内羽根セミブローグの名作集めました オススメ10選を大紹介!

セミブローグの靴は、個人的にワードローブの靴になくてはならない靴だと考えています。

メダリオンとパーフォレーションによる装飾によって、華々しく快活なイメージがありながら、フルブローグの靴のようにキャップのパーフォレーションがウイング状になっておらず、一文字式になっているのが特徴です。

キャップのパーフォレーションが一文字になっているだけで、引き締まった顔つきになるのが靴の奥深いところです。

快活さと誠実さが混在する大人のための靴といっていいでしょう。

セミブローグの靴をワードローブに組み込むだけで着こなしの幅が広がるのが特徴です。

ぜひ取り入れていただきたいですね。

セミブローグの靴は穴飾りがある靴になるので、その出自はカントリーシューズになりますが、デザインとして完成されたのはジョンロブ・ロンドンでセミブローグの靴がオーダーされてからというものです。まさにイギリス発祥の靴なのです。

そんなセミブローグの靴にもいくつかの名作があります。

今回はセミブローグの名作10モデルを集め、一挙に紹介していきたいと思います。

目次

内羽根セミブローグの名作10モデルはこちら!

それでは内羽根セミブローグの名作10モデルを一挙紹介していきます。

この10モデルのうちどれかを選べば、まず間違いない!と太鼓判を押します!

①チャーチ ディプロマット

言わずと知れたセミブローグの名作中の名作。

Church’sのディプロマットです。

「セミブローグの靴、どれも魅力的で迷っているのですが、最終的に何を買ったら良いですか?」

と聞かれたら私は迷わずこの靴を推挙します。それほどの靴です。圧倒的マスターピース。全セミブローグの靴の中で最高傑作の靴だと思います。

セミブローグの靴は、これ1足履けば、自慢して知った被ってもいいんじゃないでしょうか。セミブローグの靴とは何たるか、を表している靴です。

1945年に登場したモデルで、長らくチャーチの人気モデルとして第一線を走り続けているモデルです。

1945年当時はラスト73というセミスクエアトウの名ラストを使っていました。1999年にプラダグループの傘下に入ると、2000年にラスト100というラウンドトウのラストを使い始めました。

ところがラスト73の復帰を望む顧客の声が多く、ラスト100とラスト73を合わせ、現代人に向けた新しいラストを作り始めました。それがラスト173です。現行のディプロマットにはこのラスト173を使っています。捨て寸も長くなり、より履きやすい靴になりました。

メダリオン、パーフォレーションのバランス全てがまとまっている靴です。

ステッチや革の素材、憧れの靴としての価格設定…。

バランスが素晴らしいの一言ですね。

1995年公開の映画、007 ゴールデンアイでジェームズ・ボンドも履いた間違い文句なしの靴です。

後述するエドワードグリーンのカドガンと合わせて、セミブローグの二大巨頭といっていいでしょう。

セミブローグの靴を究極に絞り込むのであれば、この2モデルになるでしょう。

数ある名作を押しのけての堂々の一位です。

→Church’s ディプロマットについて詳しくはこちらから

②エドワードグリーン カドガン

二番目はエドワードグリーンのカドガン。こちらもセミブローグの靴の中でも最も有名なモデルの1つです。

主にラスト202、ラスト82を使ったブリッティシュクラシックなエッグトウを使った名作です。チャーチのディプロマットと比べると、値段の差もある分、革の質、ステッチの細かさはより上質です。

ハート型のようなメダリオンなどひとつひとつが特徴的です。

ディプロマットとカドガン。どちらもセミブローグの靴の名作ですが、カドガンの方が値段がかなり高額であるために、とっつきにくいところもあるため、2番目にランクインしました。

→エドワードグリーン カドガンについて詳しくはこちらから

③チーニー ウィルフレッド

こちらは新規新鋭のチーニーのウィルフレッド。

チャーチのディプロマットに似ていますが、こちらのラストの方がより現代的で、全体的にきゅっと絞ったような履き心地であることが特徴です。

その履き心地を生み出しているのが、チーニー社誕生125周年を記念して発表されたラスト125です。

日本人の足にも合うように、ヒールカップ部分を小さく、土踏まず部分の部分を絞り、横幅は標準幅にしたラストです。

チーニーはチャーチの弟分として、低く見られていたのも昔の話。今はチャーチをもしのぐ履き心地の良さと確かな作りによって、新たな魅力を発信するブランドとなりました。

イギリス靴のクラシックさと履き心地の革新を楽しめる新たな名作がここにあります。

→チーニー ウィルフレッドについて詳しくはこちらから

④ペルフェット カンピドリオ

日本初のブランド、ペルフェット。

ペルフェットの工場は千葉県松戸市にあります。OEMメーカーとして靴業界の中で有名だったビナセーコー社が満を持して発表した、オリジナルブランドです。2007年に誕生して以来、多くの百貨店などに置かれており、人気を集めています。

