旧チャーチを手に入れるうえで失敗しないの?という疑問に対して

連日チャーチの話題を続けています。

今日もチャーチの話題です。お付き合い頂ければと思います。

さて、職場の同僚にもよく質問され、おそらくこのサイトをご覧になっている方も同様の疑問について今日はお答えしていきます。

それは、旧チャーチを手にする中で失敗をしないのか?ということです。

目次

当然失敗だらけです

さて、旧チャーチを手に中で失敗はあるのか?ないのか?という質問に対してですが…

結論から申し上げますと、もう失敗だらけです(笑)

やはり私はオークションサイトを主に使って旧チャーチを手にしてきました。

現物を見て確認したくても、近くにビンテージシューズを扱っている専門店がないのが大きな理由です。

また、やはりビンテージシューズは一個人の方が不意に出品することがあるため、ビンテージシューズ専門店だけをチェックしているだけではカバーできないのです。

そもそも地方に住んでいる革靴好き人はビンテージシューズどころか、チャーチのような本格靴を見に行くのも一苦労というのが実情でしょう。

賛否両論様々な意見があるかとは思いますが、そうなった場合、これだけネット販売が充実した現代において、それを使わない手はないのです。

ただし、ここでひとつ大きな違いがひとつあります。

現行品をネットで通販で購入するのと、旧チャーチをはじめとしたビンテージシューズをオークションサイトで購入するのは似て非なるものだということです。

これはどういう意味なのか?

現行品はここ数年で作られた製品のため、ロットによる多少の差はあれど、大きく履き心地まで変わるほどの差がでないことがほとんどです。

しかし、旧チャーチの場合こうはいかないのです。

例えば、同じラストを使った、同じデザイン、つまり全く同じモデルの商品でも、製造年代での差のためか、トウの形が若干変わっていることがあるのです。

見た目を重視している人には、この差が気になる可能性は高いです。

これに関しては旧旧チャーチのディプロマット、旧チャーチのディプロマット、現行のディプロマット3種を比べた時の記事をご覧頂くと感じていただけるかもしれません。

また、見た目はおろか履き心地も変わっていることもままあります。

もう、ラストをいじっているとしか考えられないほどに履き心地が違うのもあるので、頭の中は「???」状態です。

同じラストでもそれだけの差が出るのです。

初挑戦するラストに関しては、もう清水の舞台から飛び降りる覚悟で買うしかありません。

初めてラスト84の靴を履いた時は、こんなに履きにくいラストなのか!!と驚いたほどです。

(あくまで私個人の話です。もちろんラスト84がばっちり決まる人はいます)

前評判ばかりよかったので、かなりショックでした。

本来、私はそんなに靴のラストに対して、合わないだの何だのと文句をあまり言わないほうです。

それは「ビスポークシューズでもすべての問題を解決することはできないほど靴は難しいんだから、あんまり神経質になりすぎても、余計に靴が足に合わないように感じるし、それは物凄い損だな」と思うためなのです。

しかし、そんな考えをぶっ壊そうとしてきたのがラスト149。本当に寸が詰まっていて、もう笑いが止まりませんでした。履くのが不可能だと感じてしまいましたから…。

何度も何度もこのサイトでお伝えしていますが、旧チャーチをはじめとするビンテージシューズは、とにかく捨て寸が短いので、甲回りや横幅など、他の部分がゆとりがあるように感じても寸が詰まってしまうこともあります。これが旧チャーチで陥りやすい罠です。

サイズをあげて見た目が大きくなっても、不思議と寸が詰まって感じるときもあるくらいです。

サイズがとにかく鬼門。ウィズ違いなどに安易に素人が手を出すのは危険極まりない

たぶん2ちゃんねるのどこかにあったような気がするのですが、、、

「旧チャーチは(確か文脈的にラスト173に対して)1サイズ上げ2ウィズダウンが最高」

という書き込みがあり、一番旧チャーチに手を出していた時期の私は、その言葉を真に受け、ラスト73、UK8.0 Dウィズのモデルを買ったことがありました。

この写真は同じラスト73、UK8.0サイズ、ウイズ違いの靴を比較したものです。

右足側がラスト73のDウィズ、3アイレットダービー、アンライニングモデルのJerymyn(ジャーミン)です。ちなみにJerymyn(ジャーミン)は旧チャーチの中ではロングセラーモデルだったようで、1958年当時の広告にはそのモデルが確認できる古いモデルです。

