タイトルのまんまなのですが、全バネ式のシューキーパーがなぜ多くの人に利用されるか考察してみました。
友達の家に行ってみても、何となく、革靴にこの全体がバネになっているタイプのシューキーパーを入れていることの多いこと。
そこで、なんでこのキーパーを買ったのか、どこで買ったのか聞いてみるんです。
そうすると、必ずこの答えが返ってくるのです
友「安かったから。入れてる方が入れてないよりマシなんじゃない?」
私「ふ~ん…」
やはり「安い」は正義なのでしょうか。そりゃそうですよね。毎日12時間以上あくせく働いても、たった1万の給料を上げるのですら困難な時代です。シューキーパーに金を使ってるどころじゃない。貯金?投資?もっとほかの趣味に使う?まあ、とにかくシューキーパーにあてる分をもっと楽しいことに使いたくなりますよ。
私だってそうしたいです。
前回投稿した記事に載っていますが、かくいう私もこのキーパーを持っています…
なぜ持っているかというと…
「安かったから!!笑」
身も蓋もない答えですが事実です。事実ですが、そこにもうひとつ付け加えておきたい事実があります。それは…
「それで良いと思ってたから!」
これなんですね。全体がバネのシューキーパーで保形が出来ると思っていたんです。しかしこれが大きな間違いなんですね。
一番皺が伸ばすために、張り出さなければいけないボールジョイントの横幅の箇所も…
通販サイトなんかでも丁寧なところを見ると、「このタイプのシューキーパーは長期保存には向きません」と書かれています。それは事実です。
踵も踵上に円形になっていないため、一点に力がかかり、履き口が伸び切ってしまいます。
何度かこのサイトでも言及していますが、このタイプのシューキーパーを入れていると、靴の型が崩れます。これは近日中に検証記事をアップしようと考えています。自分の靴で試さなければいけないのが悔しいですが、
真実を伝える為にはこうするしか仕方なかった(ウルトラマンA最終回風)
目次
購入に至る理由を考えてみました
さてさて、なんでこのシューキーパーを買ってしまうのか、その理由を自分なりに3ポイントに絞ってみました。
理由その① 安いから
「安い」は絶対正義ですね。全バネ式のシューキーパーは100円ショップでも良く売られていますし、
百貨店などにいっても2,000円もあれば十分買えるものがあるので、お手軽感が強いです。
理由その② フリーサイズだから
これも大きな理由でしょう。バネの力でテンションを自動的に調節してくれるので、サイズをいちいち選ばなくて済みます。選ぶ手間や悩みを省けるのは嬉しいことですね。
理由その③ 知らないから
理由①と②の元凶。もうこれが最大の要因でしょう。シューキーパーはとりあえず入れてりゃいいんだろと、ということが大間違いなんです。全バネ式の簡易シューキーパーを入れることによる弊害を知らないままに使用していることが、さらに理由①と②を助長しているのです。
シューキーパーは必需品だということに気付いて欲しいんです
このサイトで何度も言っていますが、シューキーパーは必需品です。絶対に必要なんです。
だからこそ、その必需品を安く済ませたい気持ちは痛いほどわかります。
全体がバネで出来ている低コストで高パフォーマンスを得られるのであれば、私もすぐにそっちに飛びつきます。
しかし昔の人は金言を残しています…
「安物買いの銭失い」
銭を失うだけで済めばいいですが、靴まで失いかねない。全バネ式のシューキーパーを使っていると愛用している靴を長持ちさせられないんです。
よくよく考えてみて下さい。
パッと見て、細いもの、尖っているもの、丸いもの、短いものなど特徴はそれぞれ様々です。靴は同じメーカーでも木型が違うだけで、サイズ感は全く異なります。それほど靴は形が違うものです。それを「フリーサイズで合わせる」ことっておかしい話なんじゃないかと思いませんか?実際フリーサイズで合わせるために、バネからは強烈なテンションがかかります。それが靴の変形を助長しているんです。その事実を知ってほしいです。
だから、きちんとしたシューキーパーを揃えて欲しいと心から私は思います。
きちんとしたシューキーパーを揃える事をお金持ち扱いするなと言いたい
シューキーパーでしっかりしたものになってくると、価格は6,000円~1万円前後になります。この価格帯のものは、足型に削られた、きちんとした形になっているものがほとんどです。これらのシューキーパーを使って初めて、革靴の保形・保管が出来るのです。
よく雑誌やブログなどで「お金がないから、僕の収入であれば、この手の簡易式シューキーパーで十分」、という内容のブログを見かけますがとんでもなく無責任に言ってる、と怒りを覚えます。
別にお金持ちでなくてもシューキーパーを買い揃えることくらいできるはずです。
仮に3足靴を持っていて、3足分のシューキーパーを用意すると、6,000円前後のものであれば、18,000円程で用意ができます。
18,000円は決して安い金額ではありませんが、必要のない娯楽に使っているお金があれば、まずシューキーパーを買い揃えるべきです。
1度しっかりしたシューキーパーを買えば、一生モノとして使い続けられます。
足のサイズも極端に太ったり痩せたりしない限り変わらないですから、自分のサイズに合う靴を買い続ける以上、そのシューキーパーはまた違う靴に使用することができます。
安いだけで本来の保形・保管の目的を果たさないものと、安物と比べれば価格は高いけど、目的である保形・保管が出来るもの、どちらをあなたは選びますか?
一時の金額に惑わされて、目的を果たさないのは、金をドブに捨てるのと同じ行為だと私は思います。
全バネ式のシューキーパーのメリットは…
全バネ式のシューキーパーのメリットについて語っていませんでした。
全バネ式のシューキーパーは装着すると、バネが持ち手のようになるので、靴を磨くときに持ちやすくなるという点があります。
こんな感じですね。
しかし、これも大きなメリットでもなんでもないと思います。別にこんな風に持たなくても、靴磨きは出来ますからね。普通のシューキーパーを使えば良いと思います。
最大のメリットは安い、ということだけです。
間違いなく。
全バネ式のシューキーパーを入れるとどのようなことになるのか、検証記事は後日改めます。乞うご期待!
最後まで読んでいただきありがとうございます。