パラブーツ MORZINE(モジーン) ミカエルの原型はよりカジュアル!

今日も元気にお仕事していたら、街中で若いノマドワーカー的な方が駆け抜けていきました。

ポロシャツときれい目のグレーのチノパン…と片手にノートパソコン。

その方の足元を飾っていたのはチロリアンシューズでした。

仔細には見ませんでしたが、おそらくパラブーツのミカエルなんじゃないかな、と思います。本当に人気のある靴ですね。

私は休日も革靴派で、スニーカーはほとんど履かないので、この光景はうれしく思いました。

こういう革靴をきちんと履く文化が廃れないで欲しいと思うばかりです。

さて、チロリアンシューズといえばパラブーツ、フレンチなUチップといえばパラブーツというほど、パラブーツはこのカジュアルシーンを飾る靴として人気を誇っています。

先日紹介したMichael(ミカエル)の人気は言わずもがな。

詳しく別個に後日紹介しますが、スーツにも履けるパラブーツとして、AVIGNON(アヴィニョン)やミカエルとこのアヴィニョンの中間くらいの感じで、日本では絶大な人気を誇るCHAMBORD(シャンボード)あたりが、パラブーツの代表的な靴として、雑誌などでもメインに取り上げられますが、輝けライフ!的におススメしたいパラブーツのチロリアンシューズがあります。

それがMORZINE(モジーン)です。

なんだかカタカナでみると面白いネーミングですが、通好みで、しっかりと蘊蓄あふれるディテールもある、実力派のチロリアンシューズなのです。

今回はこのMORZINE(モジーン)の魅力に迫っていきたいと思います!

Paraboot(パラブーツ) MORZINE(モジーン)

1930年代後半、世界大戦によって、物資が枯渇していた時代、パラブーツは安価なセメント製法による靴を作るか、グッドイヤーウェルト製法やノルウィージャンウェルト製法などの昔ながらの手作業を要する靴を作るか、経営方針を迫られました。

その時、2代目社長のJulien(ジュリアン)が選んだ道は後者の昔ながらの靴を作ることでした。

彼は建築家、測量師、獣医の為により「軽い」モデルを製作します。それが、Morzine(モジーン)の始まりと言われています。

そしてこのモジーンは、1945年に3代目社長のMichael(ミカエル)誕生記念として作られた、人気モデル、ミカエルのプロトタイプにあたるモデルです。

フランス本国などをはじめとしてでは、パラブーツブランドの中でも一番人気のあるミカエルがあるのに(日本ではシャンボードが一番人気で、ミカエルが二番目と言われています)なぜ、プロトタイプのモジーンも今なお残っているのでしょうか。

それはミカエルにはない作りになっているからに他なりません。

では詳細なディテールを見ていきましょう。

ミカエルとモジーンの最大の違いにして、1発でどっちがミカエルで、どっちがモジーンかを見分けるポイントがあります。

それはカカト部分。

モジーンのカカト部分には、革を重ねて補強しており、三本のステッチをあしらってお

これが最大の違いです。モジーンのほうがよりクラシカルな雰囲気を出します。

またモカ縫いのステッチもよく見ると違います。モジーンのモカ縫いは昔ながらに手作業で行われており、あまり洗練されていない武骨な表情を出します。

対してミカエルのモカ縫いは現在機械で縫われています。

ほんの少しの差なのですが、実際に製品として出来上がったときの雰囲気はまるで別物です。

ソールはパラブーツお得意のオリジナルラテックスソールです。これにより、悪路も気にせずガンガン履けます。雨の日も滑る心配はありません。

物事のオリジン(起源)にこだわり、そういったものが好きという方には、モジーンがおすすめです。

私はモジーンのほうが好きです。やはりオリジナリティがありますし、ちょっと通っぽく見える(笑)ところが嬉しいです。

何よりカジュアル感が全面に出るのはモジーンです。

綺麗に見せようとかそういう意図もないですし、カジュアルシーンに特化させるのであれば、モジーンは使いやすいでしょう。

ミカエルよりも、使えるシーンを少し絞ってあげるだけで、逆に潔いスタイルが出来上がるのです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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