6月になりました。6月が終われば(気が早い)1年の半分が終わってしまうことになります。
ぼやぼやしていると無為に時間を過ごすことになります。
時間の流れは命そのものであって、少しも無駄に過ごしてはいけないと感じます。
このサイトの運営も無駄なものではないということを確信して、日々記事投稿をしております。
今日は久々のイギリス靴ブランドの靴を紹介していきたいと思います。
イギリス靴といえば、様々な有名靴ブランドがありますが、GRENSON(グレンソン)もその1つです。
グレンソンは同価格帯の靴と比べても、遜色は全くなく、むしろ細かい作り込みには定評のあるブランドです。
そのグレンソンの人気モデルと言ったら、まずLONDON(ロンドン)は欠かせないでしょう。
今回はこのLONDON(ロンドン)に焦点をあてていきます。
目次
GRENSON(グレンソン) LONDON(ロンドン)
グレンソンのLONDON(ロンドン)は王道のストレートチップシューズとなっています。
【GRENSON LONDON】ストレートチップ 黒 (英国産)
イギリスの首都がある街の名前をモデルネームに据えているところを見ても、グレンソンの顔として売り出していることがすぐにわかります。
使用されているラストはラスト77というセミスクエアトウで、気持ちショートノーズのラストです。
内ぶりに作られた靴は、歩きやすさを約束します。
丸い丸いとやたら言われるイギリス靴ですが、スクエアトウもイギリス靴の得意分野です。
紳士靴2大聖地であるイギリスとイタリアを比べたとき、イギリスのスクエアトウはイタリアのスクエアトウよりも、やや控えめでカクカクと角ばっておらず、丸みが入ったものが多いです。それが「セミスクエア」や「サスピシャススクエア」と呼ばれる所以です。
このロンドンに使われている甲革はフランスの優良タンナーである「アノネイ」のボカルーなどを使っています。
同じボカルーの革でも日本製の靴とイギリス製の靴では、質の差が少し出ていて、イギリスで作られる靴のほうが良質な革が使われています。
これはヨーロッパの「長年の付き合いがあるほうを優先する」という文化などもあって、良質なものは先にヨーロッパの靴ブランドから消費されるという現状があるからだそうです。
日本の靴ブランドは大手を除き、革の調達はとても苦労しているようです。
革の質の良さは靴の顔となるわけですから、そこが良質なのは大きなポイントですね!
グレンソンのここがポイント!
①グレンソンの靴を、チャーチやチーニー、クロケットといった似た価格帯のメジャーイギリス靴ブランドと比べると、コバの張り出しが控えめなのがすぐにわかります。
②イギリス靴はコバの張り出しをガツンと出して、男らしい雰囲気にまとめていることが多いですが、グレンソンはコバ周りの仕上げがとても綺麗で張り出しはかなり控えめのほうです。
③また、ヒドゥンチャネル(伏せ縫い)仕様になっているのもポイントです。
ヒドゥンチャネルはこれによって大きく性能面で差がでるというものではありませんが、ひと手間を加えていることがすぐにわかりますし、見た目の部分で美しいですね。
④そしてグレンソンと言えば、沈み込みが出た後のクッションの柔らかさが独特というのが特徴です。
まるで柔らかいスポンジのようなムニムニとした感触になる変化の出方は、他のイギリス靴にはない、グレンソンの特徴だと思います。
このグレンソンのムニムニとした履き心地が好きという方は多いです。グッドイヤーウェルト製法の硬さを忘れさせてくれますよ。
グレンソンの工場は続いている
以前、大塚製靴が日本の輸入代理店をやっていましたが、工場移転の問題もあってか、今は
取扱もやめています。
そのグレンソンは2013年に新しい工場を建設し、衛生面などの労働環境を一新しました。
これはグレンソンを設立したグリーン氏が工場を設立して以来の移転でした。(※創業地もラッシュデンではあります)
グレンソンのブランド創立は1866年。2016年にブランド生誕150周年を祝ったパーティーがグレンソンの新工場で行われた様子がホームページにも紹介されています。
Crown Way
Rushden
Northamptonshire
NN10 6BS
住所はこちら。ノーザンプトンシャー州のラッシュデンに新工場を構えています。
ラッシュデンといえば、サンダースやアルフレッド・サージェントの工場もある、靴産業の盛んな地のひとつです。
伝統を守りつつ、こうして新たな世代へと動き出したグレンソンはやはり目が離せないブランドの1つだと思うのです。
オーソドックスなストレート、そして他の人と被らないイギリス靴をお探しの際は、このグレンソンを見逃すということは考えられません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。