汚い…
電車に乗ってる人たちの履いている人達の靴が汚い!@半蔵門線
どうしてこんなになるまで放っておいたんだっ!!
そう問いただしたいところに…
ピカピカに鏡面磨きをしたお兄さんが目の前に来ました。何だかとってもハッピーな気分♪
でもあまりに光ってたから、たぶん自分でやったやつじゃないんだろうなー、と思ってみたり。光沢感が素人が出す雰囲気ではなかったんですね。全面が薄くワックスかかってたし。光沢感が出る程度でアッパーが割れないレベルで薄付けするのはなかなかレベルが高い。
ま、もしかしたらこのお兄さんが1人で磨いたかもしれないし、あくまで私の憶測に過ぎないんですが。
しかし、もう働く男達よ、もうちょっと足元はどうにかならないもんか。
さてさて、今日はそんな鏡面磨きについて…。
鏡面磨きをしていると必ず行き当たる壁があります。
鏡面磨きをしても光らない。これはよく聞く言葉。
そしてもう一つ。
鏡面磨きが落とせない。
鏡面磨きは、鏡面磨きのやり方について詳しく説明している雑誌、ブログは星の数ほどあり、そのやり方も様々で、私もその中から色々と意見を汲み取って参考にしているのですが…
鏡面磨きの落とし方について、ちゃんと説明している雑誌、ブログは恐ろしく少ないのです。
先に結論から申し上げますが、鏡面磨きはステインリムーバーでは落とせません!
これは重要!知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
時につま先についてしまう削れを守る役割のあるロウの被膜は強固で、水分の多いリムーバーではリムーバーの液体が弾かれてしまいます。
革靴専用の汚れ落としですら落とせないのに、じゃあ何で、どうやって落とすんだ?という疑問が出てきますよね?
その疑問に私がお答えいたします!
目次
鏡面磨きの落とし方3選
①ワックスで落とす
油で油を溶かして落とす方法です。水などを使わず、ひたすらワックスをかけていくことによって、ポロポロとワックスが剥がれていきます。
しかし慣れないと感覚がわからないことも多く、完全にとり切るのが難しいため、私個人としてはあまりおススメしません。何よりワックスがもったいないかな~、と思います。
②サフィールノワール クレムで落とす
①のワックスで落とす原理と一緒です。クレムは油性クリームなので、その油がワックスを落とします。
しかし、パティーヌ=手染めされたイタリア靴などにこの方法で落とそうとすると、その油分とクレム含まれているアルコール分によって色が飛んでしまう恐れがあります。
また、せっかくの高級シュークリームを無駄に使わなければいけないのも微妙なポイント。結構量を使わないと落とせないですし、その量も気を使いながら使用しないといけないのは正直言って煩わしいです。
…それじゃどうすればいいんだよ!?
その答えは、次の③番です!
③ブートブラック ハイシャインクリーナーで落とす
これが決定版!あれこれと使うものや方法を考える必要も一切ありません!
布にこのハイシャインクリーナーをつけて、鏡面部分をクルクルと円を描けば、たちまちロウが溶けていきます。
これを使えば誰でも簡単に鏡面磨きを落とすことができます。使えばその効果はすぐにわかります!成分に日本産の米ぬかを利用することによって、革にも優しく、無理なく落とせるのです。日本製にこだわるコロンブス社の意気込みも感じられるアイテムです。
鏡面磨きを落とす専用のクリーナーなので、その効力も想像以上にあるのです。
このブートブラック ハイシャインクリーナーを使うことで、鏡面磨きを誰でも簡単に、しかも完璧に落とすことができますよ!
ぜひ皆さん使ってみてください!次回はこのブートブラック ハイシャインクリーナーを実際に使用した様子をご紹介します!お楽しみに!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
私は常にリグロインで落とします。リグロインが無い人には、固いブラシでトントン叩いて膜を破壊した後にステインリムーバーで落とすという方法をすすめています。
コメントありがとうございます。
リグロインもよく落ちることで有名ですね。
リグロインは油性の汚れを特に落とすベンジンです。
銀面にトラブルが起きやすかったり、革の中の油分が抜けきってしまうので、5年後、10年後経年変化を考えて私は使わないようにしています。
そもそも鏡面磨き自体、革には非常に悪い行為なので、私は鏡面磨きを落とす時もなるべくダメージの少ない方法を選ぶようにしています。
そして、革に対してなるべく優しい方法をとることを、このサイトでは紹介するようにしています。
硬いブラシで膜を割り、革用のリムーバーで落とすのは、革に対して安全で良いと思います。
しっかりとケアをすれば全く問題ありませんよ。間違えたやり方で落としているから革を傷めてしまうんですよね。
ちなみに鏡面磨きがどの様に革に悪影響を及ぼしているのでしょうか?
