チーニー ALFRED/アルフレッド 革質・値段・ラストのバランスが素晴らしいストレートチップ!

先日はCHEANEY(チーニー)の概要について紹介しました。

そのチーニーから改めて、1つ1つのモデルの魅力をじっくりと紹介していきたいと思います。

2017年10月現在、チーニーの価格設定は、日本円で4万円台から6万円台といったところです。中には10万円近くする高級ラインのモデルもありますが、この高級ラインの靴は個人的にあまりにチーニーっぽくないのでオススメしません(笑)それに10万円出すならもっと良い靴が手に入ります。

さて、インポートの靴になるので、どうしても為替の問題で値段が上がったり下がったりすることがあり、一時期は7万円を超えていた時期もあるチーニーですが、ポンドが少し安くなった今、チーニーを手に入れる絶好のチャンスです!

今回改めて紹介するのは、チーニーのアルフレッドというモデル。

目次

ALFRED(アルフレッド)

アルフレッドは125ラストを使用した内羽根のストレートチップです。

チーニーの中でも、少し価格帯が上のものになり、6万円代になっています。

ストレートチップはシンプルなデザインです。シンプルであるがゆえに、誤魔化しが効かず、ブランドの力量がわかる靴でもあり、一番需要の高い靴ですから、そのブランドの顔になるデザインです。

その点を踏まえてみても、このアルフレッドからはチーニーの確かな技術力とブランドとしての情熱を感じられる靴になっています。

まずデザインが良い。キャップと羽根までの比率が絶妙で、ロングノーズすぎず、いかにもショートノーズな古臭いイギリス靴といった感じでもありません。革もきめ細かく上質です。そして履き心地は、グッと絞り込んだ土踏まずの部分と、小ぶりなヒールカップによって、足回りをガシッと掴むような心地良いフィッティング…。

もともとラスト125を使ったモデルは、ブランド125周年を記念して作られたラインのもののため、使用されているラスト、革などが高いレベルでまとまっている一品です。

アルフレッドがここまで完成度の高いモデルであるのは、この靴を形成しているラスト125が大きな役割を果たしていると私は感じます。

一体ラスト125とはどういうラストなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

ラスト125とは

まず、このラスト125ですが、日本人の小さいカカト周りに非常にフィットする、素晴らしいラストだと自信を持ってオススメできます。

カカト周りが大きく、底が浅いために、日本人には足が抜けやすい傾向にあるイギリス靴とは違い、そのフィッティングは秀逸です。

2011年に125周年を迎えたチーニーが新たに開発したラストです。 日本人を含めた現代人の足を考え抜いて作られたこのラストは、以前よりも細見のフィットを採用し、ヒール部分を小ぶりにすることで現代人の足によりフィットする構造になっています。 スマートな表情を取り入れつつも、スクエアでもなくラウンドでもないサスピシャススクエアトウ(サスピシャスとは曖昧な、という意味)が伝統的なクラシック感を演出します。トウは名作と謳われる2003ラストのラウンドトゥを継承した、程よいボリュームバランスが魅力です。

トウとノーズのバランスはチャーチの173ラストに非常に似ていますが、カカト周りをはじめとしたフィッティングはかなり攻め込んでいて、ピタッと足に吸い付くようなラストになっているのが特徴です。

このヒールのホールド感は6184ラストをベースにしてヒールカップを作ることによって生み出しています。

日本で展開されているウィズは「F」が多いのですが、この場合のヒールカップは「Dハーフ」に設定。ウィズのサイズに対し、ヒールをタイトなフィッティングにしたコンビネーションラストであるのが特徴です。甲が広くて踵が小ぶりという日本人の足型に合いやすいラストです。

ワインハイマーの革を使用

使われている革は、有名タンナー、ワインハイマー(Weinheimer)社製の、上質で肌理の細かいカーフです。

ワインハイマーは、150年の伝統を持つタンナー「カールフロイデンベルグ社」の技術を継承する形で、2003年に創立されたドイツのタンナーです。
「最高品質のレザーは最高品質の素材でしか作ることができない」という信念の元、
アルプスの山々で丁寧に育てられた仔牛の皮を原材料として仕入れ、
伝統的な鞣し技術により高品質なカーフレザーを生み出しています。アルプス地方でのんびりと育った仔牛の革はしなやかな張りと美しい肌目を持ちます。

チーニーの125コレクションに使われているワインハイマーの革は、個人的にはクロケット&ジョーンズのレギュラーラインと同等、もしくは気持ち上質かな~と感じます。

厚みもあり、よほど手荒に扱わない限りはクラックなどが起きる心配も当分の間ないでしょう。

耐久性を重視するイギリス靴らしい、革の選択です。

ポンド安の今がチャンス!

チーニーの靴は、ポンド安で値下げした今が購入のチャンスです!

またいつか、またいつかと先延ばしにしていると、いつの間にか値段が跳ね上がっている、ということもありますし、モデルそのものがなくなってしまうことがあります(このアルフレッドは当面なくならないと思いますが)。

このストレートチップ、購入して失敗したと感じることはないと思います!

決して2流ブランドの靴という感じではありませんよ!

チーニーの自信作、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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