クロケット&ジョーンズ Crockett&jonesのチャッカブーツ モデルをまとめました!

前の記事でクロケット&ジョーンズのローファーをいくつかまとめましたが、やはり9月を過ぎると秋も深まり、ブーツが欲しくなります。

今回はクロケット&ジョーンズのチャッカブーツに関して、まとめて紹介していきたいと思います。

まずは、ひとつひとつのモデルを説明する前にチャッカブーツの起源についてお話していきましょう。

目次

チャッカブーツって?

チャッカブーツの起源はポロ競技から来ています。

「チャッカ」とはポロ競技における時間の区切り(1試合7分間を6チャッカー)を意味する言葉です。 英国では実際に19世紀末頃に、このアンクル丈のブーツがポロ競技を行った後のリラックスシューズとして履かれるようになりました。

そこから今日に至るまで、愛され続けているアンクルブーツになっています。

ゆえに、チャッカブーツと名付けられています。

田舎の狩猟用から生まれたカントリーブーツとは違い、スポーツ競技から生まれたブーツのため都会的なスポーティーさを感じさせ、野暮ったさを感じさせません。

季節を問わず、オールシーズン履け、真夏でもポロシャツに合わせて履ける清楚な靴です。

その理由は、ほとんどのモデルが飾りのないプレーントウであるためです。

たまにウイングチップのデザインのチャッカブーツなどが出てきますが、実際にベストセラーになっているモデルはプレーントウです。チャッカブーツの原点にして完成されたのが、2アイレットor3アイレットのプレーントウのチャッカブーツなのです。

原型はイギリス式のスタイルで2アイレット。3アイレットはイタリアなどのコンチネンタルから取り入れられたデザインです。

クロケット&ジョーンズのチャッカブーツ7選

クロケット&ジョーンズのチャッカブーツは、木型や仕様が違うだけでざっと7種類ものチャッカブーツがあるんです。

さすが世界で一番木型を持っているメーカーですね。

→詳しくはこちらから

それでは、7種類のモデルをひとつひとつ解説していきます。

CHERTSEY(チャートシー)

クロケット&ジョーンズのチャッカブーツといえば、まずはCHERTSEY(チャートシー)です。このチャッカブーツを外してクロケット&ジョーンズのチャッカブーツは語れません。

1960年代半ばに誕生して以来、ラスト(木型)とデザイン、そしてディテールを変更することなく、 現代まで継続して販売されている、クロケット&ジョーンズのチャッカブーツの基本形です。

同ブランドのチャッカブーツも選んでいけば、最後はここに行きつくといえるほどのマスターピース的存在です。

→チャートシーについての詳細情報はこちらから

ぽってりしすぎず、かといってシャープ過ぎないラスト224は、ジャケットスタイルの綺麗目なスタイルにもしっくりきます。ライニングはなめらかなカーフスキンを使用しており、足当たりも柔らかです。

追記:マスターピースであるはずなのですが、なんと2019年7月現在、ホームページからは消されてしまっています。なんともショック。もしかしたら、日本向けだけに細々と作られていくのかもしれません。

CHUKKA(チャッカ)

クロケット&ジョーンズのチャッカブーツの中でも永遠のベストチャッカブーツであり、そのままの名前を堂々と与えられたのがCHUKKA(チャッカ)です。

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クロケット&ジョーンズのチャッカブーツの顔である、CHERTSEY(チャートシー)に比べ、ほんの少しシャープなトウは、ラスト200から生まれます。

ラスト200は1934年の1月にデビューしているとっても古いラストです。

アンライニングの一枚仕立てが程よいグッドイヤーウェルト製法の硬さを感じさせません。ラスト「200」はほっそりとした細身の木型。チャッカの印象をグッと高めています。

TETBURY(テットバリー)

TETBURY(テットバリー)はラスト「348」というイタリア靴的な、先端にかけてシェイプの利いたスタイリッシュなデザインのラストを採用しています。

→テットバリーについてのより詳しい情報はこちらから

チャッカブーツながら、丈も比較的高く、ドレッシーな印象を与えます。

ラスト348の先端にかけてナローになっているシルエットがノーズを長く見せます。ジェームズ・ボンドがスカイフォールで履いていたのはこの黒のスムースレザーのテットバリー。