ペルフェットとはイタリア語で、日本語に訳すと「完璧」の意味を持つブランドです。

イタリア靴のようなシャープでスタイリッシュな見た目がありながら、イギリス靴のようにグッドイヤーウェルト製法で作られているため頑丈です。

イタリア、イギリスのそれぞれの良さを組み込んでいるのがペルフェットの特徴といえるでしょう。

そんなペルフェットの代表靴こそ、アデレードセミブローグカンピドリオです。

使われているラストはラスト791。ペルフェットの特徴を端的に表した、イタリア靴のようなスマートなラストです。

今や、アデレードセミブローグのカンピドリオはセミブローグの中の傑作のひとつとして数えて良いと考えています。

イタリアのゾンタ社、イルチア社などの良質で色気のある革を使い、作り込みもインポートシューズに劣らず、価格は5万円代と日本靴の本領を発揮したような靴です。

ペルフェットの靴はイギリス靴とはまた違った独特の硬さのある靴ですが、グッドイヤーウェルト製法に慣れている方なら問題ないかと思います。

⑤グレンソン オックスフォード

渋さが際立つのがグレンソンのオックスフォード。

ラスト77を使っており、クラシカルなブリッティシュスクエアトウが特徴です。

メダリオンの大きさがキャップの面積に対して小さいのが、モダンな雰囲気も持ち合わせている面白い靴です。

甲革にはフランスの有名なタンナー、アノネイの上質な革を使っています。

オックスフォードは、イギリスの地名からとられているのでしょうが、同時にオックスフォードとは短靴の総称でもあります。そのオックスフォードという名称をモデルネームに据えているところにグレンソンの自信が見える靴です。

→グレンソン オックスフォードについて詳しくはこちらから

⑥クロケット&ジョーンズ マルトン

クロケット&ジョーンズはイギリス靴の中でも、最も時代の最先端を行っているブランドのひとつです。その時々のニーズを的確につかみ、靴業界の中でもファッションの流れを作りだしているインフルエンサー的な靴といっても過言ではありません。

と、いうことでこのマルトンも、昔ながらのクラシックなラストを使ったセミブローグではなく、シャープな印象のある現代的なラストであるラスト360を使っています。

→クロケット&ジョーンズ、ラスト360の靴はこちら

ラスト360は靴のセレクトショップの草分け的存在であるトレーディングポストが日本人向けに開発したラストで、チーニーのラスト125のように、先端からカカトに向けてだんだんと絞り込んでいる履き心地に自信あるラストです。

ラウンドトウとノーズの長さが素敵です。

⑦ヤンコ 14692

スペインは紳士靴の有名なところで、多くの著名なブランドがひしめき合っています。

ヤンコもそのひとつです。

スペインは地理的にイタリアとイギリスに挟まれているため、両国の靴の作り方をミックスしたような靴を作るのが得意です。

ヤンコはイギリス靴的作りをしていることで有名で、本格靴愛好家の中でも人気の高い靴です。

残念ながら、ヤンコは今後安価な靴を中国の工場などで作っていく方向に舵を切るようで、このような本格靴を作ることはなくなるそうです。

価格もイギリス靴ほど高くなく手にすることができるので、今のうちにヤンコの靴を買っておいてもいいかもしれませんね。

⑧トリッカーズ ケンジントン

トリッカーズのドレスラインからケンジントンもベスト10入りです。

ソールはレザーソールの伏せ縫い仕様になっていて、カントリーブーツのごつごつとした雰囲気から一変、繊細な雰囲気をもったセミブローグシューズとなっています。

昔ながらに捨て寸が短くこじんまりとしたセミブローグシューズは靴愛好家の方にはたまらないフォルムなのではないでしょうか。

イギリス製、グッドイヤーウェルト製法、伏せ縫いと3拍子揃い、さらにはイギリス靴らしいシルエットがありながら、値段はアンダー6万円となっており、イギリス製の本格靴を比較的手が出しやすい価格で手に入れられるのが嬉しいところです。

⑨チャーチ トロント

9番目には再びチャーチのセミブローグシューズがランクイン。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Church’s(チャーチ) TORONTO(トロント) EEB027G-AAB ブラック
価格:72360円(税込、送料無料) (2018/6/9時点)

こちらはチャーチが新しく売り出しているオフィスコレクションに属する、トロントです。

チャーチのオフィスコレクションはモダナイズしたロングノーズが特徴で、チャーチの靴ではないようなのが面白いところです。このロングノーズが旧来のチャーチファンから煙たがられる理由ですが、私からしたらラスト73などごく一部のラストを除けば、昔のラストの方がよほどダサくてファッションアイテムとして使えないものばかりだと思います。

→旧チャーチのラストについて詳しくはこちらから!

むしろこのラスト136は履き心地の良さと見た目のスタイリッシュさを得た新たなチャーチの魅力を発信してくれる名作だと感じています。

実際に私もラスト136の靴を履いていますが、その履き心地はラスト173と比べてもそん色なく、履きやすい!と太鼓判をつけさせていただきます。

→チャーチ ラスト136について詳しくはこちらから

⑩クロケット&ジョーンズ バーリントン2

最後は再びクロケット&ジョーンズから、バーリントン2がランクイン。

こちらは昨年公開された映画、「オリエント急行殺人事件」にも使われたモデルで、先ほどのマルトンと比べるとよりクラシックな雰囲気になっているのが特徴です。

クロケット&ジョーンズの最高級ラインである、ハンドグレードラインの靴となっており、使われている素材、作り込みも確かなものです。使われているラストは、ラスト363という2009年に誕生したものです。内振りで程よくノーズの長いラウンドトウのラストになっています。

カカトの抜けがないように、カカトも絞られ、ウエスト部分も、やや狭めに絞り込んで作られています。

→クロケット&ジョーンズ バーリントン2について詳しくはこちらから

ビジネスシーンで履きましょう

内羽根セミブローグの靴は、快活なイメージがありながらも、キャップの一文字によってビジネスカラーが強く出るスタイルです。

ですから、基本はスーツ、最低でもジャケパンスタイルで合わせたいところです。

黒の内羽根セミブローグの靴であれば、完全にスーツスタイル向けだと私は考えます。

ピンストライプのスーツなどに合わせるのが雰囲気を高めます。

ロンドンストライプのシャツなんかに合わせても素敵です。

無地でプレーンな靴ばかりではつまらないです。

足元から雰囲気をガラリと変えたい、そんな想いを叶えてくれるのがセミブローグです。

最後まで読んでいただきありがとうございす。

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