そして左足側はラスト73でチャーチの標準的ウィズのFウィズのベケットです、

比べてお気づきでしょうが、全体的なボリューム感もさることながら、Dウィズのジャーミンは明らかに全長が短くなっています。

もちろん靴というのは見た目の長さで、中の寸が決まるものではないのですが、これに関しては見た目通り本当に小さかったです。

横幅でサイズ感を語るはずなのに、横幅うんぬんの前に縦寸がビッチビチ!(笑)

昔試した、UK7.0 Fウィズのラスト73よりも小さく感じたほどです。なんとか足だけ入ってるという履き心地。当然歩くことはできません。

もちろんこの2足を履き比べると全くの別物。

このベケットは普通に履けるのですが…。こういうところが本当に難しいですね。

ビンテージシューズ、ことに旧チャーチのサイズに関しては同じラスト、同じサイズ、同じウィズ、同じモデルでも製造年代によってサイズ感・見た目が変わることがあるので、運にも左右されるのです。(確率は少ないのですが)

足幅が細くて困ってる人が、手を出してみたら足長が足りないなんて洒落にもなりません。

どうしてもビンテージシューズが欲しい時は、基本的に手を出す時はデッドストックに絞り、変に癖づいていないのを選ぶことで、このリスクをほんの少しだけ減らすことができます。私はほぼデッドストックにしか手を出さないように自分でルールを決めています。

「珍しいから」というのも失敗の原因になる

以前、紹介したビンテージのグレンソンのカバ革の靴もありましたね。

→その時の記事はこちらから

とにかく珍しい素材なので、思わず手を出してしまったのですが、素材うんぬんの前に強烈にダサい靴です。

とにかく服に合わせにくい。

靴を買って部屋で眺めるというのは私の性分ではありません。

いくら高級だろうとなんだろうとガンガン履いてこそ靴、だと思うので、手にした靴はとにかく履く!

しかし、このグレンソンのカバ革ウイングチップは履けませんでした。

理由は単純明快で強烈にダサいから。

やはり靴は身に着けるもの。当然ファッション性は極めて重要です。

そういう意味でエンテベを手にしたときも、激しく後悔しました。

→ラスト54 エンテベに関して詳しくはこちらの記事から

とにかく靴を収集するのが趣味でもない限り、珍しいから、という理由で靴を手に入れるのも失敗の原因になります。

失敗したらどうしているの?

私の場合はそのままオークションサイトに放流します(笑)

もしかしたら、このサイトをご覧になっている読者の方も、知らず知らずのうちに私から靴を手にしている人もいるかもしれません。

どうしても売れない場合はビンテージシューズ専門店に買い取ってもらうのがいいでしょう。

やっぱり現行品が一番

さて、旧チャーチの世界がどれだけ趣味性の高いものなのかがお分かり頂けたのではないでしょうか。

このラインは超えないほうがいいですよ~(笑)

やっぱり何だかんだ言って現行品が一番です。

品質も安定してますし、いきなり靴底がはがれてきたということもまず起こりません。起きたら返品できます。

同じラストなのにサイズ感が全く違うということも、99%ないですからね。

だから自分のサイズさえ把握してしまえば、ネット通販も十分利用できます。

最後の最後まで不安が大きいビンテージシューズとは大きく違います。

…そんなこと考えていたら、なんだかクロケット&ジョーンズが気になり始めました…。

いけない癖ですねぇ(笑)

旧チャーチに関する質問などあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

お答えできる範囲で質問に答えます!

最後に一言だけ…。今回の記事にあるサイズ感に関しては、やはり主観によるところが強いので、私の意見だけを真に受けるのも危険ですよ。そこのところはご理解ください!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

やっぱり今はベケット推し♪

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