クロケット&ジョーンズ REPTON Ⅲ ラスト367とダブルモンク

2000年代から爆発的に人気を高め、すっかりビジネスシューズとして広まったのがダブルモンクストラップの靴です。

マスターピースとして、ジョンロブのウィリアムというモデルがあって、エレガントな雰囲気を生み出す靴として、人気があります。

ストラップも慣れれば紐靴よりも簡単に着脱が出来ますし、上方のストラップを外したままにする事によって、ローファーのように履くことができます。

かつて私も何足かダブルモンクストラップの靴を履いていましたが、ここ数年のクラシック回帰&シングルモンクの靴の魅力にやられ、すっかり遠のいていました。

しかし、ここ数年のストイック路線にほんの少し変化が見え始めています。

若干の柔らかさ・セクシーさを出せるブラックスエードの靴が提案されているのも、その一環でしょう。

柔らかさ・セクシーときたら、ダブルモンクストラップの靴も当然名前があがってきます。

今だからダブルモンクストラップをもう一度…なんて思っているところに今の気分にがっちりはまる靴がこの秋冬モデルとしてでてきました。

クロケット&ジョーンズのREPTON 3(レプトン3)です。

目次

クロケット&ジョーンズ REPTON 3(レプトン3)

REPTON 3(レプトン3)はクロケット&ジョーンズの中でも、特に時間を掛け、素材を厳選して作っているハンドグレードラインの靴になります。

クロケット&ジョーンズ レプトン3 REPTON3 ダブルモンク ストレートチップ シティソール 367E ブラック/ダークブラウン

もうカーフの光沢感からして素晴らしいのがわかりますね。

ダブルモンクストラップの靴らしく、スクエアトウと程よいノーズの長さが野暮ったさを感じさせず、スマートでカッコいいですね。


バックルも小ぶりで、シルバーで落ち着きのある色なので、ビジネスシーンに対応しています。

ソールもクロケット&ジョーンズがハルボロラバー社に別注しているシティーソールを採用しているため、ラバーソール特有の厚み・野暮ったさを極力抑えることに成功しています。

クロケット&ジョーンズ ラスト367

クロケット&ジョーンズのラスト367は、2016年の1月に誕生しました。

靴好きならみんなご存知、トレーディングポストの別注ラストとして開発されたのです。

イギリス靴特有のサスピシャススクエアトウは、これぞイギリス靴といった雰囲気を残しながら、ちょっとパリジャンな雰囲気があるんですよね。コバの張り出しが少ないところとか。

クロケット&ジョーンズの代表作となっているAUDLEY(オードリー)。そのオードリーに採用されているラスト337を基本形とし、ウエストからヒールにかけて絞りを入れることで、ホールド感を高めたのが、ラスト367です。

アッパーデサインや、カカトの高さを若干高めることによりホールド感が増し、ヒールを若干高くして、エレガントなシルエットに磨きをかけています。

このようにラスト367はラスト337をバージョンアップしたものなんです。

ラスト367が採用されている靴といえば、オードリーを進化させたオードリー3です。

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CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)
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オードリー3も人気の高いクロケット&ジョーンズの代表作です。

オードリーでかかと周りが合わない人にはぜひこちらを選択してもらえるといいのではないかと思います。

実は今回紹介しているレプトン 3もナンバリングされていないレプトンがありまして、それはオードリーと同じくラスト337が使われているのです。

デザインが違うだけで、ほかは何から何までオードリーと同じ括りになっています。

そんなラスト367は本国のホームページで、このように紹介されています。

DATE OF ORIGIN: JANUARY 2016

Last 367 is a Hand Grade Collection last with a soft square toe. Originally developed for the Japanese market, 367 is an updated version of the much celebrated 337. Last No.337 was deemed a forward thinking last of its time, being one of the longer more extreme lasts on offer. Last 367 offers the same, soft square toe but also features a ‘clipped’ heel or back-part. Technically a superior last, it forms its origins in great company following the successes of its fore-part (from 337) and back-part (from 363).

Most Iconic style: Audley III in Black Box Calf

A classic English last

Best known for traditional Oxfords

出典:https://www.crockettandjones.com/last-guide/

ちゃんとJapanese marketの文字が入っていますね!まさに日本の市場が生み出したラストなのです。

日本市場への細かな対応能力があるという点がクロケット&ジョーンズがこれだけ人気が出ている理由でしょう。

ですが…!

カカトの小さい日本人に嬉しいラスト367も、欧米人には小さすぎるらしく、本国ホームページでラスト367を使って作っているモデルは、EGRETON(エジャトン)というアデレード型のストレートチップだけしか出てこないのです( ノД`)シクシク…

欧米人のカカトが大きいのではなく、彼らからすると信じられないほど日本人のカカトが小さいのでしょう。

今またイタリア系ファッションの流れがきている?

ダブルモンクストラップの靴が人気が高まりそうな雰囲気と、セレクトショップがブラックスエードの靴をコーディネートに取り入れる提案を出していることを考えると、イタリア系の華やかなファッションの流れがまたやってき始めているのかもしれません。

今、もう一度ダブルモンクストラップの靴にフォーカスするのも面白いことでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

クロケット&ジョーンズ レプトン3 REPTON3 ダブルモンク ストレートチップ シティソール 367E ブラック/ダークブラウン

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