内羽根ストレートチップ 名作5選 最もこだわるべきスタイルの靴です

男性が紳士靴(革靴)を選ぶとき、まず一番最初に何を選ぶべきか?

これは様々な意見が出てくることかと思いますが…

私は何よりも内羽根ストレートチップの靴を選ぶべきだと思っています。

内羽根ストレートチップの靴は、現在の日本の文化・習慣において、どんな場面にも履ける靴です。

ストレートチップのデザインを海外ではCap toe(キャップ・トウ)といいますが、このCap toeは国際基準的にも、ほぼ全てどんな場面でも履ける靴として、世界中の男の人の足元を支えています。

シンプルで、トウの部分に入った一文字の線が表情をピリッと引き締めます。

この内羽根ストレートチップ以上にフォーマルな靴としてあるのが、オペラパンプスや内羽根のプレーントウです。そしてこれらに続くのが外羽根のプレーントウでしょう。出来れば5アイレットなどのゴロゴロとした見た目のものではなく、2か3アイレットのスリムな外羽根プレーントウが良いと思います。

オペラパンプスと内羽根プレーントウ、まずこれらの靴を店頭でお目にかかることもないでしょうし、履く機会もないでしょう。

個人的には内羽根のプレーントウよりもキャップに一本線が入ったストレートチップの方が引き締まって見えていてフォーマルな場面にはいいような気がしないでもありません。

こういった議論は世の中で色々交わされています。

やはりオペラパンプスが最高格の靴として紹介されているところがほぼ100%ですが、内羽根のストレートチップとプレーントウに関しては紹介しているメディアによって、捉え方がまちまちです。

やはり日本における最高格のスタイルを学びたいのであれば、天皇陛下のスタイルを良く見るといいのではないかと思います。

初代天皇の神武天皇陵に参拝される天皇陛下は内羽根ストレートチップの靴(少なくともそう見える)をお召しになられていました。

しかし、その後ろを歩いていた秋篠宮殿下は明らかに外羽根のプレーントウをお召しでした。

スタイルから見て、2か3アイレットの外羽根プレーントウです。

お2人ともモーニングコートを着ての昼の最礼装の装いでした。

他の参列者の方も当然モーニングコートをお召しなのですが、足元は内羽根ストレートチップの靴が多かったように見えます。

※私が参照したのはこちらのブログの画像から

もはや何がフォーマルなのかよくわからなくなってきますが、内羽根ストレートチップ、プレーントウ、外羽根プレーントウ(できれば簡潔な3アイレットくらいまで)は公式な場にも履いていけるという理解で良いのではないでしょうか。

この中でも最も幅広くフォーマルに使える靴として認知されているのがストレートチップなので、やはり1足必要なものといえば、内羽根ストレートチップなのではないかと思います。

そこで、今回は数ある内羽根ストレートチップの靴の中から、おススメの5つのモデルを選出して紹介していきたいと思います。

目次

①ジョン・ロブ シティ

シティはいわずもがなジョン・ロブの名作であり、既製靴最高峰であり、ストレートチップの頂点に立つ靴です。

当サイトをいつもご覧頂いている方は御承知済みでしょうが…

現在既製靴のジョンロブはイギリスで作られているものの、その実態はフランスのエルメス傘下にあるジョン・ロブ・パリでデザインされている純イギリス風味の靴ではありません。

ebayなどで見るとジョン・ロブ・ロンドンの靴がチラホラとオークションに出品されていますが、その殆どがゴロゴロとした純朴なイギリス靴といった感じで、このシティのようなモダナイズされた雰囲気ではありません。

やはりジョン・ロブが既製靴の分野においても絶大な支持を得ているのはモダンのエッセンスをふんだんに取り入れたからといえるでしょう。

まずこれを履いていて、見劣りすることはありえません。

②エドワード・グリーン チェルシー

エドワード・グリーンのチェルシーもイギリス既製靴の最高峰ブランドで、素材も素晴らしいものを使っています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

EdwardGreen (エドワードグリーン) CHELSEA202F BLACK ブラック 黒
価格:138240円(税込、送料無料) (2018/5/5時点)

チェルシーに使われている、オールドでクラシックなエッグトウをもったラスト202は、あらゆる革靴の中でも頂点の1つともいえるほど完成され人気の高いラストです。

寸の短さ、それに対する内寸のバランスの良さは素晴らしいの一言です。

堅実かつ他にない高級感を得られる靴をお探しの方はチェルシーがおススメです。

③チャーチ コンサル

チャーチのコンサルはラストが変わりつつも1945年から発売が続いているスーパーロングセラーモデルです。

高級感をアピールするというよりは、どっしりとした重厚感を演出することに長けている靴でしょう。モデルネームの「コンサル」の意味は「領事」。

控えめかつ確かな素材感で足元を支えてくれます。

④チーニー アルフレッド

チーニーのアルフレッドは、2009年にチーニーが125周年の際に発表したモデルです。

ラスト125を使っており、日本人の小ぶりなカカトにもピッタリと吸い付いてきます。価格もイギリス靴の中では手が出しやすい価格に落ち着いています。

他にも選出するべき靴があるのかもしれませんが、私はこのラスト125の履き心地の良さに衝撃を覚えた人間なので、ぜひ一度履いてみてほしいという思いで選出しました。

色眼鏡で物事を捉えることなかれ、というところでしょうか。

⑤三陽山長 友二郎

なんだかイギリスの靴が多いので、イギリス以外の靴ブランドでおススメはないかと勘案していたところ選出したのがこちら。

我らが日本の靴ブランド、三陽山長の友二郎です。

ピッチドヒール、当然日本人の足を考慮した絞り込まれていて、小ぶりなヒールカップ、細かくて正確な糸のピッチ、高級でハリのある丈夫な革など…

日本が世界に誇る高級紳士靴ブランドです。

細かい仕上げはイギリスの靴よりも勝っているかもしれません。

近年Made in Japanの信頼と権威が失墜している悲しいニュースを聞きますが、この靴はそんなイメージを覆す、従来どおりの日本人の手仕事の素晴らしさを私たちに伝えてくれます。

最後に

ストレートチップは紳士靴ブランドをやっているメーカーなら、必ずといっていいほど作られているモデルです。

いわばブランドの顔ともなる重要なモデルがこの内羽根のストレートチップの靴なので、必然的に魅力的なモデルが手に入りやすいです。

自分にあう雰囲気の物はどんなストレートチップだろう?

仮にブランドが一緒でも、ラストが違えば全く雰囲気が変わるのが革靴の奥深さです。

内羽根ストレートチップの靴をお探しの方の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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