その丸洗いちょっと待った!革靴の水染みと塩吹きは濡れティッシュで簡単に解決できます!

今年も早いもので11月です。

個人的な話をさせてもらうと、ちょうどこのサイトを開設した7月の末でした。
そう思うと、早このサイトも開設して4ヶ月目です。いやー、早い早い。

振り返ってみると、8月と10月は本当に雨の多い月でした。
これは革靴好きには魔の月といってもいいでしょう。
ここまで来ると長靴の出番ですよ。
雨の日に1番気にしないで履けるのがガラス革の靴、次いでスエードの靴になりますが、毎日毎日ガラス革、スエードの靴は履いてられません。

しょうがなくスムースレザーを登板させる人もいることでしょう。

そうすると、必ずといっていいほど現れるのが塩吹き。

雨に関する革靴のトラブルと対処方法は何度もこのサイトで紹介していますね。それだけ雨が多い年だったんですねぇ。

塩吹きは革に溜まっていた汗の塩分が、雨水で濡れることによって、浸透圧の関係で浮き出てくるのです。
塩吹きが出るくらい濡れてしまったら、もれなくボコ染みが出てくるはずです。
ボコ染みは水染みの一種で、水分が放出されるときに、その箇所から強く水分が放出されるために浮き上がってくるために表面がボコボコとするのです。

これらの問題に対処する方法はいくつかあります。

丸洗い

もしくは濡れ雑巾で全体を湿らせる

ということです。こうすることによって表面の凹凸を均一にしてあげるという方法です。

そして以前当サイトで濡れタオルによって、この塩吹きとボコ染みへの対処方法を紹介しました。
→濡れ雑巾での塩吹き・ボコ染みの対処方法についてはこちらの記事をご覧ください

この濡れ雑巾での対処方法は簡単ですし、革に大きなダメージも与えづらいというメリットがあります。
そして、革靴の丸洗いをなるべくしないことが目的です。

目次

革の丸洗いは素人が気軽にやるべきではない

今、ネットが発達したおかげもあって、革が塩吹きした時にどうするべきか、すぐに検索することができ、目的の情報を手にすることが出来ます。
そう、きっと今この記事を御覧になっているあなたのように。

色々な情報が飛び交っていますが、塩吹きやボコ染みが起きた時に、丸洗いを推奨するサイトも多くなりました。

そんな今だからこそ、警告したいのですが、革の丸洗いはあまり気軽にやらないほうが良いと思います。

もちろん、あまりにひどい場合は私も丸洗いをします。

ただ、ここで押さえておきたいのが、革は何で出来ているかということ。

革の固形部分を構成しているのは90%がタンパク質です。

そのタンパク質はアルカリ性に弱く、素人が気軽にサドルソープや固形石鹸などで洗うと、これらの洗剤がアルカリ性であるため、水と一緒に流れ出ていってしまうのです。

こうなると革はパサパサになってしまいます

そして、このパサパサ状態に陥ったらリカバリーすることは難しいのです。

丸洗いはやってみようと思えば、簡単にできます。
そしてかなり見た目がさっぱりするので、丸洗い=簡単でやっても問題ない、と味をしめてしまうケースに陥りやすいのですが、革のことを考えると、

よほどのことがない限りは丸洗いには手を出さないほうが無難だというのが、私の意見です。

どうしても手に余るようなら、素直に革靴のクリーニング専門店にお願いするのが良いでしょう。

軽い塩吹きとボコ染みは濡れティッシュで解決します

しかし、クリーニングに出すのはお金もかかるし、面倒くさい。
それに革靴になるべくダメージを与えたくないし、綺麗に履きたい…。

その気持ちわかります。

ボコ染みと塩吹きは軽ければ、濡れティッシュで解消することができます。

この前突然降られ、またもや塩吹きしてしまった、この靴…。 まずは、塩吹き&ボコ染みが出てしまった靴をリムーバーで汚れを落とします。
やっぱりリムーバーはこのブートブラックのツーフェイスプラスローション。

れが一番気軽で、簡単に汚れを落とせます。
リムーバーを使った後に起こりやすい、革のパサパサ感もないので、革靴お手入れ初心者でも安心して使えるのがいいですね。

リムーバーで革の表面の汚れをふき取ったら、塩吹きとボコ染みをしている部分を、水分をたっぷり含ませた濡れティッシュで強く拭いていきます。

こんな感じでティッシュからの水が滴るくらい、しっかり拭きあげましょう。
濡れティッシュが汚れてきたら、また新しい濡れティッシュを作って、拭いていきます。そうすると、塩はとれ、ボコボコもだんだんと平らになっていくのがわかるはずです。

作業時間にして、およそ5分。ほら簡単!ボコ染みが取れました。

この後は、デリケートクリームで革の内部に栄養と保湿を施しましょう。こうすることによって、また革の繊維と繊維がしっかりと結びつき、表面も艶やかな光沢感を出すようになってきます。


今回使ったのはコロニル1909シュプリームクリーム。

ブートブラックのリッチモイスチャークリームでがっつりケアしようかと思ったのですが、ちょっと時間がなかったので、サッと光沢感が出るシュプリームクリームを使いました。
忙しい時には助かるクリームです。

デリケートクリームをいれたら…

こんな感じ。

ちょっとした塩吹きとボコ染みは濡れティッシュで解決できるのです。

その丸洗いちょっと待った!そこまでしなくても、もっと簡単で革に優しく汚れは落とせます!まずは、試しに濡れティッシュで汚れを落としてみてください。
それからでも決して遅くないはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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