クレープソールについて メリットとデメリット

もう五月も終わり、6月も終わりに近づいて、夏ももう目前ですね。

ラバーソールの靴の出番も多くなってくるのではないでしょうか。

ラバーソールにも色々な種類があります。

代表所でいくと…

ビブラムソール

ダイナイトソール

コマンドソール

あたりでしょうか。

そしてここ数日紹介しているパラブーツのオリジナルラテックスのソールも人気ですね。

以前にビブラムソールとダイナイトソールについての比較は記事で紹介しているので、お時間がある方はぜひそちらも見てみてください。

→ビブラムソールとダイナイトソールの比較についてはこちらから

個人的にはビブラムソールが最も減りにくく、削れもしにくいので、使い勝手は一番なのかな~なんて思っているのですが、妙に硬い履き心地が気になるという人もいます。

それに対してダイナイトソールはイギリス生まれのソールで、もともとはゴルフ用に作られたソールだというので、実はあまり摩耗に対して強くなかったりするのです。

そして意外と雨で濡れた路面では滑りやすいという悲しい欠点も…(もちろんレザーソールに比べたら断然グリップ力は高く安心です)

事実、カカトの部分は消しゴムの削りカスのようにガンガン削れていくので、見た目も汚らしいし、ビブラムに比べたら交換に至るまでがずいぶん早いと思います。

しかし、それでもダイナイトソールが人気なのはやはりイギリス製というブランドと、何よりもイギリス靴に似合うのはダイナイトソールに他ならないからではないかと思います。

エドワードグリーンの靴がビブラムのスタッドソールだったら、やっぱりちょっとだけ違和感を感じます。

そこが人気の秘密なのでしょうか。

さて、今回着目したいのはクレープソールです。

このクレープソールも好きな人がたくさんいるソールです。

目次

クレープソールとは

クレープソールとは天然の生ゴムから作られています。ゴムの樹の樹液から作られた弾力のあるソールはその独特のクッション性に人気の秘密が隠されています。

よく採用されるのはクラークスのデザートブーツやワラビーブーツです。

他にもチャーチのライダーやフェアフィールドといった名作にも採用されます。

カジュアルな装いに相性が良く、男のトラッドシューズには欠かせないソールです。

クレープソールのデメリット

クレープソールのデメリットといえば、いくつか挙げられます。

  1. 汚くなる…これはクレープソールの粘り気で路面のゴミがくっついてきてしまう現象。髪の毛とかついていると、とっても汚い
  2. 硬化する…クレープソールが柔らかいのは最初のうちだけで、半年も使っていれば硬くなってきます(それでもビブラムソールとかと比べれば柔らかいです)
  3. 溶けてべたつく…夏場の直射日光によって温度があがったアスファルトの上を歩くとソールが熱せられて溶けます。そしてベタベタとしてくるので、夏場にはあまり向きません。
  4. 滑りやすい…履き初めはいいですが、しばらく経つとグリップ力が落ちてきます。雨の日なんかはラバーソールなのにレザーソールと変わらないくらい滑ります。
  5. オールソールした後の履き心地が変わりやすい…クラークスは基本オールソールが難しい靴ですが、チャーチでグッドイヤーウェルト製法になると交換がきちんとできます。しかし、クレープソールで履き初めた靴は馴染み方が独特で、オールソールの際に同じクレープソールで交換しても履き心地がずいぶん変わってしまったと感じる人もいるようです

ん~こうやってざっと挙げてみただけでも、結構デメリットが見えてきますよね。

しかし、これらのデメリットを覆すメリットがあるのがクレープソールの特徴です!

クレープソールのメリット

  1. 柔らかい履き心地…クレープソールのメリットはこれに尽きます!このメリットで先の5つのデメリットは全て帳消しといっても過言ではありません。ムニュムニュとした柔らかいクッションは他のどんな靴にも得られないものがあります。
  2. 修理がきく…例えばカカトの部分が減ってきても、クレープソールを継ぎ足すことによって、ちゃんと修理ができるようになっています。スニーカーのようなものでも、カカトだけは修理が利くケースは多いです。もちろんグッドイヤーウェルト製法によって作られているものなんかであれば、オールソールも可能です。
  3. カジュアル感が増す…チャーチのような割とカチッと見える靴でもクレープソールになるだけでずいぶんと雰囲気がカジュアルになります。カジュアルな装いをしたいときには、クレープソールの靴を履くだけでずいぶんリラックスした雰囲気を演出できます。クレープソールのライダーはとてもカジュアルな雰囲気ですが、チャーチオリジナルのダイナイトソールのライダー3はカチッと見えてジャケパンなどにより使いやすくなっています。この違いは大きいです。

個人的に使ってみての感

確かにべたついたり、雨が降ると滑ったりとするのがクレープソールですが、あのクッション性は他にはありません。それだけでクレープソールっていいな、とも思います。

私が持っているチャーチのライダーのクレープソールはその弾力が魅力です。

クッション性が良く、スニーカーに近い履き心地を与えてくれます。

やはりライダー3のようなバシッとした雰囲気はありませんが、それが逆に魅力なのです。

革靴にリラックス感とクッション性の良さを期待するのであれば、やはりこのクレープソールは外せないマテリアルだと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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