ビジネスカジュアルとチノパンと

最近東京駅なんかを歩いていても良く感じるのですが、だいぶビジネスカジュアルというのも広まったと感じます。

東京駅ですから、金融関係の会社がひしめき合う、経済の中心地。

全国各地からビジネスマンたちが、集まるところです。

東京駅周辺にいるということは、移動をしてきたばかりの人、もしくはこれから移動をするという人も多いことでしょう。

そういったわけで、割とカジュアルな装いをしている人も多くいてもおかしくはないのかなと思います。

特にこの季節は、チノパンで歩いている人もよくいます。

チノパンだからウールより絶対に暑いはずですが、それ以上に自宅で気軽に洗濯機に入れて洗うことができるために、清潔感を保つことができるという点が人気の理由でしょう。

私は綿パンツ特有のシワが気になってしまって、どうしても履いているのが好きではなく、オフィスカジュアルで気分を変えたいとき以外は極力チノパンは履かないようにしています。

やはりビジネスマンたるもの、いつでもパリッとしたセンタークリースの入ったウールのスラックスを履いていたいものです。

ウールは通気性も良く、熱を逃がしたり、逆に保温したりする働きに長けている素材です。また、ウールには抗菌作用もあり、汗臭さなどが残りにくいのです。さすがにもともと動物の体を守っていた毛といったところで、これ以上にスーツに適したものはないだろうと感じるほどです。そして事実そうだと思います。

いつぞや紹介したブルネロクチネリのコットンパンツだけはちょっと特殊で、別枠にしていますが。このコットンパンツに関しては下手なウールのパンツよりもしっかりして見えるので、重宝しています。

と、ここまで書いて気が付くのは、モノによっては、綿パンツでもウールのパンツよりもパリッと見えることもあるということです。

ただし、あまりに安っぽいものだと、ビジネスカジュアルもただのだらしのない格好になり下がってしまいます。

そこで登場してくるのが、パンツ専業ブランドが出すコットンパンツです。

PT01なんかはその良い代表例でしょう。

ビジネスシーンに合わせても非常に良い雰囲気を保ってくれます。

この上にネイビーのジャケットやグレーのジャケットを羽織れば、それだけでちょっとした商談くらいなら問題ないのではないかと思います。

そもそもスーツというのは、ノーネクタイであることを前提としておらず、ネクタイを締めて初めて装いとして完成するものだと私は捉えています。多くのテーラーにいきましたが、ちゃんとしたテーラーになればなるほど、この意見は必ず共通しています。

ゆえに、スーツを着こなすにはネクタイを着用しないと示しがつかないという欠点も含んでいるわけですが、履いているパンツがそもそも綿パンツであるならば、そんなところまで気を遣わなくても済むわけです。逆にシルクのネクタイを締めているほうが、かえって不自然な姿に見えてしまうかもしれません。

コットンパンツの上には、ジャージー素材のジャケットなんかを羽織るくらいがちょうどいいのではないでしょうか。

以前に当サイトでも紹介しているCIRCORO(チルコロ)のジャージージャケットは気軽でいいですよね。

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チルコロ/CIRCOLO1901/ジャージWジャケット/ 鹿ノ子織/ネイビー ガメントダイ
価格:41580円(税込、送料別) (2018/7/4時点)

ここで足元だけはビジネスなんだよ、ということできちんとレザーの紐靴、もしくはモンクストラップシューズなんかで〆てもらえば、ちゃんとした雰囲気も出て良いと思います。

やはり正当な革靴はいつだって、男を「大人」に引き立ててくれるものです。

決して革靴を履くのはやせ我慢などではなく、良識ある大人の男の嗜みであると感じるのです。それにきちんとしたサイズ感の革靴を履いていれば、スニーカーに負けないくらい履いていてストレスを感じるものでもないですし、カカトが浮かないという点を考えれば、革靴の方がかえっていいのではないかと思うシーンもあるくらいです。

最後に付け加えになりますが、いくらスポーツ庁がスニーカー出勤を推奨しているからと言って、あのとんちんかんな格好をそのまま取り入れているようでは、ビジネスマンとしてのプライドがないと感じてしまいます。

スーツを羽織り、ノータイ姿の男が、ベルクロ型の白い靴を履いていくのを見ました。

おそらくスタンスミスでしょう。そのミスマッチな雰囲気ときたら目も当てられないものでした。

いくら人がスーツにスニーカーを合わせていこうと言えども、水と油であるという事実は絶対に変わらないものなのです。

ドレスコードが緩くなった時代だからこそ、自分のキャラクターブランディングが大切になります。

このサイトがその手助けになることを期待し、今日もせっせと投稿を続けます…。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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