前回の記事でエドワード・グリーンの歴史やラスト(木型)、そして名作の紹介をしましたが、歴史も深いエドワード・グリーンを1記事で紹介しきることは当然出来ないわけであります。
エドワード・グリーンは長年培われた歴史の中で名作を生み出しています。
それが内羽根ストレートチップの「チェルシー」であったり内羽根セミブローグの「カドガン」であったりするわけですね。
前回の記事ではここにスキンステッチの美しいUチップ「ドーバー」を押させて頂いたのですが、もう1足迷っていたモデルがありました。
それが内羽根ウイングチップ(フルブローグ)のマルバーンです。
エドワードグリーン Malvern(マルバーン)
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ウイングチップの見本ともいえる、完成されたブローグとパーフォレーションのバランスが素晴らしい靴です。純粋にカッコいい靴ですね。ウイングチップの靴はもともとカントリーシューズが出自なので、野暮ったい印象になりがちですが、このマルバーンは上品な雰囲気にまとめています。
木型はやはり202ラスト、もしくは82ラストを使用したものを選ぶのが王道です。
エッグトウと相まって英国的な雰囲気を倍加するでしょう。
このウイングチップというデザインを考えてみると、どこのブランドでも出していますし、イギリス靴であればその雰囲気はグッと増しますが、「名作はどれだ?」という話になるとまた変わってくる不思議。
おそらくウイングチップの名作というと、エドワード・グリーンのマルバーンとチャーチのチェットウィンドの両巨頭になるでしょう。
そして、ここでちょっと面白い共通点を見つけることができます。
それはエドワード・グリーンとチャーチの名作のデザインが被っているんです。
内羽根ストレートチップ:チェルシー(エドワード・グリーン)とコンサル(チャーチ)
内羽根セミブローグ:カドガン(エドワード・グリーン)とディプロマット(チャーチ)
内羽根ウイングチップ:マルバーン(エドワード・グリーン)とチェットウィンド(チャーチ)
特にセミブローグとウイングチップの名作というのをいざ挙げようと思っても出てこないですからね。
それだけチャーチはもちろん、エドワード・グリーンの靴は完成されているのです。
マルバーンを選ぶときに黒とブラウンで迷うかもしれませんが、履くシーンを想定して選ぶといいでしょう。
黒はグレンチェックのグレースーツなど、かしこまった雰囲気にピッタリハマるでしょう。
ブラウンはジャケパンなどに合わせるといいですね。ジーパンなどと合わせるときは、すっきりとしたフォルムのものを選ぶのが良いですね。
この上品なウイングチップはぜひ一度履いてみたいものですね。
まさしく名作、いや傑作です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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