革靴のカビ対策できていますか? カビ対策はこれで万全 !梅雨も楽々乗り切り♪

本格的に梅雨入りしましたね。

じめじめとしていて、湿度が高くなるので、気温が高くなくても汗が噴き出てきます。

もちろん汗は足からもでています。

通常、足の汗は一日にコップ一杯分の汗(200ml)が出ると言います。

そこへもってきて、梅雨の湿度の高さという環境になると、汗は多く出ますし、湿気がなかなか抜けません。

そこで出てくる問題はカビ。

革靴は特にカビが生えやすいですね。

今回はこの靴のカビ対策をお伝えします。

目次

カビはどうして発生するのか?

革靴にカビが生える原因になるのは4点あります

湿気
高温
栄養分
酸素

カビが繁殖する最大の原因は湿気
70~80%の高い湿度になるとカビの繁殖力が増します。

高温もカビが繁殖する要因。
カビ菌は0℃~40℃で生きることが可能で、カビが最も繫殖するのに最適な温度は25℃~28℃。

湿気×高温…この組み合わせがカビを発生させる要因となります。

ですから、6月の梅雨の時期から、台風が落ち着く10月くらいまでは一番カビの生えやすくなるため油断は禁物です。

カビの成長促進となるのが栄養分。

靴の内部に溜まった皮脂、ホコリがこの栄養分となります。

そして、酸素がカビには必要です。

カビの発生要因の第1位は結露とされています。

これと似たようなメカニズムが靴にも起きると考えられます。
つまり滞留した湿気を生み出しやすい環境として考えられるのが、気密性の高い建物や収納スペース。これでは通気性が悪くなりがちです。湿気が溜まりやすくなることもあります。湿気が溜まると結露が付きやすくなるのです。

また温度差も重要です。体温で暖められた靴内部と外部の温度では差があり、結露に近い状態になります。

こういった一連の流れで靴にカビが発生するのです。

革靴のカビ対策

革靴のカビ対策はいくつかあります。当然の話ではありますが、カビが発生してしまった後の事後対策よりも、カビが生えないように、事前対策をすることが最も重要です。

とはいっても、カビの菌は空気中にフワフワと漂っていますから完全対策をするのはなかなか難しいものです。

今回はカビをなるべく発生させないようにするための事前対策、そしてカビが生えてしまった後の事後対策にわけて、革靴のカビ対策をお伝えしていきます。

事前対策:通気性の悪いところに靴を置かない

事前対策として、最も重要なのが通気性の悪いところに靴を置かないようにすることです。

通気性が悪く湿気が抜けない下駄箱の中は、本来は靴の収納に避けたいところです。

私は玄関に靴棚を置いて、そこに靴を収納しています。

木製の靴棚

カビ対策のみならず、木の殺菌効果によって臭い対策にもなります。

あと見た目に高級感がありますから、インテリアとしても機能します。

しかし、ずぶ濡れの靴を無造作に置いてしまったりすると、棚本体にカビが生えてしまうため、日頃の拭き掃除などは欠かせません。

プラスチック製の靴棚

一方、プラスチック製の靴棚にはカビは殆ど生えません。そのため、棚本体の管理はとてもしやすいのがプラスチック製の靴棚の最大のメリットです。そして軽くて丈夫で、比較的安価というのも嬉しいところ。

しかし、木製の靴棚と比べ、通気性が極端に悪いため、濡れた靴底にはカビが発生しやすいです。特に革底は濡れたままプラスチック製の棚に置くと…

この写真のように、あっという間にカビが生えるため靴自体をきちんと乾拭きして、水分を十分に取ることが大切です。

また、見た目に安っぽいのでインテリアなどには不向きでしょうか。

金属製の靴棚

金属製の靴棚はカビも生えないですし、手入れも楽です。

錆びたり、塗装が剥げたりして見栄えが悪くなるのが問題でしょうか。吸湿力はありませんが、この靴棚のように、パイプが簀の子状になっているものが多いため、通気性はいいですね。

見た目も安っぽくないので、インテリアにも向いているかと思います。

木製とプラスチック製の間にあるような靴棚です。

革靴に対して良いのは木製の靴棚、棚本体の手入れが楽で安価なのはプラスチック製の靴棚。その間の金属製の靴棚。

どの素材の靴棚にもそれぞれメリット、デメリットがありますから、お好みにあわせて選ぶと良いでしょう。

事前対策:重曹を使う

重曹はカビ対策に使えます!

