春夏はすぐそこまで 2019年はローファーをどうする?

寒さが和らぐ日が増えてきました。

山間部に行くと、空が黄色い…。花粉も舞っていますね。

それだけ暖かくなり、春が近づいているということですね。

もう2月も終わり、3月へと突入しようとしているのです。

春夏になれば、服装も軽やかなものに変わっていきます。

そんなとき足元からこなれた感じに変化をつけてくれるのが、ローファーでしょう。

本革のローファーは、足の形になじんでいき、簡単に脱ぎ履きができて、かつ快適に歩くことができる便利な靴です。

スニーカーほどの柔らかさはありませんが、マッケイ製法で作られたイタリアの革靴は足馴染みもいいですし、見た目も学生のローファーとは大きく異なり、エレガントに見えることも大人の履く靴としての条件を満たしているように思えます。

その一方で根強い人気があるのが、アメリカやイギリスの靴で取り入れられているグッドイヤーウェルト製法によって作られたローファーです。基本的には学生のローファーと同じようにトラディショナルでラウンドした木型が多いのが特徴です。

2019年春夏、いったいどちらの方向性のローファーを履いていきましょうか…?

目次

アメリカ・イギリスのローファー

ローファーというと、世の中で広く認知されている形のローファーとして、主にコインローファーとタッセルローファーがあります。

ここ数年注目され続けている、タッセルローファーで見てみましょう。

イギリスで房=タッセルがついているルームシューズをみた俳優が、靴の製作をAlden(オールデン)に依頼しました。つまりオールデンこそ、タッセルローファーの元祖なのです。

伝統的なグッドイヤーウェルト製法で作られており、強固で足に時間をかけて馴染ませていくタイプのローファーになります。

また、オールデンの元祖タッセルローファーと同じくらい注目を集めるクロケット&ジョーンズのキャベンディッシュ。キャベンディッシュには、よりカカト周りやアーチが狭くできており、日本人にも合いやすいラスト375を使用した「キャベンディッシュ3」というモデルもあります。

同じグッドイヤーウェルト製法の靴ですが、イギリス靴独特の気品があり、オールデンよりもよりドレッシーに装いたいときに有効な靴です。

こちらはタンがギザギザに装飾されたChurch’sのペンブリーです。スタイルはコインローファー。このタンがギザギザしたスタイルはアメリカ靴にもともと多いデザインですが、アメリカの本格靴メーカーはもはやオールデンとアレン・エドモンズくらいしか残っていないので、貴重なアメリカンの香りを楽しめるコインローファーとなっています。

ラスト126の丸いラストがカジュアルテイストによく合います。

このようにアメリカやイギリスのコインローファーはほとんどの場合、グッドイヤーウェルト製法によって出来ており、履き心地は硬め。返りがついてくるまではカカトも浮き気味になることもしばしばです。

基本的には丸くてカジュアルテイストな雰囲気になっているのが特徴です。

イタリアのローファー

それに対し、イタリアのローファーはオンオフより使いやすいようなシャープなフォルムをしたモデルが多いのが特徴です。

製法もマッケイ製法が多く、最初から軽くて馴染みやすいのが大きな特徴です。

また、グッドイヤーウェルト製法で仕立てられた場合においても、甲革に柔らかいものを使うためか履き馴染みの早さがアメリカやイギリスの靴とは大きく違います。

たとえばナポリのメーカーであるフェランテ

このISEO(イセオ)はフェランテ自慢の代表作です。少し丸いトウですが、マッケイ製法によって作られているため、コバが張らずにスッキリとしています。これだけでもエレガントな雰囲気になりますが、丸さもある中でノーズも程よく長く取っているために、野暮ったさを感じさせません。

このARNO(アルノ)もフェランテの得意とするタッセルローファーです。やはり先ほどのオールデンやクロケット&ジョーンズのタッセルローファーとは大きく雰囲気が異なります。

そしてイタリア靴といったら忘れてはいけないのがサントーニ。

先ほどのペンブリーとは大違い。スマートで余裕のある大人が履いていそうなローファー(偏見)!

イタリアのローファーは全体的にシャープな見た目と軽やかさ、革の柔らかさ馴染みやすさに優れています。

どちらを選ぶ?

このようにアメリカやイギリスのローファーとイタリアのローファーの比較を大まかですがしてきました。

これらの特徴を考えた時にあなたはどんな靴を選びますか?と言われた時、私であれば、イタリアのローファーを履きたいと思います。

基本的にはアメリカやイギリスのトラッド路線が好きな私ですが、休みの日はちょっとこなれた雰囲気の軽くて柔らかいローファーを履いてみたいと思うのです。

まず視覚的に学生のローファーとは大きく異なるというも、選びたくなるポイントの1つです。先ほどのチャーチのペンブリーなんかですと、フォルムそのものはパッと見た時に学生のローファーとあまり変わらないのです。

人それぞれの好み・こだわりがあると思います。

あなたは2019年の春夏、どんなローファーを履きますか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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