今日は東京でも氷点下を観測し、非常に寒い日となりました。
年末、年内の締めくくりの時に風邪でダウン、ということがないよう体には気を付けましょう!
さて、今日はいよいよ現行のチャーチについて紹介します!
チャーチは希有なブランドと言えるでしょう。
それというのも、1つのラストを長年大事に使い続け、デザインを変えて様々なスタイルを生み出していることが珍しいのです。
ラストが変更されたあとでもラスト173のように以前のラストを継承して作られるものもあり、いかにチャーチがラスト(木型)に重きを置いているかが窺い知れます。
その結果、靴好きならすぐに名前が上がってくるロングセラー商品も多いのです。
エレガントな雰囲気漂う、土曜日に伺ってきたチャーチ表参道店においても、そのラストを使ったモデルは存在感抜群でした。
そのラストとはラスト81です。
チャーチのカタログを見てみると、ラスト81を使った内羽根ウイングチップの名モデル、Burwood(バーウッド)は1970年に誕生していたようなので、遅くともこのラスト81も1970年には誕生していたということがわかります。
誕生から半世紀するラストなんですね。
目次
ラスト81 RyderⅢ(ライダー3)
ラスト81は1970年、つまり旧旧チャーチの時代にはあった古いラストです。ゆえに今までご紹介してきた旧チャーチと同じく、捨て寸は短く出来ており、当時の履き心地がそのままになっているラストです。
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トウは大きくラウンドしており、ぽってりしています。その丸っこい表情はスーツなどに合わせるドレスシューズというよりは、ジャケパンスタイルなどのカジュアルな装いにこそ真価を発揮するラストといえるでしょう。
ラスト173で7.5Fであれば、8.0Fないと靴の中で足が捨て寸に入ってしまう可能性は高いでしょう。捨て寸が足りない靴は履けないですから、少しでも足が詰まっている感覚があるのであれば避けた方が無難です。
どうしても旧チャーチが欲しく、旧チャーチの履き心地を知りたい場合には、このラスト81を履くと、足長の面は感覚が似ているので参考にしやすいでしょう。
今回ラスト81を見ていく上で、参考にするのはRyder Ⅲ(ライダー3)です。
シンプルで端正な顔つきをした2アイレットのチャッカブーツです。ごくごくオーソドックスなチャッカブーツですが、シンプルゆえに誤魔化しがききません。
素材も上質なカーフスエードを使い、毛足が長く、柔らかな雰囲気が素晴らしいチャッカブーツです。
変なスエードはすぐに皺で白い線が出てしまい、見た目に美しくない靴ができてしまうものですが、そこはやはりチャーチ。
ラストと羽根の付け根の出るラインのバランスも絶妙で素晴らしいものがあります。ダイナイトソール仕様になっており、全天候型の靴となっています。
ダブルソール仕様になっているためか、中底の沈みも良く見受けられます。
もともとはRyder(ライダー)というソールがクレープソールのモデルが元祖ライダーになります。
旧チャーチ時代にはライダーと同型で昔のチャーチらしくキャンバスライニングになっているJockey(ジョッキー)というモデルがありました。これが実質のRyderⅡ扱いなのか?よくわかりませんが、ライダー2というモデルは見受けられません。昔あったのかもしれませんが…もしライダー2を持っているよ、知っているよ、という方いらしたら教えてください。
ライダー3とライダーの違いはクレープソールかダイナイトソールになっているかという点にあります。
クレープソールの元祖ライダーはカジュアル感が強く出ます。そして履き心地はとても柔らかいのが良い点です。
しかし、夏の日差しが照り付けたアスファルトの上だとソールが溶けてしまったり、雨の日は意外と滑りやすいという難点があります
ライダー3はそれに比べ、履き心地は若干硬くなるものの、耐久性の高いダイナイトソールになり、雨の日でも滑りにくくなっています。
チャーチオリジナルのロゴが施されているダイナイトソールは通常のダイナイトソールよりも耐久性が高いのか?私のライダー3は6年以上履いていますが、いまだにオールソールをしていません。
そしてソールがかっちりするので、よりジャケットスタイルなどのカチッとした雰囲気の服装に合わせやすくなっています。
ライダー3はジェームズ・ボンドも履いている
さて、このライダー3は007慰めの報酬にて、ダニエル・クレイグが履いているモデルとしても有名です。
全編を通して、スーツ以外のシーンでは、カジュアルシューズにこのライダー3のブラウンカラーを履いています。
シンプルさが極まっており、非常にスタイリッシュな雰囲気です。これはクレープソールでは出せないので、ボンドのようにかっちりした雰囲気にしたい場合、ダイナイトソール仕様のライダー3を選ぶとよいでしょう。
彼のようにポロシャツに合わせれば、夏場でも意外と暑苦しくなく履けるのも嬉しいところです。
捨て寸の問題さえクリアできれば、これ以上ない大人のチャッカブーツです。
初めてチャッカブーツが欲しいという方には、これを買っておけば間違いない!
と自信を持ってお勧めできるモデルです。
ブーツをご検討の方は、このライダー3をぜひワードローブに組み込んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
チャーチのライダーを買おうか迷いブログまで辿り着きました。メルカリではありますが箱に「ライダーⅡ」という表記を見つけました。ご参考までに。
https://item.mercari.com/jp/m37542293259
星のン様
コメントありがとうございます。
ライダーⅡあるんですね。筆記の文字が若干違うので、もしかしたらチーニーあたりで下請けを使って作っていたのかも??
奥が深くて面白いですね。
わたしはライダーⅢのアンライニングモデル、サハラを履いています。
サラッとした履き心地で気に入っています。
購入は8年ほど前に個人輸入で手に入れましたが、2万5千くらいでした。
今はChurchホント高くて買えなくなりました。。
savao様
コメントありがとうございます。
本当そうですよね!SAHARAは
「クラークスのデザートブーツ買うくらいなら、ちょっと知る努力すればもっといい靴があるんだぜ?知らないだろう~。チャーチのSAHARAっていうんだぜ!」
ってちょっと意地悪くどやってしまいたくなるくらい(本当に意地悪いですね(笑)、ちょっと前は気軽に買えた靴でした…。
もう個人輸入も手間の割にうまみもないですし、リスキーですし、もう素直にお店で買ったほうが良いレベルになってしまいましたね。
残念です。