革靴の履き下ろし プレメンテについて プレメンテで履き下ろす時の苦労も減らせます

革靴が好きか嫌いか…。

当サイトを日々訪問して頂いている方々は間違いなく革靴が好きな方だと思います。

しかし、時代の流れは確実に日々変化し、社内での服務規定も大きく変わっています。

革靴ではなくスニーカーを職場で履くという人も増え、革靴が嫌になってしまう人もいることでしょう。

IT系の取引先や割と最近創設されたベンチャー企業などに行くと、Tシャツにジーンズ、そしてスニーカー姿の相手と商談することもたまーにあります。

私が古臭いのでしょうか?

もう少し場を読むというか、相手を気遣う姿を何でしないのか、と思ってしまうのです。

別に今時分、IT企業で内勤していて社外の人と会う必要がないのに、わざわざスーツを着ろ、とは言いません。

真夏にジャケットを羽織って歩いていたら倒れてしまいます。だからクールビズが進むのもわかります。

しかし、TPOをわきまえず、スーツを着ないというスタイルを貫き通すのもいかがなものかと思います。

装いは人に対しての気遣いでもあるわけですからね。

私の体感ですが、それなりの会社になると、例え普段はラフな格好をしている会社でも、商談の時はきちんとネクタイを締めて商談しています。

レベルの差は明らかに服装に出てくると私は確信しています。

余談ですが、IT産業界の伝説となったスティーブ・ジョブズはスーツも場に応じてきちんと着こなしていたと言います。

特に銀行に話をしに行くときは、必ずスーツを着ていたようです。

こんな私が偉そうに言うのは大変おこがましく恐縮してしまいますが…

その場その場に相応しいスタイルがあること。そしてその本質と重要性がジョブズはわかっていたのでしょうね。

さて…

今回は特に革靴になれずに苦労しているという方、革靴が好きで慣れている方にも役立つ情報をご紹介したいと思います。久しぶりにシューケアに関しての記事にします。

革靴のプレメンテ(履き下ろす前の手入れ)についてです。

そのような方には今回の記事は、「ああ、こんな風にプレメンテしている人もいるんだな」くらいにしか感じないかもしれませんが、参考程度に読んでみてください。

目次

プレメンテ(履き下ろす前の手入れ)の重要性

革靴が痛い…

革靴好きの方は慣れていて、これくらいなら後で問題なくなるな、とわかっているものです。 

正確に言えば、「柔らかくなる過程を十分に理解していて、またキツいときはどういう風に対処すれば良いか、対処法の知識を有している」という事になると思います。

その「対処法」こそ、履き下ろす前の手入れ。

プレメンテと呼ばれるものです。

プレメンテの肝は革の保湿にあると考えています。

新品の靴をしっかりと保湿することで、革の耐久性をあげ、柔軟性を出し、変な履き皺が入らないことを防止します。

それではプレメンテのやり方をお伝えしていきます。

輝けライフ!式プレメンテの方法

~使うもの~

必需品:ブートブラック リッチモイスチャークリーム(デリケートクリーム)馬毛のブラシ豚毛のブラシソールトニック

あると良いもの:ブートブラック ツーフェイスプラスローション(ステインリムーバー)色付きのクリーム、防水スプレー、ワックス山羊毛のブラシ

もうやり方としては単純です。

①馬毛のブラシで軽く表面のホコリを取り除きます。

②ブートブラックリッチモイスチャークリームをこれでもかと塗ったくります。

これくらいの量です!

普段のお手入れでは、明らかに過剰なクリームの量ですが、革靴は見た目ではなかなかわからない乾燥があります。

また、店頭に長い期間並んでいて乾燥がかなり進んでいる可能性もあるため、しっかり保湿していきます。

デリケートクリームでたっぷりです!

ブートブラックリッチモイスチャークリームは当サイトでも何度もオススメしているデリケートクリームです。

その効果の高さはデリケートクリームナンバーワンだと思います。素晴らしいデリケートクリームです。

上質で革に素早く浸透するため、染みになることはほぼありませんが、つけっぱなしにすると、その部分だけが濃くなり染みになる可能性もあるので、たっぷりつけたら、そのまま手で全体に広げ馴染ませます。

