今回で革靴のお手入れ、ブラシ編はひとまず最終回です。

まずは、革靴のお手入れ用ブラシのおさらいから。

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①馬毛のブラシ

用途：ホコリ落とし用　仕上げ用

特徴：毛が柔らかい

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②豚毛のブラシ

用途：磨き用　余分なクリームを飛ばし、クリームの乗りを均一にする

特徴：毛が固く、油分があるため、馴染むと豚毛のブラシだけで光るようになる

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③ペネトレイトブラシ

用途：靴クリーム塗布用

特徴：小さいブラシ　穴飾りのついた靴には必須

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④山羊毛のブラシ

用途：仕上げ用(特に鏡面磨きを施した革靴に)

特徴：毛がとてもとても柔らかい。馬毛の比ではありません

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⑤スエード用ブラシ(クレープブラシ)

用途：スエード靴のブラッシング用

特徴：天然ゴムを用いるので、スエードを必要以上に削らずに済む。革へのダメージも少ない

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⑥スエード用ブラシ(ワイヤーブラシ)

用途：スエード靴のブラッシング用

特徴：毛が燐銅や真鍮で出来ていて、毛が寝きってしまったスエードや、毛の奥にホコリが堆積しているときに有効。使いすぎるとスエードを削ってしまう。

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⑦コバ用ブラシ

用途：コバ周りの汚れ落とし用

特徴：歯ブラシの感覚で、コバに付着した泥汚れなどを落とす。

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今回は最後⑦のコバ用ブラシについて紹介します。

 

馬毛のブラシで十分？いやいやコバブラシは結構使えるんですよ！

ホコリ落とし用ブラシとして主に使うのは、馬毛のブラシ！これは前回の記事でも触れています。馬の柔らかい毛が細かいところにまで行き届くので、ホコリを掻き出すのに最適です。

ただ、コバ周りの厄介な泥汚れなどを落としたいときなどには少し心許ない気がするときもあるのです…。

 

名前のとおり、コバ周りで大活躍！

また後日、別記事でお話したいと思いますが、コバ周りのお手入れは結構重要です。

コバ周りを綺麗にしているかしていないかで靴の見え方は全然違います。

また、単純に見え方だけの問題だけではありません。梅雨の時期などに付着した湿った泥汚れなどを放置しておくと、その周りに白いカビが出てきてしまったりします。

このコバ周りなどに生えたカビが甲革のほうに移ると、これが厄介！

カビの除去も難しいのに、カビを除去したあともカビの跡が残ってしまうこともあります。

そんな事態を起こさないためにも、コバ用ブラシを使ってコバ周りを綺麗にお手入れしていきましょう。

コバブラシは歯ブラシ型になっているため、土踏まずの部分など、くびれて通常のブラシでは行き届かないような箇所にも毛先が届くので便利です。

 

※私物のコバブラシ。よく使ってます。

 

コバブラシは馬毛？豚毛？どちらがおすすめ？

そんなコバブラシですが、泥汚れなどを落とすのが前提のためか、豚毛で作られているものが割と目立ちます。

私個人としては、豚毛のほうがオススメです。毛が硬い豚毛のブラシの方がこびりついた泥汚れなどを取るときなどに活躍してくれるので重宝しています。

 

だったら普通の豚毛ブラシで兼用していいんじゃないの？

豚毛のブラシであれば、わざわざコバブラシを用意しなくてもいいんじゃないの？という意見も出てくると思いますが…

私はこの点に関しては、NOと言いたいです。

豚毛ブラシは、クリームを馴染ませる磨き用に使います。

そのブラシを一緒くたに汚れ落とし用と兼用していたら、ブラシが汚れてしまいます。

何よりコバ周りに発生したカビを豚毛ブラシで落として、さらにクリームを全体に馴染ませる役割までブラシで行ってしまうと、カビ菌を全体にばらまくようなものです。

絶対にこれだけは避けましょう!

 

コバブラシにクリームをつけて細部まで手入れ

コバブラシは汚れ落としだけでなく、クリームをつけて、コバ周りや土踏まずの部分の、なかなかクリームが入らない箇所に行き届かせることも可能です。ただし、この場合、コバブラシと豚毛ブラシを使い分けるのと同じように、汚れ落とし用のコバブラシとクリームをつけるためのコバブラシと分けて使うのが前提です！

 

いかがでしたか？

細かいアイテムですが、革靴の手入れには欠かせないアイテムだと私は思います。

そもそも1本50円ほどで買えますから、ケチらないで2本くらい持っておきましょう！

そのほか何か革靴のお手入れでわからないことがあれば、どしどし質問をくださいね。

わかる限り対応致します！

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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