ファッション誌を見ていると、たびたび出てくるのが、「業界人ファッションすぎて、バンピーには取り入れられない!」というものです。
たとえば、ここ何回かの記事でもずっと触れているのが、ブラックスエードの靴です。
何度も言いますが、ブラックスムースの靴と違って、ブラックスエードの靴は難易度がグッと高まる靴です。履くだけでダンディー&色気ムンムンな雰囲気になりますので、着合わせもしっかり考えてコーディネートを構築しなければなりません。
若いころ、ブラックスエードの靴を雨用に買ったものの、あまりに「水っぽく」、色気が出過ぎて、コントロールできなくなったことがありました。
ただの無地のネイビーのスーツにあわせていたこともあって、ますますおかしくなっていました(笑)
余程の上級者でもない限り、モノトーン以外のスタイルではブラックスエードの靴は美しいコントラストを生み出しません。
しかし、無知は罪なり。
ブラックスエードを履くなら、まずは基本のモノトーンのスーツに合わせる事に徹すれば、これほど気軽にお洒落度を高められる靴もありそうでないものです。
このようにブラックスエードを筆頭にきちんとその靴の履きこなし方について語っているメディアは少ないのです。
これについて一番問題だと思うのが、ベルジャンシューズです。
目次
ベルジャンシューズとは
ベルジャンシューズとは、トウにコインローファーのモカ縫いのようなパイピング、甲にタッセル、リボン、ビット、モンクストラップなどを施したデザインで、ヨーロッパ貴族の室内履きからインスパイアされたスリッポンシューズです。
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タッセルやリボンも一般的なタッセルローファーやリボンローファーと異なり、非常に小ぶりな作りになっています。
ソールは基本的に超薄底になっており、コバの張り出しもありません。
と、いうのもルームシューズが原型なので、薄いソールをセメント式でつけているところが多いのです。
なので修理して履くような靴でもないということです。
どういう人が履くのかというと、エスパドリーユをよりエレガントにさせて、上質な休日スタイルを作りたいという方ですかね?
ただし、エスパドリーユと同じようにソールが薄すぎて、ちょっと街をデートで歩いたりするには苦痛といわざるをえないのがベルジャンシューズです。
薄いために、着地時に地面からの衝撃をもろに受けるのです。歩くための靴なのに歩くことが苦痛になる靴なのです。
リゾートスタイルなどにあう靴なのであって、街歩き用では決してないということです。
見た目も超絶お洒落なので、気が引けてしまうという面もあります。
さらにいうと、ベルジャンシューズの総本山ともいえるボードウィン&ランゲの靴は、めっちゃ高い!
PACO MILANのベルジャンシューズが彗星のごとく現れる
ベルジャンシューズは見た目が華奢なので、夏の暑い日に着合わせたりしたらお洒落なのはよくわかります。
実用性ないし、高いし、履きこなす自信がないし…。マイナス要素がそこかしこに散りばめられているのですが…!
ありました!
岩手の菅原靴店がスペインのPACO MILANというメーカーに別注したベルジャンシューズは、ベルジャンシューズ特有の問題を解決してくれること間違いなしなのです。
菅原靴店のPACO MILAN
菅原靴店のPACO MILANはベルジャンシューズの泣き所をひとつひとつ解決してくれます
①「実用性ないし」問題に対して
菅原靴店が別注したPACO MILANのベルジャンシューズは、マッケイ製法でできています。
セメントの靴よりも厚みがでるために、クッション性に優れます。本家よりも街歩きしやすくなります。
もちろんオールソールも可能になるので、実用性が生まれます。
タッセルのほうもリボンのほうも、どちらもラバーとの複合型になっているので、擦り減りとスリップに強いのも嬉しいところです。
②「高いし」問題に対して
このベルジャンシューズは税込で24,840円です。しかも送料無料!
ボードウィンのベルジャンシューズを買うよりも遥かに手が出しやすいですね。
スニーカーばかりで飽き飽きしていて、何か新しい靴に挑戦したいという方にもお勧めです。
③「履きこなす自信がないし」問題に対して
ベルジャンシューズあるあるは、非常に小ぶりなタッセルやリボン。
これが導入難度を急激に引き上げているのですが、このPACO MILANのものは、タッセルもリボンも小さすぎないので、普通のタッセルやリボンローファーに近い感覚で履くことができるのです。
だから、不安な方でもスッとワードローブに組み込むことができることでしょう。
失敗したとしても、値段の被害は最小限で食い止められるはずですから、安心しましょう。
ベルジャンシューズというと、どこもかしこもルームシューズの流れを汲むものばかりなので、なかなか手が出しにくいのですが、これだったら、気軽にお洒落を楽しめるはずです。
ぜひ挑戦してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。