Church’s(チャーチ) Burwood(バーウッド) カジュアルな内羽根フルブローグを履いてみよう

先日、クロケット&ジョーンズのコインローファーを紹介しつつ、やはりコインローファーはイタリア靴の柔らかな雰囲気のものにしたいよな~。と悶々と考えていました。

ローファーは履くのも楽ですし、見た目もカジュアルなので、全く靴の事を知らない人にも、ローファーを履いているのをみてもらえれば、リラックスな雰囲気を感じてもらえる便利なアイテムです。

ですから、肩を張らないお休みの日にはもってこいの靴なんですね。

女性ウケも割とよくって、「きゃ~可愛いね。」なんて言われると鼻の下を伸ばしてしまう魔のアイテムになりがち。

しかし、リラックスした見た目と利便性が得られる一方で、一日歩くのはとてもしんどい靴です。

グッドイヤーウェルトだとクッション性はあるけど返りが良くない。マッケイ製法だと返りがあるけどクッション性が悪い。

と、まあ一日かけてのお出かけにはあまり適さないんですね←ひどい目にあった経験有(笑)

やはり、靴をピッタリ合わせてタイプの靴なので、遊びも少ないですし、カカトのホールド力が紐靴やストラップシューズに比べて劣りますので、歩きにくいんです。

そのため、歩く際に無駄な力がかかるので足の筋肉も無駄に疲れるというか。

ローファーを履いた状態で歩き回るという事もあまりないとは思いますが、それでも目いっぱいいお洒落をしようとしたら、革靴になりますよね。

一日歩いても疲れない革靴と言ったら、やはりグッドイヤーウェルト製法の靴で、かつ紐靴のものが一番だと思います。

紐靴だとカチッとみえない?

いえいえ、革の紐靴でもリラックスした雰囲気は出せるんですよ!

今回はそんな便利な靴を紹介します。

それはChurch’sのBurwood(バーウッド)です。

目次

Church’s Burwood(バーウッド)の概要

チャーチの名作のひとつが、Burwood(バーウッド)です。

バーウッドに使われているラストはラスト81です。

1970年代前後から多く見受けられるようになってきた、歴史のあるラストです。

有名なモデルだとRyder(ライダー)などにも使われる、カントリーテイストの強いカジュアルなラストです。

ラスト81の特徴としては、昔ながらのイギリス靴といった感じで、捨て寸が短く設定されているところです。

そして横幅も広くなっています。体感としてはラスト173のGウィズより、もうすこしだけ細いと感じられる程度の横幅。足が華奢な方だと、ちょっと合わせるのが厳しくなるかもしれません。

見た目もさることながら、実寸も短く感じられる靴です。

例えばチャーチのラスト173で、6.0Fの靴を履いているとしたら、6.5Fは履きたいところです。もちろん同じサイズで履く人もいますが、個人的にお勧めできません。

と、いうのも私自身が、ラスト81と173を同じサイズで履いているのですが捨て寸がギリギリになってしまい、履きにくいと感じているからです苦笑

同じチャーチの名作、Chetwynd(チェットウィンド)と比べてみると、かなり丸みが強調され、寸詰まっているのがわかります。


特に現行のラスト173の少しノーズが伸びたチェットウィンドは同じメーカーの同じ内羽根のウイングチップでも全く異なる表情を出します。

キャップに対するメダリオンの大きさとバランスもまた違います。

メダリオンがキャップいっぱいいっぱいまで詰め込まれているのは、さながらトリッカーズのカントリーシューズのようです。

そう、バーウッドはカジュアルな内羽根フルブローグなのです。

表情のカジュアルさを活かしましょう

そんなバーウッドなので、内羽根のウイングチップながらとってもカジュアルに見えます。

通常ストイックに見えるはずの内羽根ウイングチップの黒であっても、バーウッドだけはちょっと特別に感じます。

スーツスタイルに合わせるとしたら、素材感をカントリーテイストに合わせたりするのが、この靴を活かす方法です。

たとえばツイードのスーツなどですね。そういったイギリス紳士な雰囲気のものにあわせるのが安パイであり、最もバーウッドが活きるスタイリングになります。

ただ、それだけではつまらないですし、おしゃれな半面、ちょっとコスプレ感がでます。

せっかくカジュアルな雰囲気のある靴なのであれば、徹底的にカジュアルにしてみましょう!

春先の季節であれば、セーターと

黒のバーウッド。

ちょっとモードっぽい雰囲気にも寄せることができ、今どき感を演出することができます。

クラシックなラストなのに、新しい雰囲気が出るのは、バーウッドに使われる甲革がほとんどポリッシュドバインダーレザーになるからです。

→ポリッシュドバインダーレザーについて詳しくはこちらから

茶系のジャケットに

サンダルウッドのバーウッド。

このライトブラウンカラーというのも実に英国風。トリッカーズでいうところのエイコーンカラーですね。

これこそカントリークラシックな装いに最適です。

光沢感のある、チャーチ社独自のガラス革は上品ささえ感じさせます。

ガラス革なのに高級感がでるのは、もはやチャーチのお家芸です。

余談になりますが、最近クロケット&ジョーンズでもバインダーレザーを使ったモデルが出ていますが、どうにもしっくりきません。やはり本家本元、チャーチのポリ 

ッシュドバインダーレザーには敵わないといったところでしょうか。

後日紹介しますが、このモードっぽい雰囲気に寄せられる特徴があるからか、バーウッドにはスタッズタイプのものが出ています。

ポリッシュドバインダーなら雨の日でも楽々

ポリッシュドバインダーレザーが使われているので、雨や雪など、水に対しては滅法強いのが嬉しいところ。しかも雨に降られた後のお手入れもとても簡単というのがバーウッドの特徴です。

雨の日でのお出かけにもバッチリ決めつつ楽もできる最高の靴なのです。

珍しいスコッチグレインレザータイプを見逃すな!

バーウッドは今説明したようにポリッシュドバインダーカーフが使われているものが多いですが、現行のバーウッドですと、まれにスコッチグレインレザー(シボ革)で作られたバーウッドが出てくるときもあります。

こちらはバーウッドにより良く似合う、本格カントリーシューズになります。

当然スコッチグレインレザーも、雨には強いですからこちらもガンガン履き込んでいきたい一足。

ポリッシュドバインダーカーフには経年変化の楽しみが少ない、という弱点がありますが、このスコッチグレインレザーのタイプであれば履き込めば履き込むほど味わい深い一足になっていきます。

このスコッチグレインレザーとポリッシュドバインダーカーフのコンビタイプであれば…

ジャミーソンズのフェアアイルセーターのような、ざっくりとした素材感溢れる粗野な素材のニットを合わせて、スコットランドを思わせるような着こなしにしてみてはいかがでしょうか。

旧チャーチにおけるバーウッドは、バインダーレザーだけでなく、通常のカーフ素材やスコッチグレインレザータイプの物もたびたび見かけることがあるので、もともとはポリッシュドバインダーカーフにとらわれない幅の広いモデルだったことが推察されます。

このスコッチグレインレザータイプのバーウッドは今となってはかなり珍しいので、現行品で見かけた時は健闘に値する一足です。

カジュアルだけどしっかりと長時間の歩行にもしっかり適し、雨にも強くお手入れも簡単なバーウッドは、わがままな要望に答えてくれる頼もしい一足です。

ぜひご検討になってみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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