Church′s(チャーチ) ブックバインダーカーフとポリッシュドバインダーカーフの違い

先日、ポリッシュドバインダーカーフを採用しているShannon(シャノン)を紹介しました。

→Shannon(シャノン) ラスト103についてはこちらから

そしてさらにその前はブックバインダーカーフを採用している旧チャーチのBarcroft(バークロフト)を紹介しました。

→Barcroft(バークロフト) ラスト84についてはこちらから

これらのバインダーカーフはチャーチ独自のガラス革ですが、両者の違いはどこにあるのでしょうか?

目次

ブックバインダーカーフは旧チャーチに採用

ブックバインダーカーフはチャーチがプラダに買収される以前の旧チャーチ時代に使われていたガラス革です。

いつ頃からブックバインダーを採用したモデルが展開されていたのかはわかりませんが、現在市場で出回っている旧チャーチをみると、3都市表記の「旧チャーチ」時代に多く展開されていたのがわかります。

やはりガラス革ということもあり、クラックが入りやすいのでしょう、綺麗な状態で出てくることは少なめです。

この写真はブックバインダーカーフを使っているバークロフトの接写です。

写真をご覧になるとお分かりいただけるのではないかと思うのですが、間違いなくガラス革なのに、コーティングが薄いため、皺の入り方が通常のカーフに近いのが特徴です。また皺の細かい筋もはっきりと目視できるほどです。

見た目にしても、パッと見た時にカーフと見まがうような質感です。それでいて雨にも強いので大変便利な靴です。

高級感を失わないバランス感がやはり安いガラス革とは大きく異なります。

ポリッシュドバインダーカーフは現行のチャーチに採用

ポリッシュドバインダーカーフはプラダの傘下に入った後の現行のチャーチに用いられています。

ブックバインダーカーフとの違いは、製造方法にあるそうです。

昔の基準では使えた薬品も、現在の環境への配慮、作業に携わる方への健康への影響を配慮して、薬品を変えているそうです。特に昔のバインダーカーフ製造に使っていた薬品は発がん物質が多く含まれていたそうで、そういった面を考慮しているのだそうです。

ポリッシュドバインダーカーフの質感としては、ブックバインダーカーフよりも厚くコーティングされて、いわゆる「ガラス革」の質感になります。それに伴いブックバインダーカーフのようなきめの細かい皺は見受けられなくなりなっています。

それでも皺の入り方は高級靴そのものです。安いガラス革靴とは全く異なり、皺の1つ1つが綺麗に出てくるのが特徴です。

光沢感が強く、防水性も増していると思います。雨などもよく弾きます。

お手入れは? クリームは時折入れましょう

どちらのバインダーカーフも入りにくくはありますが、クリームは入ります。

大切なことなので、もう一度はっきりお伝えします。

クリームは入ります。

時折、デリケートクリームで保湿などをするように心がけましょう。

通常であれば、ブラッシングだけで簡単にお手入れできます。

ムートンのポリッシュグローブがあれば、急いでいる時もサッと表面を拭きあげるだけでピカピカにすることができますのでおすすめです。

クリームの入り方の違い

これは自分でも意外だったのですが、個人的にはブックバインダーカーフはクリームが入りにくい印象で、ポリッシュドバインダーカーフの方がクリームが入っていきやすい印象です。

ポリッシュドバインダーカーフの方が、コーティング感が強いのですが…。

ポリッシュドバインダーカーフにはデリケートクリームが良く入っていきます。時間はかかりますが、やはり全く保湿しないのも革に良くないでしょうから、時には施した方が良いでしょう。

私が良く使うデリケートクリームはブートブラックのリッチモイスチャークリームです。

これが抜群に良いデリケートクリーム。最強のデリケートクリームだとも思っています!バインダーカーフにも安心して使えます。

これらのバインダーカーフをよりピカピカに光らせるには

以前にも紹介した、クレム1925、もしくはブートブラック アーティストパレットに代表される油性のクリームを、水を使いながらごく少量を薄く伸ばしながら刷り込んでいくと、表面に油が程よく残り、全面を鏡面仕上げをしたかのような抜群の光沢感を得ることができます。

あまり多く塗るとクリームが表面に残るため、塗りすぎは禁物ですよ。

簡単にピカピカになるので、ぜひお試しになってみてください。

2つのバインダーカーフはそれぞれ質感が異なりますが、両者とも水に強いのが心強いところ。

チャーチのバインダーカーフの靴を購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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