そうすると表面が油で濡れたような感じになります。

③ここで豚毛のブラシを使い、余分な油を飛ばしていきます。

ただ、こうするだけだとデリケートクリームのため、全体的に白っぽくなります。

④そこでもう一度馬毛のブラシを丹念にかけ続けると…

光沢感も出てきます。

リッチモイスチャークリームを使って、光沢感を出すことが出来ないという方はこの色付きのクリームを使ってドレスアップしても良いでしょう。

⑤ライニングが革張りの靴の場合、ライニングにもデリケートクリーム手にとって塗り、保湿します。

革ライニングも保湿しましょう。直接デリケートクリームを手に取り、塗っていきます。

量はこれくらいで、徐々に塗っていく感じです。

こうすることで、中の革も外の革にも柔軟性が出て履き馴染むまでの痛みや足当たりをを軽減させることが出来ます。

しばらくの間は表面に油が残るため、手で触った後が白っぽく残りますが、気になれば山羊毛のブラシを使って、最後の仕上げをします。

⑥ソールトニックをつける

レザーソールであれば、あとはソールトニックをつけて、革底にも柔軟性を持たせれば、返りもつきやすくなり、履き下ろしにより苦労することなく履けるようになります。

輝けライフ!式プレメンテはこれでお終いです。

たっぷり保湿をすることによって、柔軟性を高め足当たりの軽減、汚い履き皺がつくことの防止、革の負荷を減らし耐久性をあげることが期待できます。

なお、これはスムースレザーの場合です。

スエードやヌバックの場合はスエード用のスプレーを振りかけ、革のライニングであれば同じように中にもデリケートクリームを塗布します。

プレメンテの際にあると良いものについて

また、プレメンテの際にあると良いものについてですが、それに関しても説明しましょう。

①ステインリムーバー

革靴の品質、状態によっては、過度に革に使われている仕上げ剤を落とすために最初にリムーバーを使います。 

②色付きのクリーム  

デリケートクリームだけで光らすことが出来ないという方や、そもそも革の品質によっては、デリケートクリームだけでは光らないこともあるので(ブランドの特徴などもありますが、やはり3万円前後くらいからのそれなりに良いものでないと革そのものの光沢感は得られません)、そういう時は色付きのクリームでドレスアップをします。

今回のリッチモイスチャークリームに限定して言えば、少量のろう分も入っているので、写真のようにたっぷりリッチモイスチャークリームを塗布すると、これだけで光る可能性は高く、ドレスアップ用のクリームを使うとろう分が強すぎてギトギトした光沢感になってしまいます。

③防水スプレー

雨の日にも使うことを想定した場合、防水スプレーを施しておけば、雨染み防止になりますのでかけておきましょう。防水スプレーはその他にも汚れの付着防止にも繋がるのでオススメです。

④ワックス

つま先を鏡面磨きして、ピカピカの状態で履きたいという方はワックスを使いましょう。

鏡面磨きをする場合、色付きのクリームも適量使い、鏡面磨きがしやすいように下地を作ります。

→鏡面磨きのやり方はこちらから

⑤山羊毛のブラシ

馬毛のブラシで上手く仕上がらなかった時は、山羊毛のブラシを使うとより綺麗に仕上がります。

山羊毛のブラシは「育つブラシ」です。使い込めば使い込むほど毛先に油分がたまり、そのブラシを使うだけである程度光沢感を出すことも可能となります。

1つ持っていると便利です。

プレメンテで絶対にやらないほうがいい事

輝けライフ!が考える、プレメンテで絶対にやらないほうがいい事が2つあります。

①わざと靴を屈曲させること

このようにわざと踏み込んで、靴を屈曲させ馴染ませようとする人もいるかもしれません。

これは絶対にやめてください。日常生活であなたは革がそこまで屈曲するシーンはありますか?このように足を曲げて歩く人もいません。

それはつまり、革靴にとって不自然な力が加わるということです。

革に余計な履き皺を入ることにつながります。革の劣化を進めるということと同じです。

②ボールペンなどを使って履き皺を人工的に作ること

綺麗な履き皺が付くように、ボールペンなどを使って人工的に履き皺をつける人がいますが、これもやめましょう。

人工的につけた履き皺と、本来普通に履くことによって力が加わりつくはずだった履き皺は全くの別物です。

本来入るはずの自然な皺が入らずに、人工的につくった皺がついてるということは、変な力が革に加わることになり、革に不要なダメージを与えます。

私はオススメしません。

輝けライフ!方式のプレメンテをした結果

さて、輝けライフ!方式のプレメンテをして、履き下ろした結果どのようになるのでしょうか。

その結果はこちら!

ほとんど履き皺が目立ちませんね。

リッチモイスチャークリームによって、適度な水分が革に入ることによって革の繊維と繊維が結びつき、自然な皺の入り方をしています。

また、革に柔軟性が加わることによって、シワからの復元力も非常に強くなっているのです。

今までこのプレメンテの方法で失敗したことは私はありません。

試行錯誤の上にたどり着いた、私なりのプレメンテ方法です。

自信を持ってオススメします!

是非お試しになってみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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