革靴の靴紐をきちんと結んでいますか?革靴との付き合い方を考えよう

今朝投稿したBarker(バーカー)の記事でも話したとおり、このサイトでは、今までイギリス靴を中心にいわゆる本格高級靴を紹介してきました。

先に断っておくと、私はイギリス靴至上主義者では全くありません。イタリアの靴もフランスの靴もスペインの靴も日本の靴もみんな好きです。

革靴がとにかく好きなんです。

ですから、リーガルとかも大好きですよ。むしろジョン・ロブなんかより、庶民には身近な存在です。だから、とてもとても好きです。

リーガルの3万円台の靴なんか、そこら辺のイタリア靴よりよっぽど良い作りと雰囲気があります。

いずれ、リーガルのおすすめモデルも紹介していこうかと思います…。

私個人が、安いものから目が飛び出るような高い靴まで見ていて、いわゆる本格靴と呼べる高級革靴の価格のスタートラインは35,000円前後からだと思います。

これくらいの価格帯になると、革もツヤ感があるものが見受けられるようになり、製法もグッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法など、きちんと底を縫い上げたものが出てきます。

さて、話がちょっと逸れ始めたので、今回の記事の本題に入っていきたいと思います。

今回の内容は、タイトル通り靴紐をきちんと結んでいますか?というもの。

革靴の寿命を延ばす方法を紹介した時も同じような内容の記事を投稿しており、内容が重複する部分もあるのですが、改めて語っていきたいと思います。

これから忘年会シーズンでお座敷に上がることも上がることも多くなるでしょう。

そこで、出てくるのが靴の脱ぎ履き。

この靴の脱ぎ履きで、その人の靴に対する価値観が1発でわかります。

目次

紐靴はきちんとその紐をほどいて脱ぎ履きするものです

まず前提として、紐靴の場合、サイズがあったもので紐がしっかり結ばれていたら、まずそう簡単には脱げません。それはそのはずです。脱げないようにするために紐を縛るんです。

また、脱ぎ履きをするためにあるということは、足を固定したり固定を解いたりするものということです。紐で固定するという事は、脱げないようにするのと同時に、足が靴の中で前ずれしたりしないようにもするためのものなのです。

靴紐を結ばないと正しいサイズ感を得られない

サイズが合わない、横幅が合っていない、という方で靴紐をきちんと結ばずに、ローファーのようにそのまま履いているという方は、一度きちんと靴紐を結んでみて下さい。

革というのは、必ず馴染みが出てきます。

それは、人間の体温やメンテナンスの時のクリームなどによって、革が柔らかくなり伸びが出ます。

伸びが出た状態なのに、買った時と同じまま、靴紐を結んだまま脱ぎ履きしていたら、靴の中で足が遊んでしまい、かえって指などをぶつけ痛めやすくなります。

ですから、きちんと靴紐を結ばないと正しいサイズ感は得られないという事です。

「この靴、木型との相性が良くない」「サイズ感が良くない」という方は今一度、この紐の重要性に気付いて頂きたいです。

都度都度紐靴を結ぶ癖をつけてみましょう。諦めるのはまだ早いです。

紐靴を結んだまま脱ぎ履きすると、靴にどういった問題が起きるか?

これは以前の記事で紹介している通りです。

ハトメ部分の革が傷んだり、カカトの芯地が壊れたり、底が減りやすくなったりとロクなことはありません。

靴紐を結ぶ習慣を体に叩き込みましょう。

紐を調整して履かないと革靴はいつまで経っても消耗品のまま

逆にいえば、靴紐を緩めずに履くのは、靴の寿命を著しく縮める行為になります。

ですから、どれだけ良い靴を買ったとしても、そのような履き方をしている限り、その人の革靴は消耗品のままです。

逆に安い靴でも、この靴紐をしっかりと緩める、締めるという風にしていれば、おのずと靴の寿命も延びるはずです。間違いなく。

個人的に、靴の紐を緩めずに脱ぎ履きしている人の靴はやっぱりボロボロになっているものが多いと感じます。また、明らかにサイズ感も間違っている印象も強く受けます(サイズの大きい靴のため、履き皺が深く刻まれていることが多い)。

靴紐を結ぶ緩める、という事はその行為自体も大切ですが、

何より大切なことは、そういう所作を身につけることによって、靴への関心が高まります。

そう、靴への関心が高まることが、サイズの選択ミスや寿命を大きく変えていくのです。

靴紐という点からでも、何でも構いません。

もっともっと革靴の奥深さに触れて頂ければと思います。

紐の着脱が面倒という方にはこんな靴があります

それでも靴紐の結んだりするのが、煩わしい。そういう方もいらっしゃるかと思います。

最近は、ビジネスカジュアルもだいぶ進んだので、ジャケパンにローファーというスタイルも増えたかと思います。

しかし、それでもローファーはちょっと…という職場もきっと多いのではないでしょうか。

そんな方におススメなのが、サイドエラスティックというフォーマルスリッポン。

履き口の両サイドが、サイドゴアブーツのように、伸縮ゴムがついており、そのままスポッと履けるという優れものです。

また、サイドエラスティックの場合、サイドゴアの靴と違い、外側は革によって隠されているため、見た目もスマートです。

ダミーレースが付いていれば、パンツの裾で隠れて、ちょうど紐靴のように見えるという、優れもの。イギリス靴に多いデザインです。サイドエラスティックは、特にダミーレース付きのものをでは別名「レイジーマン」とも言います。ローファーと同じく、「怠け者」という意味です。

かのチャーチル首相も、レイジーマンスタイルのサイドエラスティックの靴を履いていたという逸話があります。

実際に履いてみると、かなりかっちりした印象になるので、ジャケパンというよりも、スーツに合わせたくなるような風格もある靴になります。

紐を伸縮ゴムに変える方法もありますよ!

ただ、そもそもスリッポン自体が見た目的に良くないから職場では履きにくいという方もいららっしゃるでしょう。

そういう方には、紐を伸縮性のゴムにつけかえるという手段はいかがでしょうか。

こうすると、シューレースの部分がエラスティックシューズのように伸びるので、楽々履けます。これで靴紐を調整する必要がないので、手足が不自由な方にもおススメです。

最後に

靴紐をしっかり結ぶ、ほどく。

誰もが小さいころ、お父さんお母さんに教わった基本的なことです。

しかし、忙しいとついつい、結んだままの脱ぎ履きをして、それが癖になってしまいます。

この靴紐を結ぶ所作という点から、今一度、靴との付き合いを見つめ直してみませんか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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