弱アルカリ性の粉末状の重曹は吸湿性が良く、湿気をとってくれます。カビは弱アルカリ性を嫌いますから発生しにくくなります。

また汗などに含まれるアンモニア、酸性系の臭いに対して反応し中和する効果もあるため臭い対策にもつながります。

金魚鉢のような容器に重曹を200グラム位入れて置くと良いです。

靴棚を置くスペースがなく、備え付けの下駄箱が必要となるご家庭も多いことでしょう。

そういう時は、重曹をいれたケースを下駄箱にいれてあげるといいでしょう。

200gの量ですと、ケース内部の交換の目安は3週間から1か月に1回程度の交換で十分です。

事前対策:靴置き場の清掃を行う

カビは埃なども栄養源として繁殖します。

靴置き場にたまった土埃なども掃除しましょう。

事前対策:木製シューキーパーを使う

次は靴の内部に発生するカビ対策です。

靴内部に発生するカビには木製シューキーパーが効果的です。

木には殺菌効果があります。

また、シダー材で作られたキーパーは特に殺菌効果とその香りで臭い対策に優れるのでカビ対策にオススメです。プラスチック製のシューキーパーは吸湿力もなく、価格的に形状が安直で保形力もないため使わないようにしましょう。

→木製キーパーとプラスチック製キーパーの違いを比較した記事はこちらから!

事前対策:靴の清掃

当然の話ですが、靴の清掃も大変重要なポイントです。

雨に濡れた靴はそのままにせず、雑巾などで乾拭きをして、水分を十分に取り除きます。

そして埃などを取り除く癖をつけます。

毎日靴を馬毛のブラシでブラッシングする癖をつけましょう。

家を出る前に、家に帰ってきたときに、この出入りをするタイミングに馬毛のブラシで10秒ブラッシングするだけでゴミは取り除かれ、かつ靴の見た目も綺麗になり、一石二鳥になります。お出掛けの際の習慣にしてしまいましょう。

また、フルメンテナンスをする際でもサボりがちな、捨て寸にたまっている埃の除去も行いましょう。

つま先に余裕を持たせるために構造上必ず設計されている余り寸ですが、ここに靴下の屑などがたまります。これもカビの温床となりますので除去します。

なかなか手が届きにくいところになるので、パソコンやカメラなどに使うポンプ式のエアダスターなどがあると簡単に固まった埃を取れますので、応用してみましょう。

その上でエタノールを含ませた脱脂綿などで中底を吹き上げれば対策としては完璧です。

事後対策:エタノール、ライニガースプレーを使う

対策しても発生するのがカビのいやらしいところです。

カビが生えてもあわてないでください!

まず、靴の内部に発生したカビは白いカビと緑色のカビであれば、慌てる必要はありません。

消毒用のエタノールなどを染みこませた脱脂綿で綺麗に拭き取ります。

経験上、赤カビも根気よくやれば取り除けます。

ただし、黒カビだけはシミになってしまうと、取り除くことがかなり難しいです。

黒い点状のシミは残りますが、菌そのものを除去することができますので、靴内部に発生した場合はあまり気にしないようにするしかありません。

個人的に、市販の靴メンテナンス用品でカビ対策に使えると感じ、愛用しているのがドイツのシューケア用品ブランドのコロニルから出ているライニガーです。

ライニガーは油脂を除去し、除菌効果があるので、これを内部に吹き付けても良いでしょう。

靴の表面に生えたカビにも効果がありますので、使い勝手が良く便利です。

ただし、ライニガースプレーはスムースレザーにしか使えないので、スエードなどには使わないようにしてください。

困ったときはクリーニング専門店にお任せ

カビはいったん発生すると、その根元から除去するのは難しいという点があります。

黒カビのシミをできる限り薄くするのも個人では限界があります。

靴の見た目にはカビが生えていなくても、また次いつカビが発生するかはわからなかったりします。

「自分の処理だけでは不安…」

「完全にカビを除去したい!」

そんな時は迷わず革靴のクリーニング専門業者にお願いしましょう。

私のおススメがリネットさん。



こちらのリネットさんは水そのものにもこだわり、靴に優しいクリーニングを得意としています。

オールデンやJMウエストンなど、本格靴のクリーニングの実績もありますから、安心して依頼することができますよ!

まとめ

どんなにカビ対策をしても、靴にカビはつきものです。

だからこそ出来る限り発生させないように対策を講じなければなりません。

カビは喘息の原因になったり、健康被害ももたらすものです。必ず対策をしましょう。

ぜひ、今回の記事を参考にいただいて、カビの季節を乗り切ってください!

最後まで読んでいただきありがとうございます。



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