Allen Edmonds(アレン エドモンズ) ドレスシューズ、Made in USAの砦

今まで当サイトでは、アメリカ靴についてもきちんと紹介したことがありませんでしたね。

 

残念ながらアメリカの革靴ブランドは今ほとんど残っていません。

海外に生産拠点を移してしまったり、やはり合理的な考え方のする国だからでしょうか?伝統的な革靴作りに興味はほとんどないのかもしれません。

 

今、残っているアメリカ革靴ブランドといえば…

 

Alden(オールデン)

 

Allen Edmonds(アレン エドモンズ)

 

Johnston&Murphy(ジョンストン&マーフィー)

 

COLE HAAN(コール ハーン)

 

Florsheim(フローシャイム)

この5ブランドくらいでしょうか。

とはいっても、ジョンストン&マーフィーはその製造のほとんどがインド製やメキシコ製などの海外での生産になっています。コールハーンも同様で、アメリカ製のモデルは全体のほんの数パーセントにすぎません。

ほとんどは価格も非常に安いシリーズとなっており、大体日本円にして1万円から2万円前後。製法もセメント製法が主流です。

「使い捨ての靴」といっても過言ではないでしょう。

 

ジョンストン&マーフィーとコールハーンはまだしも、フローシャイムに至っては、完全にアメリカ製のものは現在ありません。(もしアメリカ製のフローシャイムが現行であるという情報がいらしたら、ぜひ教えてください)

こちらもインド製などが主で、アメリカ発祥のグッドイヤーウェルト製法の「グ」の字もないような悲惨な状態になっています。企業としてはそれでいいのかもしれませんが、往年のフローシャイムの靴を知っている人からしたら、完全に別物の靴となっているわけです。

このような現状なので、アメリカ製の本格靴は絶滅の危惧にさらされているといえる状態ではあることは間違いありません。

 

しかし、こんな時代にあっても、いまだにアメリカ製のドレスシューズにこだわって作り続けているブランドがあります。

そのひとつがAllen Edmonds(アレン エドモンズ)です。

目次

Allen Edmonds(アレン エドモンズ)の歴史

Allen Edmonds(アレン エドモンズ)は、残り少なくなったアメリカを代表する本格革靴ブランドです。あれだけ国土の広いアメリカにおいて、たった2社ほどしかコンスタントにアメリカ製の靴を作っていないのですから、考えてみるとその産業の空洞化は異様なものにさえ感じます。

アレン・エドモンズは1922年、靴職人のエルバート・W・アレン氏がウィスコンシン州の小さな町ベルギーで創業しました。

世界大戦中には米軍に靴を供給し、戦後にドレスシューズの分野でも人気を得ていきました。

特に、アメリカの1930年代~1940年代ころのスペクテイターシューズは、今見てもお洒落の極みであり、当然アレンエドモンズも例にもれず、美しく気品のあるスペクテイターシューズを多く手掛けていました。もちろん今も作り続けています。

 

アレンエドモンズが採用している製法は、アメリカ由来のグッドイヤーウェルト製法です。

アレン・エドモンズは「360度グッドイヤーウェルト製法」を採用しており、その名のとおり、靴の外周をまるまる1周出し縫いをかけた男らしい靴に仕上がります。

アレンエドモンズはシャンクを使わない!

アレン・エドモンズはシャンクを使わないことで有名です。

シャンクとは、土踏まずを支えるため靴底に入れられた芯のことです。

土踏まずにかかる力を支える為に、ほとんどのメーカーで丈夫な鉄の芯をシャンクとして使っています。

他には竹や分厚くカットしたベンズレザーを使うところもありますが、鉄のシャンクがポピュラーです。

さて、アレンエドモンズではこのシャンクを使いません!

中底として使用しているコルクを靴底の全面に使うのがアレン・エドモンズの手法です。こうすることで足は自然な反発を得ることができます。そのため、アレン・エドモンズの靴はグッドイヤーウェルト製法ながら、足馴染みの良さも実現しているのです。


先に紹介したブランドのように、多くのアメリカ革靴ブランドが他国で靴を生産している中、アレン・エドモンズは自国での生産体制を崩していません。

他国で生産する利益優先の行動は、品質の低下を招くことを知っていたのです。
アレン・エドモンズは今なお「MADE IN USA」を体現している貴重なメーカーなのです。

代表モデル パークアベニュー

アレン・エドモンズの代表モデルといえば、ストレートチップのPARK AVENUE(パークアベニュー)でしょう。ロナルド・レーガン氏、ジョージ・H・W・ブッシュ氏、ビル・クリントン氏、ジョージ・W・ブッシュ氏ら歴代アメリカ大統領が就任式の際に履いたことでも有名です。ただし、オバマ大統領だけはこの慣例を破って、コールハーンの靴を履いていて、アレンエドモンズの役員をがっかりさせたそうです。「コールハーンはメイド インUSAですらないのに」とぼやいたとか。

 

パークアベニューはアメリカ靴らしい履き口の広さと、面長に見える6アイレットのレースステイ、そしてこじんまりしたキャップが人気です。

こちらは当然360°グッドイヤーウェルト製法を使った頑健で男らしい雰囲気があります。

 

イギリスの靴とアメリカの靴は似ているようで、似ていません。6アイレットをよく取り入れているのも大きな違いの1つです。

アレン・エドモンズはアメリカ最後の正当なドレスシューズに重きを置くメーカーとなったといっていいでしょう。もちろんオールデンも日本にあまり入ってきていないだけで、内羽根のビジネスシューズも作っていますが、ドレスシューズといったらアレン・エドモンズのほうが、美しくより正統派なのではないかと個人的に捉えています。

 

間違いのないブランドです。

今まで興味のなかった方も、ぜひ一度目を向けてみて頂ければと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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