エドワードグリーン DUKE(デューク) スペクテイターシューズに挑戦してみませんか?

積み重ねの話に触れた昨日の記事。

当サイトではこの「積み重ね」ということにたびたび触れてきました。

この積み重ねの連続の上に今の数少ないイギリス靴メーカーは成り立っているのです。

おそらくどのメーカーも実情として厳しいのかもしれません。

しかし、そんな中でもただ漠然と過ごすのではなく、一工夫も二工夫もしているのが今残っているイギリス靴メーカーです。

かつてアメリカの会社に買収されたエドワードグリーンも、今なお新しいラストを作り、挑戦を続けています  

    

今日はその具体的な例として、新型コインローファーのDUKE(デューク)を紹介します。

目次

エドワードグリーン DUKE(デューク) 

エドワードグリーンのDUKE(デューク)は2016年に誕生したモデルです。

稀代のファッショニスタである、ウインザー公が好んで履いていた、スペクテイターのコインローファーから着想を得て作られたモデルです。

ウインザー公がスペクテイターコインローファーを履いて犬の散歩をしている写真はことに有名です。

そういったところから、モデル名も「公爵」を意味する「DUKE」と名付けられています。

そのため、このDUKEはスペクテイター仕様になっているものがよく見受けられます。

トウの面積と比較すると、ヴァンプが広くとられており、つま先のモカ縫いがかなり先端の方にかかっていて、トウ側の面積は狭くできています。

このディテールによって、小ぶりでミニマルな印象が際立ちます。

使われているラストはラスト137です。

シルエットラインが美しいですね。全く安っぽさを感じさせない美しいローファーです。

ローファーというと、どうしても子供っぽく見えてしまうことがありますが、この靴はそういったことを感じさせないオーラがあります。

スペクテイターシューズに限って言うと、スペクテイターシューズはアメリカ靴ブランドで最も人気が高まったと言える時代もあり、今現存するアメリカ靴ブランドでもスペクテイターシューズを出していますが、かなり武骨な表情をしているものが多く、このデュークのように、極めてドレッシーな雰囲気をもった靴は少ないのが現状です。

エドワードグリーン ラスト137

このデュークのシルエットを生み出すラスト137はごくごく最近生まれたラストです。

作られたのは2016年なので、本当に極々最近できたラストなのです。

細身で、スマートなラストになっており、ヒールカップもまずまず小ぶりに出来ている印象です。

甲はやや低めにスタートしており、徐々に反りあがっていくラインが実に美しいのです。

デュークに合わせる服装はなんでもOK

基本的にデュークはどんなカジュアルな服装にも合う、底力を秘めています。

少し着崩したスーツスタイルにまで何も問題はなく合わせることができます。

ボトムスはジーンズ、チノパン、ドローコードのスラックスといったところから、ウールのパンツもOK。上もポロシャツから、カジュアルにニットタイをタイドアップしたスタイルでも全く問題ありません。

Tシャツもいいでしょうが、せっかくパリッとしたローファーを履くのですから、あまりにラフなスタイルにするのも勿体ないかな~と個人的には思います。

ポロシャツなど、襟付きのシャツの方が様になるでしょう。

スペクテイターシューズのデュークであれば

さて、デュークを履くのであれば、スペクテイタータイプの「正統派」のデュークにもチャレンジしたいところですね!

恐らくこの手の靴にあと一歩踏み出す勇気がないという方は、履きこなしがわからないのでしょう。慣れている方が履けばそういったイメージはありませんが、着慣れない方が無理にスーツなどに合わせようとあまりにスタイルを局限してしまうと、1930年代のコスプレっぽくなってしまうのです。

今日的にはジーンズに合わせたりするのが、現代風であり、またコスプレ感を和らげることができていいのではないでしょうか。

ただ単にジーンズに合わせるのではなく、ジャケットにリネンのものを取り入れ、素材感とスペクテイターシューズが履かれていた古き良き時代の着こなしのエッセンスを交えると良いでしょう。

実際、リネンのジャケットとスペクテイターシューズのコンビはとてもいいのです。

8月も後半へと差し掛かりましたが、こういったコンビシューズはまだまだ出番がありますよ。ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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