最高の靴ブランドであるジョンロブ。
一般的に「ジョンロブ」の靴というと、今は既製靴のジョンロブを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
代表作であるストレートチップのシティⅡ
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ジョンロブ シティ2 ブラック JOHN LOBB CITY2 ドレスシューズ キャップトゥ オックスフォード シューズ イギリス製 メンズ |
使われているラスト(木型)はラスト7000です。
初代シティで使われていたラストはラスト8965というものでした。これをアップデートして新たに使われたのが、ラスト7000です。
旧弊的なイギリス靴にはない美しいシルエットライン。これを見てケチをつける人もまずいないことでしょう。
特に革に関しては、エルメス傘下にあるジョン・ロブ・パリのコネクションがあるため、最高級の革を使うことができ、かつ贅沢にもその最高級の革の中の一部しか使わないのです。日本のビスポークシューズメーカーであっても、ジョンロブほど素晴らしい革を仕入れることはまずなかなか出来ません。
見ていて完成された、成熟の極みにある靴といって過言ではありません。
そしてもうひとつ有名なモデルであるフィリップⅡ
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ジョンロブ フィリップ2 ブラック JOHN LOBB PHILIP2 ドレスシューズ メンズ |
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ジョンロブ フィリップ2 ブラック キャップトゥ オックスフォード シューズ プレステージソール プラム メンズ イギリス製 |
フィリップⅡは高級靴の頂点にたつジョン・ロブの靴の中でも、さらにひときわ高級である「プレステージライン」に属するモデルです。
ラストはジョン・ロブの中でも人気の高いラスト7000です。シティ2と一緒ですが、こちらは後述する意匠が理由で手で革が吊り込まれるため、シルエットラインの美しさがさらに磨きがかかっています。
使われる革の素材はさらに高級になります。流石ジョン・ロブといったところで、その革の素晴らしさに息をのむほどです。
ただ素材だけが良いかというと、当然作り込みのレベルも段違いで素晴らしいものです。
その最たるポイントがシームレスヒールです。
シームレスヒール とは、カカトに縫い目を出さずに靴を成型する非常に高度な技術を要する意匠です。
後ろから見た時に、縫い目がなく、一切の無駄なステッチが目に入りません。当然美しさにおいて、このシームレスヒールを超えるような意匠というのはなかなかありません。
当然ながら、シームレスヒールにするためには手間暇がかかります。まず機械での革の吊り込みが許されないため、手作業での革の吊り込みになります。この時点で高額になるのは間違いないのです。
かつてイタリアに存在した高級靴ブランドのボノーラ。そのボノーラがジョン・ロブの既製靴がスタートしたときにOEMを担当していたのですが、その時にシームレスヒールの技術をジョン・ロブに伝えたのがボノーラといわれています。
こうして長年にもわたる職人技が確かに受け継がれているのです。
ジョンロブの靴は、この記事にあるような、高級なビスポークシューズを何足も誂えることのできる、審美眼を備えた富豪をも納得させるクオリティがあります。
そのジョン・ロブですら、シームレスヒールの製造は困難と言っているわけですから、どれだけの手間暇がかけられているか想像に難くありません。
こうしてみると、ただ高い靴、というのではなく、高い金額を出して所有するに値する靴だということがわかります。
素晴らしい素材を使い、さらに手間暇をかけて作ったものは、高額になります。
しかし、その分その靴を着用する人の格をグンと引き延ばす魔力があるのです。
足元からすべてが洗練されるような素晴らしい力。
ここにきて、とんでもない靴が欲しくなってしまいました…。
間違いのない1足。
どんな靴にも負けないオーラ。
それがジョン・ロブの価値のひとつなのです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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