ラバー半張りについて、以前記事にしたことがありました。
本格靴愛好家の中では賛否両論分かれるラバー半張り。
私事になりますが、久々に靴をに買ったので、ラバーを半張りしました。
そこで改めてラバー半張りについて、思うことがあったので、ちょっとお話していきたいと思います。
目次
まず感想 履き心地が硬い…! 硬い?
ラバーを張ってみて、注意深く歩いてみました。
なぜかというと、レザーソールだったころと、ラバー半張りをしたあとのの履き心地の差を確かめたかったからです。
ラバー半張りを拒む人は、その理由の1つに履き心地の硬さを挙げます。
確かに最初は硬く感じました。しかし、10分も履いて歩いていたら、その感覚は全く感じなくなりました。ラバーもソールの屈曲に合わせて馴染んでくるのでしょう。
それ以上に駅構内のツルツルとした床を駆け足になっても、全く滑る感じが無く、安定した歩行が出来ました。これって結構良い点だと思います。
そして蒸れるという理由。ラバーを張ることによって、通気性が損なわれるという意見があります。
しかし、今回試してみて、ラバー半張りをした結果蒸れるようになったというのも感じません。
そんな履き心地を確かめつつ、今一度、ラバー半張りという修理があるのか?そして自分はなぜラバー半張りをしたのかを考えてみたのです。
ラバー半張りはなぜするの?
そもそもラバー半張りはなぜするのでしょうか?
理由は主に2つになります。
- レザーソールの削れを防止するため=ソールの耐久性を高めるため
- 転倒防止
まず1つにレザーソールの削れを防止するためという点。
やはりラバーを張るとソールそのものの耐久性がうんと上がります。
ラバーが薄くなってきたらまた張り直せばいいので、そういった面では、ラバーソールの靴よりも勝手が良いのかも知れません。
このサイトでもお話していますが、オールソールをできる限りしないように、その期間を延ばすことが、靴の延命に繋がることだと私は思っているので、磨り減りづらくて、かつ張り直しが出来るラバーを半張りする修理は、靴を永く履くためには欠かせないものだと思います。
また、補足すると、つま先の強化に繋がるところが嬉しいところです。
どうしてもレザーソールで削れやすいのはつま先の部分。つま先の部分が削れすぎると、グッドイヤーウェルト製法の靴もリウェルトしなくてはいけない事態になるので、グッドイヤーウェルト製法で出来た靴といえども、修理は難しくなる可能性が大いにあります。
マッケイのような薄い靴だとアッパーの革ごと削れてしまい修理できなくなる可能性もあります。
そして第2の理由に転倒防止になるという点。
簡単に言うと雨の日でも履けるようにするということですね。
ただ、雨の日に限らず、路面が安定していないところは多いものです。
例えばスーパーマーケットのようなツルツルとしたタイルの上や、オフィスのカーペットの上など。これらの上を歩くとき、レザーソールだと滑りやすいです。
しかしラバー半張りをすれば、グリップ力が増し、滑ることがほとんどなくなります。
歩行の不安を解消できることは、ラバー半張りの大きなメリットだと思います。
特にスーパーマーケットは鮮魚売り場を中心として、床が濡れていることがあるので、グリップ力が増すことは大いに助かります。
なぜラバー半張りをしたのか?
さて、ここまでラバー半張りのメリットや履き心地を確かめてみて、改めて何で自分がラバー半張りをしたのかその理由を考えてみると、ラバー半張この耐久性をあげることと、転倒防止が理由だったんです。
履き心地が硬くなるといっても、すぐに履き馴染みますし、見た目を損ねるといっても、横からラバーとレザーの境目を見られるわけでもないですし、底だって見てる人なんてそんなにいないはず。
私はラバー半張りの恩恵は大きいのではないかと思っています。
ソールのカビ防止にもなる
そしてもう1つ理由がありました。
それがソールのカビ予防になるということです。
前の記事にあるとおり、雨が降り続くときはソールそのものにカビが生えることがあります。
このカビは簡単に取ることは出来るのですが、傷みの促進効果が凄まじく、ひどいと新品でもアッという間にソールの硬さがなくなり、オールソール手前の靴のように柔らかくなってしまうときがあるのです。
実際に私のレザーソールの靴は柔らかくなってしまい、ラバー半張りをせざるを得ない(もしくはオールソール)状態に陥ったことがあります。
しかしこんな悩みもラバー半張りすれば一挙に解決です。
ラバーにカビは生えないですからね。
やっぱりラバー半張り凄いじゃん
と、いうことで履き心地が硬くなる、蒸れる、雰囲気が損なわれるといった色んな意見がある点を考慮しても、やっぱりラバー半張りは大きなメリットがあると感じました。
ラバー半張りをしたことがないという人は、1度やってみてはいかがでしょうか?
実用性もあがって良いですよ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。