Church’s(チャーチ) Shavington(シャビントン) ラスト160の最新モデル

旧チャーチのことばっかり語っている人って、本当に現行のチャーチを全く知らないですよね。

…なんていうか懐古主義も行き過ぎると…。

大体旧チャーチのことばっかりコラムで語る人って、傾向が決まっていて、だいたいBuck(バック)のことをいつまで経っても鹿革と騙っていたりしますよね。

これ、わかる人には凄くわかることなんじゃないかと思っています。

しかもラスト73、81、せいぜい84のモデルの事しか話さないから見ていても情報が全然足りないんですよ。

もう、チャーチの世界ほどドロドロの底なし沼はそうはないんですから、浅瀬でぴちゃぴちゃ足をバタつかせている人に知ってる風に語られても、とちょっと感じてしまいます。

今回はそんなチャーチの靴を紹介していきたいと思います。当サイトお得意のブランドですが…。

今回は旧チャーチなどの話ではなく(話の流れ的に少し被りますが)、チャーチの中でも最先端中の最先端の話をしていきたいと思います。

今回紹介するのはShavington(シャビントン)というモデル。最新のモデルのひとつです。

おそらくほとんどの方は知らないのではないでしょうか。

それもそのはずで、日本の主だった百貨店の店頭などには入ってきていません。

まず間違いなく、日本でこのモデルを見ることができるのは東京の表参道にあるChurch’s本店だけでしょう。

そんな珍しいモデルですが、もちろんそこは輝けライフ!ということで、当サイトはチャーチの最新情報をお届けします。

目次

Church’s Shavington(シャビントン)の概要

チャーチはコンサルチェットウィンドのような古くからあるモデルは割と有名で、ずっと特定のモデルばかりを中心にやっているようなイメージが薄ぼんやりとある方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことは無いブランドです。

確かにチャーチはある一つのラストを基軸として、デザインを載せ換えて発表すること長けたブランドです。

しかし、その実それこそクロケット&ジョーンズにだって負けないくらい色々なラストを使ったモデルが出しています。それはプラダに買収された近年に始まったことではなく、昔から多種多様なラストを使っているのです。その多くが継続モデルとはならずに現在店頭に並ばないだけです。

さて、このシャビントンを早速見ていきましょう。

どういったラインに属しているかというと

「Contemporary Dress」というラインに属しています。

このシャビントンとシャビントンのデザインをサイドゴアブーツにしたShinfield(シンフィールド)というモデルだけが、現在このContemporary Dressのモデルになります。

「Contemporary Dress」、日本語に訳せば「現代のドレス(シューズ)」という意味でしょう。

本国チャーチのホームページでは、このシャビントンの概要をこのようにしています。

The Shavington has been developed for the contemporary Church’s customer which is always looking for innovation and design. The last is 160 and the unique model is the oxord captoe. The shoe is made with the world-renowned Goodyear method, ensuring a durability that is as good as its design.

出典:http://www.church-footwear.com/it/en/collection/men/EEB1399WFF0AAB

ざっくり訳すると、いつも革新的で新たなデザインを求める現在のチャーチのファンに向けて発表しているということですね。そしてラスト160を使っていて、そのラスト160は少々変わったデザインだということです。

Uniqueという単語には、ほかに比類しないとか優れているという意味もあるので、チャーチ者の自信が見え隠れするモデルです。

確かにクオーターブローグながら、ヴァンプラインとクオーターとをわけるスロートラインはピンギングが入っているものの、穴飾り(パーフォレーション)はついていません。そしてカウンターの部分にも穴飾りが施されています。

クオーターブローグながら、スロートラインにパーフォレーションが入っていない点に捻りが入っていると感じます。

ラスト160の特徴

さてそのラスト160ですが、昔のチャーチにもなかった新しいラストです。珍しいラストですね。

以前表参道のチャーチ本店に行ったときに、同モデルを見ましたが、変わったデザインと紹介されているいう割にはかなりクラシックな雰囲気が漂う靴でした。

なぜなら典型的なブリティッシュエッグトウの形状をもった靴だったからです。

たまたまその時履いていた靴が旧チャーチのラスト84の靴だったので、トウの形状がかなり似ていると感じました。

※この写真はラスト84の靴です。

ウエスト回りはかなり絞られており、現行のチャーチを代表するラスト136の形状に近かったです。かといって、偏平足の人が痛くて履けなくなるような嫌な絞り込み方ではないので、とても履きやすかったです。

ウィズはラスト173とかに比べると、気持ち広いような気がしました。かといってラスト103ほどでもなく、ちょうどその間くらいといったところ。

私はラスト173で7.5Fですが、このラスト160も同じ7.5Fでぴったりといった感じです。

捨て寸はきちんと取れていて、昔の靴のように足が寸詰るようなラストではなく、カカトもしっかり最初からついてきたので、その結果として、かなり完成度の高い靴だと感じました。

靴の顔ともなるエッグトウのトウシェイプもラスト84よりも、もう少しだけ、今風にシュっと見えます。それは幅が広くみえるウィズから、つま先に向けてかなり強くエッグトウの形を作るので、靴のシェイプにメリハリがつき、モダンな雰囲気が楽しめます。

と、いうことで最先端ではあるけれども昔からのファンにもおススメできますし、昔ながらのクラシックなブリティッシュエッグトウの靴を探している方にもとってもおススメです。

初めてのチャーチに挑戦してみたいという方にも、自信をもっておススメできます。

チャーチファン目線で言うと、現在のチャーチでは、クオーターブローグのモデルというのも相当珍しいのです。

以前紹介したレゲート、最近でいえばたまに日本で展開されるグランビーくらいしかないんですね。

その観点からみると、クオーターブローグのシャビントンは確かにチャーチの靴では革新的で新たなデザインなのかもしれません。

チャーチでクオーターブローグが欲しいという方はぜひお見逃しなく!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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