studio.CBRさんに行ってきました ~前編~

Bracken Aniline Calf

旧チャーチのブラウンカラーに使われていた赤味の強いブラウンカラー。

ちょっとオレンジのような色にも見えなくありません。

昨日のBuckの記事でも書きましたが、今はもう展開されていない色味のブラウンというのは、スエードだけではなく、このようなスムースレザーもまた然りです。

この赤みのあるブラウンカラーのBecket(ベケット)を履いて、向かったのは東京は杉並区永福町にある…

studio.CBRさん!

あまり聞き馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは高級革靴の買取、販売を行っている、私のお気に入りの隠れた良店なのです。

中古靴というと、Super8Shoesさんなんかが有名ですが、あちらはアメリカのビンテージシューズに特化している印象ですが、studio.CBRさんはどちらかというと、イギリス靴に強く、イギリス靴のみならずイタリア靴、スペイン靴、アメリカ靴、日本靴など幅広く取り扱っていらっしゃいます。

現行品からビンテージシューズ、はてまたとんでもない珍品まで揃う靴好きにとっては夢のようなお店です。

アクセスは、各線で渋谷駅に出てから、京王井の頭線に乗り換えて永福町駅まで出ます。

永福町駅から徒歩3分ほどで到着します。

閑静な住宅地の道沿いに佇んだ、まさに隠れ家的なお店。

基本的には、ヤフオクやホームページなどを通じたネット通販を中心に販売しています。

買取も持ち込みだけでなく、宅配で受け付けてくれる便利なお店。

私はビンテージシューズはデッドストック派なので、たま~にしか利用しないのですが、かなりの年代物のめずらしい旧チャーチのデッドストックシューズでも6万円ほどで販売している超優良店。

ヤフオクで旧チャーチのデッドストックだからといって阿保みたいな金額で吹っ掛けてくる出品者よりもはるかに良心的なのであります。

しかも買取時は、中古品であっても結構いいお値段で買い取ってくれるのでいつも頼りにしているのです。

また、こちらのお店で「極上」と書かれているものは、その多くがその言葉に違わず、いわゆるミントコンディション、つまりほとんど着用されていない状態の物が多く、中古品に手が伸びないという方でも、気にすることなく履けるものも多くあります。

いや~、こんなに良心的で良いのか!?と思ってしまうほど良心的です。

さて、今回CBRさんに伺った理由は、旧チャーチで面白いWestbury(ウェストバリー)を販売しているのをホームページで見たため。

早速電話し、オープンしている、空いている時間を確かめ突撃。

そして噂のウェストバリーがこちら。

確かにウェストバリーなのですが…

バックルが黒のニッケルタイプになっている結構珍しいウェストバリー。

ネットで画像をたまに見ることはあったのですが、本物を見るのは初めてでした。こういうのは本当に勉強になります。気軽に試着もできありがたいです。

このstudio.CBRさんには、いつも旧チャーチが充実しており、私自身も見たことのないモデルがチラホラ出てくるので、たまに顔を出して勉強しています。

もちろん旧チャーチだけではありませんよ。

あまりの革質の良さに履くのすら躊躇われたレベルの黒のストレートチップ…。

こちらは今は亡きイタリアの靴ブランド、タニノ・クリスチーのストレートチップ。

ハンドソーンウェルト製法で出来ていて、その柔らかさと革質の良さときたら、言葉に出来ないレベルでした。もちろん履き心地も良し。

タニノ・クリスチーは紛れもないイタリア靴を代表する名靴でしたが、残念ながら経営が立ち行かなくなり倒産。

こういう力のあるブランドがなくなっていくのはとても寂しいものがあります。

ああ、こういう靴もあったんだな、と気が付かせてくれますね。

扱っている靴は数知れず!とっても充実していますよ。

みんな大好きオールデン。オールデンのホーウィン社のシェルコードヴァンの靴もチラホラ見受けられます。実はオールデンはヒールの素材はベンズ(革)ではありません。革と紙屑を混ぜて接着剤で固めた「ナンポウ」という素材を使っています。

ナンポウは傷みが早く、見た目も安っぽいんですね。ナンポウの何が良いかというと、コストカットできるという点と加工しやすいという安直なメリットしかありません。

こういう素材に対する手抜き感が嫌いな私にとって、オールデンは今一つ好きになれないブランドです。ナンポウを使っているブランドはイギリス靴以外は結構多いので、驚きはしません。しかし、オールデンの国内価格と雑誌などで見る購買意欲の露骨な煽り方を見るとナンポウを使っているのは個人的に許せません。

…あっと、また話がずれてしまいました。

クロケット&ジョーンズの取り扱いも充実しています。

運が良ければ現行のクロケット&ジョーンズではなく、昔のクロケット&ジョーンズの靴も見ることが出来ます。これがまた面白いんです。

昔のクロケット&ジョーンズは当然、使われていた革も現行品のものと比べて良質なものが多いですが、今のモダンでスタイリッシュなスタイルが魅力なクロケット&ジョーンズのイメージからは到底かけ離れたゴロゴロしたオールドなイギリス靴そのままのモデルも多く見られ、驚かされます。

クロケット&ジョーンズも相当頑張って現在のイメージを作りあげたんだと、企業の奮闘ぶりを感じることができます。

エドワード・グリーンも新品ではなかなか手が届きにくい価格でも、CBRさんからまれに出る新品のものがマイサイズであれば、プロパー価格からは考えられないほどお得なプライスで手に入れることも可能です。

そんなこんなで靴を見て、試して、店主とお話が弾んでいると、、、

「輝けライフ!さんにとっておきの靴をお見せしましょう。」という言葉を頂き…。

タニノ・クリスチーを飛び越えた激レアな靴を見ることが出来たのです。

その話はまた次回。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◆今回伺ったお店◆

studio.CBR 永福町店

〒168-0064
東京都杉並区永福永福2-50-21/1階北側
03-6379-4850
13:00~19:00/平日
10:00~15:00/土、日、祝日
不定休(ホームページのカレンダーを参照)

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