当サイトの読者の皆様は覚えていらっしゃるでしょうか?
ちょうど1ヶ月前の8月30日、1足の靴を磨きました。
そしてその記事では、革靴のフルメンテンナンスを行った後、全く履かなくても革靴のメンテナンスは必要だと私は言いました。
革靴は例え履かなくても、定期的なメンテナンスをしなくてはいけません。
お手入れを怠るとどのようになっていくのでしょうか?
①革靴にホコリが被る→②ホコリが革靴の水分を吸い、乾燥の促進をする→③革の劣化が進む→④クラックが起きる
etc.革も光沢を失い、見た目にも美しくない。
簡単に書くと、この4つの過程を経て、靴は寿命を迎えます。
なぜ、革靴のお手入れをするのかというと、その主な目的は
革靴の乾燥を防止し、寿命を延ばすためです。
革靴にとって乾燥は大敵です。
乾燥することによって、革にクラック(亀裂)が入る時期を早めてしまいます。
クラックが入ると、元のように修理することは不可能です。
つまりそれは革靴の寿命と言えるでしょう。
どんなに大切に履いていても、クラックはいずれ起きるものです。
しかし、出来る限りクラックが起きないように延命処置を革靴に施すことは可能です。
デリケートクリームを入れ革に潤いを与え、革に柔軟性と繊維の結びつきを強くさせます。
※デリケートクリームについては、詳しくは以下のリンクからご覧ください。
→デリケートクリーム コロニルシュプリームクリームの記事はこちらから
→ブートブラック リッチモイスチャークリームの記事はこちらから
そして、ロウ分が多く含まれる色付きのクリームでドレスアップさせれば見た目も美しなり、雨水などを弾く油分を与えることもできます。
※ドレスアップ用のクリームについては以下のリンクからご覧ください。
こうして革に定期的にメンテナンスを施すことで革靴は寿命を延びていくのです。
今回、8月30日宣言にしたとおり、革靴を磨いた後、一度も履かずに靴を放置してみました。その結果どうなったのかを見てみましょう!
革靴を磨いた後1ヶ月放置してみた結果
さて、この下の写真が8月30日、磨いた直後の状態です。
さすがにピカピカですね。光沢感も強く、光を反射しています。
さて、ここから1か月磨かないまま置いた結果どのようになったのでしょう?
じゃじゃん!
…
…当たり前ですが、ホコリをかぶっています。そして全体の濡れたような光沢感がなくなっていますね。やはりホコリが革に含まれる水分を吸い取り、また油を酸化させるのでしょう。美しさがなくなっています。特に羽根の部分の光沢感を比べてみても、艶やかな質感がなくなっています。
接写してみると、革が少し白っぽくなり乾燥しているようです。履き皺も良く目立ちます。
ちょっとガサガサしている感じですね。改めてホコリが被っているのがよくわかります。
今回は、全く履いていないので、この後はブラッシングをして、デリケートクリームを入れ、少しだけ色付きのクリームで磨き上げました。これで元通りです。
しかし実験してみて、改めて日々のメンテナンスが大事な事を痛感しました。。
メンテンナンスを施した後全く靴を履かなかったとしても、時間の経過と共に靴は徐々に潤いと輝きを失っていくのです。
無論履いていれば、その速度は当然早くなります。
馬毛のブラシでサッとブラッシングするだけで、靴にかぶっていたホコリは取り払えます。
お出かけになる前に、10秒足らず、ブラッシングするだけでも、革靴の寿命は延びていくでしょう。
単純にブラッシングの効果だけでなく、靴に愛着が湧き、より靴に手をかけるようになるはずですからね。
革靴は自分を支え、社会生活を行う上で欠かすことの出来ないパートナーです。
パートナーと上手に付き合って、輝くライフを送りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。