アレン・エドモンズ Cavanaugh(カヴァナー) カジュアルに履くコインローファー

アメリカ靴らしいディテールと言えば?なんでしょうか?

ロングウイングチップ?タッセルローファー?スペクテイターシューズ?6アイレット?

アメリカの靴を彷彿させる靴のディテールはたくさんありますが、その中でもコインローファーの存在を忘れてはいけません。

目次

ローファーの起源

ローファーには2つの起源がありますが、アメリカのローファーの場合、ノルウェー人の靴職人が作ったローファーが、アメリカ人の目に止まり輸入を開始したのがアメリカで広まったということです。

1930年代にはG.H.BASSがWeejuns(ウィージャンズ)と名づけたローファーを作成し、大流行した。

ウィージャンズはサドル部分にダイアモンドの切れ込みを持つ、最初のコインローファーとなりました。

コインローファーの呼び名には諸説あります。ファッションのアクセントに切れ込みにコインを挟んだというものや、当時コインで電話をかけることができたため、緊急用にローファーに挟み込んだというもの。どちらも切れ込みにコインを挟み込んだのが、コインローファー、またペニーローファーと呼ばれる理由です。
アメリカに入ってきたばかりのローファーは、アメリカでは室内靴として使用されていましたが、アイビー・ルック、アイビーに捻りを入れたプレッピーファッションには欠かせないアイテムとなっていきました。

コインローファーの元祖ともいうべき、G.H.BASSのコインローファーは今でも販売はされていますが、残念ながら中国製などに代わってしまい、Made in USAのものは手に入りません。全くもって残念なことなのですが、これがアメリカ靴業界の現状ともいうべきなのでしょう。

そんな中でMade in USAの王道コインローファーを提供してくれるブランドがあります。それがアレン・エドモンズの代表モデル、Cavanaugh(カヴァナー)です。

今回はこのCavanaugh(カヴァナー)を紹介していきます。

Allen Edomonds(アレン・エドモンズ) Cavanaugh(カヴァナー)

Allen Edomonds(アレン・エドモンズ)のCavanaugh(カヴァナー)は王道のアメリカンコインローファーです。

先にモデル名に関してお話しをしましょう。Cavanaughという名詞は人名によく使われる言葉です。アイルランドに起源を持つ姓になります。

日本読みに関しては、まちまちで紹介されています。

キャヴァナー、キャバノー、カバノー、カバノ、カバナフ、キャバナッグ、など様々な読み方がありますが、当サイトでは「カヴァナー」と読むことにします。

こちらのカヴァナーの何がアメリカンと感じるのかというと、サドルとそのサドルの幅、特に縫い付けてある接合部分が広くとられ、大きくラウンドしているという点が実に素朴で、アメリカっぽい雰囲気が出ています。

イタリアやフランス(きれいめ系)靴のコインローファーとは全く別物であり、トラッドな雰囲気で靴が満たされています!

使用されているラストはラスト114です。ヴァンプが短く、履き口が広いのが特徴です。

なんといっても機械縫いでは雰囲気のでないモカ縫いを手縫いで行っているところがたまりません。

これくらいの価格帯の靴になれば、モカシンを手縫いでやることは珍しくもなんともないのですが、オートメーション化したり、外国に生産拠点を移したり、省略するアメリカの製造業の中で、昔ながらの手製にこだわってMade in USAの靴が生まれるという点がやたらと感動します。

寸は少し詰まり気味のラストなので、ピッタリ履きすぎると苦しくなるかもしれません。

甲革にはフランスのアノネイのベガノレザーが使われており、丈夫です。頑丈というのもアメリカ靴らしいポイントですね。

履きこなしに関しては、難しく考える必要はないでしょう!がっつりラフに履きこなしましょう!

あんまり綺麗目系のファッションに合わせると、足元のカジュアルな感じと雰囲気が合わなくなってしまいますから、リーバイスのようなアメリカンで、ストレートジーンズなどのほうがその雰囲気にマッチするかもしれません。

スーツと合わせるのにはあまり向いていないディテールのローファーなので、思い切って完全にカジュアルな装いに合わせるのがベターです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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