クロケット&ジョーンズのチャッカブーツというと、チャートシーやチルターンなど、コロッとしたデザインのモデルが有名ですが、イギリス靴の中でもシャープなラストの靴を生み出すことに秀でているクロケット&ジョーンズは、どこまでもスマートで美しいシルエットを持つチャッカブーツの開発に成功しています。

ジェームズ・ボンド同様黒のスムースレザータイプを選べば、スーツに合わせることもできる汎用性の高いチャッカブーツになります。

CHILTERN(チルターン)

CHILTERNクロケット&ジョーンズの代表作と言える、チャッカブーツ「チャートシー」の3アイレットバージョンです。本国イギリスではCHERTSEY(チャートシー)と共に、長く同ブランドの定番ブーツとして展開されているスタンダードモデルです。CHERTSEY(チャートシー)と同じくラスト224を使用したチャッカブーツながら、2アイレットから3アイレットになるだけでだいぶ印象が変わります。

クラシカルな印象というよりは、コンチネンタル的な雰囲気を漂わせたモデルですので、ジャケットスタイルなどに合わせると、その雰囲気の良さが倍加します。

CHEPSTOW(チェプストウ)

英国靴ならではのカントリーテイスト溢れるチャッカブーツがCHEPSTOW(チェプストウ)です。

ラストは「335」を使用しており、爪先にボリュームを持たせたラウンドトウが特徴です。また、ストームウェルト仕様になっており、カントリーブーツなど同様、雨水などの侵入に対して強さが際立ちます。そしてそのストームウェルトがよりカントリーな雰囲気を生み出す秘密になっています

EALING(イーリング)

EALING(イーリング)は長めのノーズにシャープなラウンドトウ、絞り込まれたウエストと小振りのヒールカップが日本人にも相性の良い、クラシカルな新ラスト「360」を使用しています。

先ほどのCHEPSTOW(チェプストウ)とは違う方向性のチャッカブーツで、洗練された都会的なチャッカブーツです。テットバリーともまた違うロングノーズチャッカブーツです。

英国ハルボロラバー社の新作「シティソール」を採用し、従来の「ダイナイトソール」と同じく、側面からの突起を抑えた形状と、積み上げヒールを組み合わせた、ドレス感の強い印象になっています。

「シティソール」は従来の「ダイナイトソール」と比較して、より柔らかなゴム質と突起部分の”溝”がもたらすグリップ力が特徴で、その名の通り「タウンユース」に最適化されたソールとなっています。

MILLBANK(ミルバンク)

クロケット&ジョーンズが誇る最高級「ハンドグレードライン」にもチャッカブーツがあります。それがMILLBANK(ミルバンク)です。

ラウンドトゥの新ラストとなる「363」を採用したモデルで、シンプルなシルエットと内振り設定がもたらすフィット感の良さが特徴となっています。

多数のモデルを生産してきた「クロケット&ジョーンズ」において、代表的と言えるチャッカブーツの中でも最上級に位置するモデルで、レギュラーラインと比較しても、明らかにより毛並みの良い上質なスエードを使っており、ヒドゥンチャネルのオークバークソール(レザー)、フルソックシート等、ブランドの持つ技術力を凝縮させたスペックとなっています。

まとめ

この中から私のおススメのチャッカブーツを3つ選ぶとすれば…

チャートシー、テットバリー、チャッカの3つです。

しかし、これはあくまで私の個人的な意見で、どれもクロケット&ジョーンズの多様性を感じ取ってもらえるデザインです。

ラストによって雰囲気も大きく変わりますし、圧倒的高級感のある上品なチャッカブーツをお探しであれば、ミルバンクの一択です。

チャッカブーツを選ぶときに迷ったら、濃茶のスエードで、ほどよくトウにボリュームのあるチャッカブーツを選ぶといいでしょう。

それこそがチャッカブーツの基本形であり、ゆるぎない完成されたデザインなのです。

履けば分かる汎用性の高さ、似合わない人などいないほど使いやすさを実感できるはずです。

ですから、チャッカブーツはファッション初心者にもおススメなんですよ。

ぜひ当記事が、読者の皆様にとって、ベストのチャッカブーツとの出会いのきっかけとなることを願っております。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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