Ducal(デュカル) 瀟洒なイタリア靴を楽しみましょう!

革靴の「革」についての投稿をしたところ、コメントをいくつか頂いて、やはり革に関する動向に皆さん敏感なのだなぁと感じました。

ただ、昔と比べてとなると辛いですが、品質は落とさないようにしているというのはよくわかります。

決して値段を吹っ掛けるようにわざと高くしているわけでは無いということは言えると思います。

どこのメーカーも値段設定の中で懸命に革を慎重に選び、作り上げていると感じます。

革靴のメインの1つは革なので、革にこだわるのは当然です。

しかし、デザインやラスト(木型)が美しくなければ、どんなに良いものを使っていても台無しになるものです。

その好例は(個人的に感じる)のは、旧チャーチのラスト54を使ったモデルなんかでしょうか。イギリス靴が好き、嫌いという話ではなく、どこからどう見てもダサいと感じる靴…。

お洒落過ぎて履き合わせるのが難しいというわけではなく、単純にダサい靴。

ラスト54の靴を履きこなす人がいたら、一度でいいからぜひ私は見てみたいです。どんなにお洒落なんだろう?

誰かラスト54の旧チャーチを持っている方で、着こなしに自信がある方は、ぜひ参考にしたいのでフォトスナップをください。

このダサい靴を魚で例えるなら、アナハゼやボラの類になるでしょうか。釣りの外道的な存在で、たいがいは煮ても焼いても食えぬという厄介者です。

ボラは冬になれば美味しいともいいますから、調理次第では食えるかもしれない…。まあ、例えてみるとそんな靴なんですね。

それとは逆に、美味すぎてアレルギーでも出そうな魚があるように(私は至って庶民派なので、イワシの丸干しとかが大好物です。ここでいうなら…銀座で食べる鯛の寿司とか?)、靴にもとにかくお洒落度がずば抜けて高く、逆にどうやってファッションを合わせるか頭を嬉しく悩ませる靴があるのも事実です。

それが今回紹介するDucal(デュカル)の靴です。

目次

Ducal(デュカル)の歴史

 1930年代初め、フィレンツェのアルノ川沿いに小さな工房を構えていたAngiolo Manetti(アンジョロ・マネッティ)氏が1937年にその近くに工場を設立したのがDucal(デュカル)です。ハンドソーンウェルト製法によるドレスシューズメーカーとして名を馳せました。

創業者のマネッティ氏によって培われた経験と技術は、4代目の現オーナーにも代々受け継がれてきました。

使う素材にも強いこだわりをもっており、フランスとイタリアの最高峰のタンナーから仕入れた上質な革のみを使用しています。

アノネイやヌオバオズバ、イルチアの革などを中心に使っています。

現在デザイナーを務めるのは、オーナーの娘のマリアリーサ氏です。創業当時から誇る色気はイギリス靴には絶対に出せないイタリアの瀟洒な雰囲気に満ち満ちています。

デュカルはとにかくお洒落な靴というイメージ

デュカルの靴はとにかくお洒落なモデルが多いのが特徴です。

コンビシューズなどは、以前ワールドフットウェアギャラリーさんにお邪魔した時に見た同系色のイルチアの革とスエードのコンビのギリーブーツはとにかく素晴らしく、サイズを聞いたらすでに売り切れていました。

最高級読本5にも載っている、音符のト音記号をあしらったサイドレースの靴は、まさにイタリア靴を代表する素敵なモデルです。

しかも履くとそこまで嫌味な感じがしないという不思議な魅力がある靴です。

こんな靴はデュカルでしか私もみたことがありません。

なんでもデザイナーのマリアリーサ氏が坂本龍一の大ファンで、事務所公認でデザインしたモデルなのだそうです。

中には本当に頭を捻って考える靴もありますが、それは先程話に出たチャーチの靴のようなダサいからどうしよう、という方向性でありません。

素材がすばらしいから、どうやって調理しようかとワクワクしながら考えるのです。

ト音記号の靴などイタリアンなファッションに合いやすいものもありますが、基本はイタリア北部の靴メーカーが手掛ける靴なので、エンツォ・ボナフェのようにクラシカルでシンプルに使いやすいデザインのモデルも多数発表しています。

非常に品があり、お勧めなイタリア靴なのです。

デュカルといえばワールドフットウェアギャラリー

デュカルの靴は百貨店などの大手の販売コーナーには殆ど置いていません。

紳士靴の本格高級革靴専門店が一部取り扱っているイメージです。

特に本格靴のセレクトショップの雄、ワールドフットウェアギャラリーが一番の取り扱いじゃないでしょうか。

サイズがない場合、オーダーを受けてくれたと聞いたこともありますし、つい最近は過去に取り扱ったモデルをオーダーできる、プレミアムなオーダー会も開催していました。

都内や東京近郊にお住まいの方でデュカルの靴をお探しの方は、まずワールドフットウェアギャラリーさんに足を運んでみるのが良いでしょう。

こんなタッセルローファーを履いてみたい

無数のデザインを保有するデュカルですが、そのタッセルローファーも何とも言えない雰囲気でいっぱいです。

コンビのコントラストを強くしないのはデュカルらしいといえます。

こんなコンビのブーツも履いてみたい

色味が柔らかなブーツ。ジップアップで履きやすそうですね。

それでいて幼稚な雰囲気もありません。

デュカルの靴はヨーロッパ表記のサイズになっています。

イギリス靴で7.5くらいなら41~41.5くらいのサイズで合わせるとよいでしょう。

お洒落に楽しく頭を悩ませる…。

そんな楽しい靴ライフを送りましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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