サフィールノワール クレム1925 レビュー

靴クリームを探す中で、最も評判の良い靴クリームのひとつであるのが、

サフィールノワール クレム1925のシュークリーム。

様々なクリームが市場にある中で、このクリームがこれほどまでに人気が高いのはどういう理由があるのでしょう?

その秘密に迫ってみました!

目次

SAPHIR(サフィール)について

サフィール(Saphir)は、1920年に誕生したフランスの一流シューケア・レザーケアブランドです。

世界5大陸の65カ国以上で広く愛用されています。 そのサフィールブランドの掲げる目標とポリシーは「常にその商品が最高の効果を発揮するために、厳選した天然原料から製品を製造し提供すること」。

天然原料にこだわり、革に悪影響を及ぼす合成樹脂やシリコンなどを配合することのないブランドです。

SAPHIR Noir(サフィール ノワール)について

サフィールノワールはシューケアブランド サフィール(SAPHIR)の中でも最高品質を誇るハイグレードラインです。

ブランド誕生はブランドネームにも入っている1925年。

この年パリで開催された、パリ万国博覧会において、サフィールがレザーケア製品の品質で金賞を受賞したのです。

それ以来継続的な研究と皮革製品や靴業界における世界的なトップブランドとの密接な協力関係が築かれたのです。

最高品質のテレピン油やビーズワックス、カルナバワックス、ラノリン、ミンクオイル、ニートフットオイル、植物性油分などの天然原料を厳選し、仕上げやメンテナンス用として世界的に有名なシューメーカーやレザー製品メーカーで採用されています。

また多くの有名ブランドの純正ケア用品のOEMもこのサフィール・ノワールの品質で供給されているので、その品質の高さも折り紙付き。エルメスもサフィール社のクリームを採用しているんですよ。

サフィールノワール クレム1925の特徴

このクリームの大きな特徴は染料が入っていること!

そのため、着色力が非常に高く、使い込んでいるうちに色が染まっていきます。

また、クリームが非常によく伸び、少量でも十分に光沢感を生み出すことが可能になっています。

主成分はどのようになっているのでしょうか…

ビーズワックス、カルナバワックス、シアバターなどなど天然ワックスが配合されていますね。

 

  1. ビーズワックス:名前の通り、蜂に由来するワックスです。蜂の巣を形成しているワックスで柔らかいのが特徴です。蜂(動物)に由来するので動物ワックスになります。
  2. カルナバワックス:カルナバヤシという木から生成します。 カルナバヤシ自身が乾季に葉からの水分蒸発を抑えるために分泌するワックスを利用しています。強い保護膜が生まれ、ツヤが良くでます。鉛筆の芯の強度を調整するためにも使われているそうで、このワックスを入れれば入れるほど芯も固くなります。植物に由来するので植物ワックスになります。
  3. シアバター:シアバターノキというなんとも捻りも何もない(笑)植物の実から製造されるワックスです。ガーナでは新生児に塗って、紫外線予防と乾燥から身を守るんだそうです。植物に由来するので植物ワックスになります。

植物ワックスは表面に薄い保護膜をつくり、キズに強くします。また、同時に体内の水分が蒸発し過ぎないように調整をします。

動物ワックスは表皮を滑らかにする効果があり、撥水性をもたらしてくれます。

これらの天然ワックスはいずれもとても高価なものになっていて、それを調合しているクレムは、やはりお値段も多少しますが、その効果も抜群のものになっているということです。

実際に使用してみました!

論より試し!早速この靴クリームを使って、革靴をケアしてみました。

まずは使用前…

そしてクレムを塗布してブラッシングを行うと…



ん~やっぱりピカピカになりますねぇ。

この靴クリームのメリット・デメリットは以下のとおりです。

 

メリット

①染料によって革がよく染まるので、色抜けの防止になる

②質の高い油性クリームを強い光沢感を得ることができる

③防水効果が期待できる

④誰でも簡単にきれいに仕上げられる

デメリット

①保湿感が感じられない

②少しべたつく感じがある

③着色ができるので、薄い色の革に濃い色のクリームをつけっぱなしにするとシミになる

④油性クリームに含まれる強い有機溶剤で、手染め靴の色が飛ぶ☚これ重要!

 

保湿感が感じられない点は、乳化性クリームによって補うとしても、

④番のデメリットが落とし穴。

サントー二などに代表されるイタリア靴によくみられる手染めの靴、ハンドパティーヌを施された靴は、この油性クリームに強く含まれる有機溶剤のひとつである、アルコールによって色が飛んでしまうことがあります。うっかりニュートラルのクレムで強く手染めの靴をこすると色が布に移って、剥げてしまう恐れがあるので、クレムに限らず、手染めの靴に油性クリームを使うのは慎重に行ったほうがよいでしょう。

クレムを活かす裏技があります!

クレムの特徴は、油性クリームという点。この点を利用して、少量の水を交えながらクリームを馴染ませていきます。水を交えるといっても、ビンの中に直接水は入れないでくださいね!笑 下手したらクリームが腐ります。

やり方としては、クレムを甲革に塗布した後に、1、2滴、水を足らします。この水が乳化性クリームの水分と同じように、毛穴をふやかし広げることによって、より毛穴の奥へとクリームを浸透させることができます。

使用して点数を付けるとすると。5点満点で3.7点です。

やはり個人的に保湿感がないのは油性といえど、ちょっと残念。革に潤いがないと、カピカピしてきますからね。また、せっかく染料が入っているのに、その有機溶剤の強さゆえに手染め靴の色が飛ぶ恐れがあるのもマイナスかな。

ただし、油性クリームの本文は、メイクアップにあります。

仕上がった後の靴は、何とも言えない光沢感が生まれ、ちゃんと手入れが行き届いた靴というのが誰の目から見てもわかる点が素晴らしい!

いかがでしょうか?

クレムによって靴を磨いていくと、本当に靴がピカピカしてきますから、お手入れのしがいが生まれて、靴磨きが楽しくなることは間違いありませんよ!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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