コードウェイナー タッセルローファー キャベンディッシュ×スパニッシュ風味

すっかり春夏の定番品となったタッセルローファー。

古いファッション誌を読んでいると、時代によってタッセルローファーにも浮き沈みがきちんとあり、時としてはオジサンの履いている靴、というマイナス方向で捉えられる時代もあれば、2019年現在のように人気が過熱し、定番商品として落ち着いてきた時代もあります。

その中でもオールデンのタッセルローファーは数あるタッセルローファーの中でも「元祖」にあたるローファーになります。その元祖にイギリス的エッセンスを加えたのがクロケット&ジョーンズのキャベンディッシュです。

どちらもタッセルローファーといえばこれ!というくらい知名度と人気があります。

リラックスした履物であるローファーに、トラッドでスーツなどにも合わせられるようなかっちりしたイメージもあることから、今のオンオフを問わないファッションの広まりにうまく合致した結果と言えるでしょう。

ただし、どちらのローファーも値段は張り気味。

値段なりに良い靴であることは間違いないのでしょうが、決して安価な買い物ではないですし、高価な靴であるためにローファーならではの気軽さというのが感じられないかもしれませんね。

そこで今回紹介したい、グッドプライス・グッドクオリティ、そして決して妥協の靴ではない!という良いローファーがあるんです…!

先日紹介したスペインのブランド、Cordwainer(コードウェイナー)のタッセルローファーです。

目次

Cordwainer(コードウェイナー) タッセルローファー

Cordwainerは2007年スペイン最大の靴生産地であるアルマンサ地方に創業した新しいブランドです。

製品の特徴は英国伝統のグッドイヤーウェルテッド製法を用いていますが、ラテンの色気を感じさせる、ロングノーズデザイン・スクエアトウなどがイギリスやアメリカ靴のそれとは大きく異なります。

そういった特徴を踏まえながら、今回のタッセルローファーを見ていきましょう。

18520という管理番号がつけられており、モデル名はありません。

コードウェイナーお得意のラテン風のスクエアトウではなく、オールデンやクロケット&ジョーンズのタッセルローファーを彷彿させるような王道のラウンドトウのフォルムをとっています。

インスタグラムなどを見ていてもわかりますが、オールデンのタッセルローファーもクロケット&ジョーンズのタッセルローファーも今世界中のファッション好きには大注目のアイテムとなっています。そのため、どのブランドも基本的にはこれらのローファーに追随するかのように、ラウンドのタッセルローファーを打ち出すのが主流となっています。

このコードウェイナーのタッセルローファーもまさしくそういった流れを汲むローファーといっていいでしょう。

しかし、見た目で大きく違う点があります。

それは履き口が浅くなく、やや深めに取られ、ややノーズが長めにみえるようなデザインになっているという点です。

タッセルのツイストも素敵です。

私がかねてより気にしているタッセルローファーの「子供っぽさ」が薄まっており、大人っぽいローファーに仕上がっているのです。

革は「ELBA」と呼ばれる上質な革を使っており、肌理も細かく、値段相応のしっかりしたレザーシューズとなっています。

とっちゃん坊やに見えやすいアイテムだからこそ、少しでも大人っぽく見えるエッセンスが欲しいですよね!

ファッション性の面でもコードウェイナーのタッセルローファーは安心して履けます。

ラスト193

このコードウェイナーのタッセルローファーに使われているラストは193というものです。

先程オールデン、クロケット&ジョーンズのタッセルローファーの流れを汲むといいましたが、それはある程度方向性が一緒であるだけで、よく見れば違うポイントが出てきます。

まずラスト193は捨て寸が長いです。オールデンのタッセルローファー(アバディーンラスト)を履いたことがある方ならお分かりになるかと思うのですが、とにかくクラシックなローファーというのは捨て寸が無いことが多いです。

ウエストンのシグネチャーローファーも捨て寸がありません。

正直捨て寸がなさすぎる靴というのは、履き心地の面で不安になることがあります。

不安で済めばいいですが、履けないというケースもままあります。

その点このラスト193のコードウェイナーのタッセルローファーは捨て寸もきっちり取られていて履きやすさ抜群です。

土踏まず部分はしっかりと絞られています。矯正靴のように土踏まずがグッとあがっている感覚があるわけではありませんが、足の前方部と踵の二点で立っている感覚をしっかり感じられます。

安定した品質

コードウェイナーの靴は価格設定に見合った、革質・作りだと、日頃使っていて思います。

決して値段が安いから、我慢してクロケットの代わりに買う靴ということではないということを最後にお伝えしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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