鏡面磨きの仕方、そして鏡面磨きの落とし方と鏡面磨きにまつわるケアに関して、連日お伝えしてきました。
鏡面磨きをかけると、靴は輝きを増し、その表情が引き締まります。
結婚式などの華やかな場には、鏡面磨きを施してビシッと決めて出席したいところです。
鏡面磨きの難点はコツを掴むまで時間がかかるところ。
鏡面磨きはクリームを塗って、はい、おしまいというわけにはいきません。入念に下準備を行った上で、ワックスをかけていき、絶妙なタイミングで水をつけて磨き上げ、またワックスを重ねていく…
文章で書けば、そんなに難しくないことのように感じますが、これが本当に微妙な力加減が必要で大変なんですね。
最後の仕上げの部分で優しく磨き上げていても、細かい表面の布のささくれが、傷となって残り、顔を近づけてみると、結構がりがりに削れていたり…。
そうなってくると、山羊毛のブラシで仕上げの作業をしなければいけないんですが、これをやると逆に曇ってしまったり、まあ何かと難しいんです。
鏡面磨きを成功させるためにはもちろん練習して、コツをつかむことが何よりも大切なことですが…
難易度を出来る限り落とすことも大切なことです。
難易度を下げるというのは、より良いワックスや磨き布を使って、なるべく簡単に光るようにアイテムを揃えるということです。
RPGゲームを想像してみてください。
いくら主人公のレベルを上げたとしても、装備する武器が貧弱なものだと、攻略は困難になります。
ボスを倒すには、自身のレベルも求められますが、使う道具だって工夫しなければいけないはずです。
この点に関して、鏡面磨きにも同じことが言えると思います。
道具にもこだわってこそ、美しい鏡面磨きが初めて完成するのです。
今までに2つのワックスを紹介しました。
こういった比較的光りやすいワックスを使うのも1つの手です。
そして、鏡面磨き用の道具を選ぶときに、ワックスばかりに注目しがちですが、
磨くための磨き布も相当に重要です。
今まで私も着古したTシャツを切って、使っていましたが、ネルっぽい感じの柔らかさがないと、どうしても表面が粗くガサガサしているので、鏡面が途中で剥がれてくることがたまにありました。
それでも最後は山羊毛のブラシで整えていました。
しかし!
今回、とんでもない磨き布を見つけたんです!
それがサフィールの輸入代理店である、ルボウ社が開発した
ハイシャインポリッシュクロスEXです。
じゃじゃん!こちらです!
この磨き布を使えば、鏡面磨きがグッと楽になりますよ!
早速概要を紹介していきます!
目次
ハイシャインポリッシュクロスEXの概要
まずはパッケージに書かれている説明文を抜粋します。
ハイシャイン(鏡面磨き)に最適なクロスです。
従来の商品に対してより生地が柔らかく、素早く上質な仕上がりになります。(当社比)
日本史にその名を刻む武将・織田信長と豊臣秀吉
戦国時代に彼らを輩出したのが尾張の国、またの名を尾州(現在の愛知県一宮市周辺)
明治時代以降、奈良時代から盛んだった繊維業が一気に花開いた土地。
世界中の名だたるハイブランドが価値あるメイドインジャパン“尾州-BISHU-”に熱い視線を送り続けています。素材 : 綿100%
なんと尾州のミル(織元)で作らせた贅沢なコットン100%のネルなんです。
尾州というと、スーツの生地で有名な「ドミンクス」を織っている葛利毛織さんや、「ナポレナ」で有名な御幸毛織さんなど、スーツ生地でもイギリス製やイタリア製にも負けない素晴らしい生地を織るミルが集結している土地。
そんな世界に誇れる生地が作られる場所で織られたコットン100%のネルは、密度も高く、ふわふわとした柔らかな生地感に仕上がっています。贅沢極まりないですが、ただ贅沢なだけでなく、そのパフォーマンスもずば抜けています。
ハイシャインポリッシュクロスEXを実際に使用してみました!
箱から出すとこんな感じです。
ふわふわで高密度のネルです。
使っていくと毛玉が出てくるのですが、それは最初だけ。
使いこんでいけば、この毛玉も出なくなってきます。
このパッケージの推奨文にも書いてありますが、湿らせてから使うとその効果がはっきりと出やすいようです。これは当サイトでお伝えしたやり方と一緒ですね。
使っているとネルにワックスが乗らず、革にきちんとすりこめている感じが伝わってきます。
そして、高密度のネルなので、鏡面磨きにありがちな磨き跡が一切残らないんです!
これは山羊毛のブラシの登場の必要がありません!
これひとつで鏡面磨きの完全な仕上げまで完璧に行えます!
お値段は1,000円と少し他の磨き布に比べて高い印象ですが、
使ってみると、まったく高いと感じません。
だって本当にいいんですよ。このネル!
使ったら、今まで使っていたネルには戻れなくなりますよ。間違いなく。
それほど素晴らしい磨き布!
ぜひ使ってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。