Loake/ローク イギリス靴初心者からモッズ好きまで大人気! 徹底解説します

前々回の記事で紹介したイギリス靴の中でも手頃な値段で手に入るBarker(バーカー)。

イギリス靴ブランドの初心者向け靴は、現在、革靴全体が値段が上がっている中ではなかなか無いものです。

クロケット&ジョーンズやチャーチはひと昔前なら4万円から5万円台くらいで買えたそうですが、それはもはや昔の話なのです。

このサイトではイギリス靴の入門として、チーニーをおすすめしましたが、それでも高いものは高い。

出来れば思い切って125ラストコレクションくらいの質のものを手にして、本格靴の世界に入って頂きたいところですが、そういうわけにもいかない方が多いでしょう。

大体、125ラストコレクションも6万円前後しますからね(2017年11月現在)…。

買えば6万円の価値分のフィッティングと質が手に入るのですが。(チーニーは個人的に今オススメのブランドです)

そういった意味で、真に手頃な値段設定のイギリス靴は少ないと思います。

今回は値段設定がバーカーに並び、手頃なイギリス靴、Loake(ローク)について紹介していきます。

目次

Loake(ローク)の歴史

1880年、現在のロークの取締役社長のAndrew Loake(アンドリュー・ローク)氏の曽祖父であるジョンと、トーマス、ウィリアムのローク三兄弟によって、ロークはノーザンプトンシャー州のケタリングのキングストリートに創業しました。この最初の創業場所はトーマスの別荘だったそうです。

ケタリングというと、現在、ガジアーノ&ガーリングの工場がある場所です。

やはりノーザンプトンというところは、靴づくりが盛んな場所なんですね。

1894年には、ウッドストリートに工場を移転します。この工場は現在も使われ続けているのです。

昔から古い工場が使われ続けているのは、たいてい老舗のイギリス靴ブランドであれば、どこも一緒なのですが、やはり歴史の深さにため息が出そうですね。

1910年代から1940年代は第一次世界大戦、第二次世界大戦と戦争のためのアーミーブーツなどを提供してきました。

昔から、グッドイヤーウェルト製法を得意とし、その功績も認められ、2007年にはイギリス王室御用達の称号、ロイヤルワラントを授かります。

その後2011年に初めて、ロンドンにロークは自分の店を構えたのです。

ロークの5つのライン

ロークには5つのラインに分かれています。

主にイギリスのケタリング工場製のものと、インド製のものとで大きく分かれます。

Loake 1880

ロークの最高級ラインのコレクションです。

個人的にはチーニーと同じくらいの質の、きちんと丁寧に作られたコレクションだと思います。他のロークの靴と比べても、より複雑な工程と手作業を加えた靴となっています。

革も慎重に選ばれており、高級感があります。

Loake Shoemakers

ケタリングの工場で作られている、メインコレクションです。

伝統的なグッドイヤーウェルト製法によって作られており、昔からのモデルと最新のモデルが混ざったコレクションになっています。

Design Loake

ケタリングの工場で設計され、製造はインドで行われているラインです。

よりモダンで若い人向けのコレクションとなっています。

基本的にノーズも長く、後述しますが、モッズが好きな人にはおススメのスタイルです。

ひとつひとつにモデルネームも与えられています。

L1

ケタリングの工場で設計され、製造はインドで行われているラインです。

お値段は少し安く設定され、ビジネスマンに対してより現実的な値段と、使いやすいデザインが揃ったコレクションになっています。モデルネームは設定されていません。

Loake Lifestyle

グッドイヤーウェルト製法とは違い、セメント製法を使ったカジュアルコレクションです。

主にデッキシューズ、ドライビングシューズなどの休日スタイルの靴が多いラインです。

ロークはモッズ御用達のブランド

ロークといえば、モッズ御用達のブランドです。

モッズとは1950年代後半から1960年代中頃にロンドンで流行った若者たちのファッションです。一応、ざっくりと説明すると、形としては3つボタンのスーツに細いシルエット、そのスーツに合わせるのは、ロングノーズの靴や、クラークスのデザートブーツやドクターマーチンのブーツ。

フレッドペリーのポロシャツ、1951年アメリカ空軍に採用されたM51、通称モッズコートなどが「モッズの形」として認知されていますが、モッズの本質はそこにありません。

他の人とは違う自分だけのオリジナルを持ち、そのスタイルを追求した形がモッズとも言います。

モッズと言えば、Paul Weller…

そう、あのポール・ウェラーが履いていたことで有名なブランドです。

ポール・ウェラーはパンクバンドの「ザ・ジャム」のギタリスト、ボーカリストとしても有名です。ポール・ウェラーは60年代のモッズに深い影響を受けています。そのファッションスタイルをみると、細身のスーツなどを好んで選んでいます。

「モッド・ファーザー」といわれるほど、ポール・ウェラーはモッズファッションを代表する人なのです。

そのポール・ウェラーが履いていたのが、ロークのキルトタッセルローファー。

これぞ、ロークの象徴。

これぞ、モッズファッションのマストアイテムなのです。

ロークは海外で幅広く展開しています

ロークは日本ではあまり露出がないですが、決して品質において劣っているわけではなく、イギリス靴伝統のグッドイヤーウェルト製法で作られた堅牢な靴です。

最近ではチェコやポーランドなど海外にも積極的に出店しているようで、イギリス国外でも徐々にシェアを広めています。

ロークはいずれ日本でも再注目されるでしょう。

ロークのブログが地味に面白い

実は、ロークのブログが地味~に面白いんです(笑)

ロークのブログはそんなに更新数も多くないのですが、なぜ靴を作るのに、素材として「革」にこだわり革靴を続けているのかなど、面白く、参考になることがちょこちょこと書いてあります。

工場で働く人のインタビューもあったりと、人間臭い感じがして好印象。これがまた、本当にどうでもいい情報もあって面白いんです。書類仕事が一番嫌いと答えている人がいるんですが、そんなの知らんわい!

と言いたくなっちゃいますよね(笑)

もちろん全て英語なのですが、今の時代翻訳アプリなどもかなり発達しているので、英語が全く分からない人でもある程度読めるはずです。

ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

ロークの代表モデルはこれ!Brighton(ブライトン)

ロークといったら、Brighton(ブライトン)!

1964年に「モッズ」と「ロッカーズ」の争いがあったのですが、それがブライトンの海岸で起こったのです。その乱闘が起きた地名をモデル名にするとは…まさにモッズのための靴というべきでしょうか。

モッズを知るなら1979年の映画「さらば青春の光」を見るのが、早いですが、上記にあるような細身のスーツにドクターマーチンのブーツや、このロークのブライトンを履いていたりと、こてこてのモッズの靴なのです。

ポール・ウェラーも白い靴下にこのブライトンを履いています。

「ほかにないデザイン」という意味では、確かに他の人とは被らない、独創的なデザインです。

ロークを買うなら、ここから入るのがおすすめです!

ロークの情報はまだまだあります。

引き続き、当サイトで紹介していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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