ヤンコ パンチドキャップトウ ラスト777 チゼルトウが素敵♪

気温が低くても汗が出てしょうがない。

この状況どうにかなりませんでしょうか?

扇風機が本当に役に立ちまして、気温が低い日はこれで蒸し蒸しした暑さは十分凌げます。

さて、話は本題に。

先日紹介したヤンコの靴…。これぞコストパフォーマンスに優れている!といえるスペインの名靴です。

価格はイギリス靴の30%~40%オフくらいの価格で手にすることが出来て、クオリティはうんと劣るかというと、クオリティも上出来。

むしろレザーソールを伏せ縫い仕様(ヒドゥンチャネル)になっているのは素晴らしい点です。

それだけ手間をかけているということですからね。

残念ながらYANKOの靴は、今後手に入らなくなってしまいます。

と、いうのも経営者の1人が経営方針をかえ、今後は中国に生産拠点を移し、大量生産の靴を作ることになっているためです。

今、ヤンコは創業一家のアルバラデホ家のもとを離れている状態です。

共同経営者のアルバラデホ家の人間は、また新たな靴ブランドを立ち上げています。

スペイン製で、良質な素材を使い、作りにもこだわったヤンコの靴を手に入れるのは、今のうちなわけです。

ですから、その中でもおすすめのヤンコの靴を少しずつ紹介したいと思います。

ヤンコ パンチドキャップトウ

今回紹介するのはヤンコのパンチドキャップトウです。

使われているのは、ヤンコの中でも最もベーシックなラスト(木型)である、ラスト777です。

パンチドキャップトウ自体はごく普通のデザインです。

イギリス靴のような雰囲気の靴を作ることを得意としているヤンコらしさがよく表れている靴だと思います。

ただし、ヤンコの靴がイギリス靴と大きく違う点は、ノーズがやや長めに設定されているという点でしょうか。

イギリス靴の中でも、最も最先端のエッセンスを取り入れ、モダンな靴を作ることを得意にしているクロケット&ジョーンズの靴を見慣れている方であれば、そんなに長く見えることもないかもしれませんが。

ノーズが長く見える一番大きなポイント、キャップの面積が大きく取られているという点です。その分間延びして見えるというノーズの長さが強調されるというわけです。

そして次が一番ヤンコの靴らしいと感じる点は、靴の顔となるトウの部分です。

鳥のくちばしのような形をした独特なカーブを描くチゼルトウが、これぞヤンコの靴!といえるフォルムです。形状はラウンド気味のスクエアトウです。

そして土踏まずの絞り込みもヤンコの特徴ですね。立体感が強調され、高級感が生まれます。

安価な靴と高級な靴との大きな違いは、靴の立体感に表れます。

既製靴でも、人間の足に近い形をとっていると、それだけで履きやすくなりますし、まず見た目にメリハリがつくため手間暇がかかっているということがよくわかります。

ヤンコの場合、土踏まずの部分はかなり強烈に絞り込んでいて、フィドルバックになっています。土踏まずの部分が山状に盛り上がっています。

アーチをよく支え、足のサポートをしてくれます。

人間の足には、生まれながらのクッションとして、土踏まずがあります。

スニーカーのようなヒールの高低差がなく、べったりした靴を履いていると、筋力が衰え、このクッションが失われてしまいます。

そういった人間に生まれつき備わっている機能を失わないように、このような仕様になっているのです。

履き馴染んでいくと、ヤンコのこの履き心地に病みつきなるという方もいらっしゃるようです。

甲革にはアノネイの丈夫な革を使っています。

革質としてはやや硬めでしょうか。馴染むまでは少々時間がかかりますが、きちんとクリームを使っていけば、革の光沢感もよく出てきます。

アノネイの革のものは、ライニングに柔らかいものが使われていない場合、かなり硬く感じるときもありますが、デリケートクリームなどを使って柔らかくしていきましょう。

輝けライフ!が一押しのデリケートクリームは、コロンブス社の最高級ラインである、ブートブラックシリーズのリッチモイスチャークリームです。

履き下ろすときには、私は必ず使っている心強いデリケートクリームです。

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底はグッドイヤーウェルト製法によって縫合されており、レザーソールは出し縫いが見えない伏せ縫い(ヒドゥンチャネル)仕様。イギリスの靴であれば、この価格にしたら、100%伏せ縫いにしないですが、ヤンコはきちんと伏せ縫いまでしています。

ヤンコのレザーソールは、柔軟性などを使っていないので、返りがついてくるまで時間が少々かかりますが、丈夫さがあるので長く履くことができます。

甲革、ソールとみると、柔らかくて最初からストレスフリーという靴ではありませんが、時間をかけて良く馴染ませることによって、自分だけの1足にすることができます。経年変化に耐えうるだけの確かな品質があるのです。

見た目にアクがある靴ではないため、イギリス風ファッション、イタリアファッションどちらにでもよく合います。

ヤンコの革靴、スペイン製のものが手に入らなくなる前にぜひ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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