多い…。
多すぎる…。
花粉が…。マックス猛威を振るっていますね~。この前まで寒かったから、そんなに激しくなったのですが、今週に入ってから暖かくなり始めたのをいいことにバンバン花粉をまき散らしている…!
「花粉症が酷いから早退させてください。」
そういってもいい日が1日許される日が欲しい…。
はい、輝けライフ!です。絶賛鼻水マックスでお仕事しますよ~。
冗談抜きで花粉症が酷いから帰る…。そんな日があってもいいじゃないか!と思ってしまいます。
そうそう、多いといえば、最近気になっていたのが黒のストレートチップ。
驚くほど多いですよね。スーツを着る人は、ほとんどこれしか履いてないんじゃないかと思うほど黒のストレートチップを履いているという人は多いです。
職場でもやはり黒のストレートチップを履いている人は多いですね。その理由を聞いてみると、やはり理由としては「フォーマル度があり、履いていて失敗することがない」というものが一番多かったですね。
その意見は実に正しいと思います。私も黒のストレートチップの靴はすごく好きですしね。
次に多いのはスワールトウの靴…。
もういったいどういった経緯で生まれてきて、何のために存在している靴なのかわかりません。基本的に靴に対しては雑食で、なるべく多くの意見をくみ取りたいと考えていますが、このスワールトウの靴だけは理解したくないと感じてしまいます。
多くの高級ブランドでは、取り入れすらしないスタイルの靴です。安っぽいもんなぁ。マグナーニとかはいまだにやっていますが…。問題はそこにありません。
私がスワールトウをおススメしない理由は以前当サイトで記事にしているのでそちらをご覧ください。
→私がスワールトウの靴をおススメしない理由
逆に見かけることが少ない靴は何かな…?特にビジネスシーンで。
フルブローグ、セミブローグはトラッドが人気の今でも、まだまだ見かけないですね。
もうひとつ見かけないスタイルの靴があります。
それはUチップの靴。
Uチップは1930年代頃に誕生し、ワーク用のシューズとして使われてきました。
イギリスではカントリー、フランスでは狩猟、アメリカではゴルフ、とそれぞれ発展した先は違いますが、いずれもワーク用のカジュアルシューズです
基本的にゴロゴロとしていて、スーツに合わせるには、ちょっとカジュアルな印象が強い部分は確かにあります。
私もスーツに合わせるには、ちょっとカジュアルすぎると思います。
Uチップで有名な靴といえば色々ありますが、フランスの靴が出てくることが多いのではないでしょうか。
例えばパラブーツのシャンボード、JMウエストンのゴルフはとにかく有名ですね。
いずれこのサイトでも紹介することになるブランドですが、これら2つのモデルも、ちょっとスーツに合わせるにはカジュアルすぎる印象。
アメリカのオールデンにはUチップならぬVチップがあります。Vチップはウエイトシフトに合わせるために内ぶりにしているため、UチップではなくVチップになるのだとか。
ドレッシーな見た目に近づきますが、それでもカジュアルな印象がぬぐいきれいないのがこのUチップの靴。
こてこてのアメリカンスタイルに寄せるのであれば、Vチップのコードバンの靴なんかを履いてみたら良いのではないかと思いますが、ちょっとコスプレチックになる可能性があります。
さて、色々考えたのですが、個人的に最も合わせやすいUチップというのは、イギリスの靴に多いのではないかと感じます。
その代表格を紹介しましょう。
目次
エドワードグリーンのDover
まずはエドワードグリーンのDover。先にこのDover単独の記事を書こうと思ったのですが、Uチップの靴について考え始めたら、それは後回しになりました。
さて、主にラスト32が使われるエドワードグリーンのDoverは、そのつま先にあしらわれたスキンステッチが特徴。ラスト606もたびたび使われています。
このスキンステッチというのは縫うだけなら、靴学校で練習すれば1週間もすれば縫えるようになるものだそうです。ただし、物凄く遅い。
しかし、量産品として1日何足も仕上げるには、熟練の職人の確かな手縫いの技術が必要になるため高価になります。
ラスト32はドレッシーで、細身のラウンドトウのシルエットが特徴で、これならスーツに合わせても違和感は少ないでしょう。
個人的にラスト32はエドワードグリーンのラストの中でも最もカカトの食いつきがいいというところでも信用のおけるラストです。
ただしこのドーバー、「スーツに合わせるためのUチップを買う」という理由だけで買うほど、敷居は低くなく、値段もべらぼうに高いので、そこが難点でしょうか。
クロケット&ジョーンズのMoreton(モールトン)
以前当サイトでも紹介したクロケット&ジョーンズのMoreton(モールトン)
最近クロケット&ジョーンズが推されているせいか、やたら雑誌で見かけるドレッシーなUチップ。
丸っこくてワイドなラスト「292」を使っているのでカントリーシューズかと思いきや、クロケット&ジョーンズ得意のロングノーズシルエット(モカ縫いの長さがあるのでロングノーズに見える)で、使いやすいデザインです。
丸っこい分、指の負担も少なく使いやすいでしょう。
こちらのつま先のステッチは普通のモカ縫いなので、エドワードグリーンのようなクラフト感は薄れますが、その分がっちりとしていて、気を遣わずガンガン履ける頼もしさがあります。
やっぱり最強はリーガルのUチップ?
2足のUチップを紹介しましたが、ビジネス使いするなら、もう少しグッドプライスなモデルが欲しくないでしょうか?
そこで紹介するのがリーガルのUチップ。ビジネス使いを意識してロングノーズのデザインになっています。価格的にもビジネスでUチップを使うとなるとここら辺が現実的かと思います。
そういう意味では最強なのはリーガルのUチップなのでしょうか?
Uチップの靴の優先順位は低い
記事にしていて思ったのですが、やはりUチップの靴はどうしてもカジュアルな印象が入ります。エドワードグリーンのドーバーですら、そう思うのですから無理もありません。
Uチップの靴は、決して優先順位の高いものではありません。
以前紹介したチャーチの靴のように、内羽根のストレートチップからウイングチップまで一通り揃えてからでも全く遅くないと思います。
ビジネスシーンにおいてなら、まず自分がどういうスタイルを構築したいのか?
それをよく検討してから、トライしても、十分間に合う靴がUチップということは言えそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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