William様
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。おっしゃる通りで、落とし方や、落とすタイミングを見誤ることがなければ、リスクはそこまで大きくないと思います。
無理にステインリムーバーでごしごしと擦るから、革を痛めるというのもあるでしょう。
シューケアメーカーも「鏡面磨きをするための道具」は積極的に販売していますが、「鏡面磨きを落とすための道具」はきちんと販売していないのも大きな問題だと思います。
実際に「鏡面磨きを落とすための道具」は、このブートブラックのハイシャインクリーナーくらいしかありません。
鏡面磨きのポイントは「付き合い方」だと思います。革靴は嗜好性の高さもあります。
やっぱり結婚式のようなハレの日にはつま先を光らせて、パキッと仕上げたいですよね。
さて、鏡面磨きの悪影響というのは、いわゆる「革の呼吸」を阻害するという点がひとつ。
そしてちょっと放っておくと油が酸化して革にダメージを与える点がもうひとつです。
「革の呼吸」というのは、コラーゲン繊維中の親水性基が分子を引き付け、分子間で水分の受け渡しが行われていること…。
繊維の間にも毛管現象があり、合成皮革にはない、自然ならではの吸湿放湿性の高さがあるということ…。
これらの革が湿度の変化によって水分を吸収したり放湿したりする現象を「革は呼吸する」と例えているわけです。
革は適度な水分を与えると伸び、強度を増すという特質があります。特に牛革はその特徴が顕著です。
この大切な特性を、油のコーティングで阻害することは革にとって非常に良くありません。
革にデリケートクリームなどで水分を与えるということは、非常に重要なのです。
また、過酸化脂質というものがありますが、革にコーティングした油を除去をせずに、そのままにしておくと、油は紫外線などによって酸化します。
いわゆる活性酸素の仲間です。
これは悪影響を及ぼします。ラットの生体実験においては、この過酸化脂質の一部をラットの皮膚に塗布したところ、肌荒れと細かい皺の発生が認められたそうです。
これは具体的に言うと革のひび割れを助長します。
さらにいうと、革はラットではなく、死んで代謝していない皮なわけですから、酸化した油を放っておかれるのは革にとってたまったものではありません。
鏡面磨きというのは「あえて」悪い言い方をすれば、「油の塊を層を重ねるように、擦って塗りたくり、表面が均一になるように膜を張る」ということです。
この点だけ考えてみても、どうにも悪い気がしないでしょうか?
同じことを人間の皮膚にしたら、どんなことになるでしょうか。肌荒れしてしまいますよね。
ずっと化粧をしている女性はいないはずです。
そう考えるとやはり鏡面磨きをすることは、革には優しいことではなく悪影響を及ぼすものだ、と私は考えています。
とてもタメになります。反論とかではなく、単純にその件について質問があります。差し支えなければ、スカイプのアカウント「William Tempson」でのチャットでの(可能であれば通話も)お話を出来ませんでしょうか?
William様
すみません。スカイプやってないんですよ~。
近日中になんか質問メールとかできるアドレスを用意しようかとは思っているので、少々ご不便をおかけするかもしれませんが、良かったらそれまでコメントをちょこちょこと頂ければと思います。
話は全然変わりますが、鏡面磨きが割れているのに、そのまんま気にせず歩いて、ボロボロになったら磨き屋に持っていけばいいや、って感じの人が知り合いにいるんですが、どうにも態度が許せないんです(笑)
もうちょっと靴磨きを自発的にするように、というか物を大切にする精神を促すにはどうしたらいいんでしょうか?(笑)
そうなんですか(((^^;)
私はいつも靴磨き仲間とスカイプをしているので、バーリーコーンさんも、、という感じだったのですが(^_^;)
コメントですと、通知が来なくて前みたいな事が起こってしまうんですよ。
Gmailのchurchs173@gmail.comでのやりとりはお願い出来ないでしょうか?
それは逆に恥ずかしい状態になりますよね。。正直、鏡面磨きというのは自分でやってこそでないと、靴もファッションもおかしくなってしまうと思うんですよね。
まずは楽しくて簡単な、初心者向けの鏡面磨きを教えてみたらどうでしょうか?
William様
コメントありがとうございます。
メールでのやり取り承知いたしました。
アドバイスありがとうございます。トライしてみます!