ジョン・ロブのブラウン系とフランスの繋がりは…

高級靴を語る上で欠かせないのが、ジョン・ロブです。

イギリスの靴ブランドはエルメスの傘下に入ったことによって、ビスポークからレディメイドの靴を扱うようになりました。

エルメスの傘下に入ったことによって、より贅沢な素材を使えるようになりました。

ジョン・ロブの品質管理は徹底されており、世界中からゾンタやデュプイの革など、最も優れたタンナーの革を使います。

さらにはその高級皮革の血筋や傷など、見栄えを損ねる要素が入っていない箇所だけを使うため、結局全体の60%以上を切り落としてしまうという贅沢極まりない靴づくりをしています。

そんなジョン・ロブの靴はイギリス靴ブランドの中でも、最も美しいアンティーク調のブラウンの革を使うことでも知られています。

このブラウンで作られた革の色気は、従来の朴訥としたイギリス靴ブランドでは考えられない仕上がりです。

そこにはやはり、フランスのエレガンスな感性がイギリス靴の堅牢な作りと絶妙なバランスで融合したというほかないでしょう。

目次

フランスといえばSaphir(サフィール)、ジョン・ロブとの関わり

ジョン・ロブがフランスの感性を大いに取り込んでいるのが顕著に出ている証拠があります。

それはジョン・ロブの靴のカラー展開に「パリジャンブラウン」というカラーがラインナップされている点です。

もう「パリジャン」という名前がついているだけで、十分なつながりを感じることができますが…

さて、フランスには、世界的にもその品質の良さで絶大な人気を誇るシューケアメーカーがあります。それがアベル社が展開するSaphir(サフィール)です。

当サイトをご愛顧いただいている方の中にも、クレム1925のクリームを愛用している方は多いのではないでしょうか。

このサフィールが、クレム1925のシリーズで新色として8月に出したのが「パリジャンブラウン」です。

実は、エルメスは自社の革製品用のケア用品を、サフィールにOEMさせていることでも知られています。

ジョン・ロブはエルメスの傘下。こんなところにも繋がりを発見することができました。

ジョン・ロブのパリジャンブラウンカラーの靴には、ぜひこのパリジャンブラウンのクレム1925を合わせたいですね。

ジョン・ロブのブラウンの靴を履くなら

ジョン・ロブのブラウンは、もともとブランドが放つ気品に加えて、色気が強い靴なので、合わせるスーツなども吟味しないといけません。

私は基本的に靴がしっかりしていれば、かなりの場面で格好はつく。

と確信していますが、このブラウンばかりはそうはいきません。

この靴から放たれるパワーはかなりの迫力があるとお考え下さい。

ここまで完成度の高い靴になると、靴ばかり良くては、全体のパワーバランスが崩れてしまいます。

合わせるスーツもイギリス系の地味なスーツよりも、イタリアやフランスなど、光沢感と軽やかさのあるスーツの方が決まって見えるでしょう。

特にパリジャンブラウンのような艶やかなブラウンであれば、ダブルモンクのウィリアムのような華のある靴で選ぶと吉!

ですが…

私であれば、モヘアの入ったシャリ感と光沢感のあるスーツに合わせて楽しむでしょうか。ただし、ちょっとオールドなイギリスのミルの生地を選びます。

イギリスのミル、ウィリアム・ハルステッドのモヘア混の生地は地味ながらに、品の良い生地を織っています。

私は英国ならではの堅牢さと良い意味での「地味さ」を残したいのです…。

と、このように、スタイルをあれこれ考えながら楽しむのがファッション。

どれが正解というのはありません。

自分のキャラクターを自己分析して、自分だけのスタイルを築けたら、それは本当に楽しいものです。

ジョン・ロブのブラウン系の靴は良い意味で悩ませてくれること間違いありません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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