Wren’s(ウレンズ) シューポリッシュ Classic レビュー 使用感はしっとり系!

今回は久しぶりにシューケア用品のレビューをします!

Wren’s(ウレンズ)というシューケアブランドをご存知でしょうか?

ご存知の方はかなりのシューケアマニアとお見受けしました!(笑)

この「ウレンズ」というブランドは消滅していたところ、また復活したと聞いたので、早速シューポリッシュを購入して使ってました。そのレビューをしたいと思います。

目次

Wren’s(ウレンズ)の歴史

ウレンズは1889年、靴の聖地である英国ノーザンプトンにてWilliam Edward Wren(ウィリアム・エドワード・ウレン)氏が設立したシューケアブランドです。

当初はシューポリッシュを生産し、その高い品質から徐々にシューケアブランドとしての地位を確立していきました。

今現存する著名イギリス靴ブランドの多くが、この1800年代後半までに旗揚げをしているので、同じ地域にシューケア用品メーカーが誕生したのは必然だったのでしょう。

1892年から3年間The Leather Trades Exhibition(レザー貿易展示会)において最優秀賞を授与され、高い品質とそれによって、多くの信頼を獲得し、大きなブランドへとなっていきました。


1936年にはWren’sは前英国王ジョージ6世によりRoyal Warrant(英国王室御用達)ブランドに指名され、1939年に第2次世界大戦勃発するとウレンズは英国軍用ポリッシュの供給ブランドにもなりました。

ウレンズの好調は、1952年英国女王エリザベス2世即位後も、Wren’sは引き続き英国王室御用達に指名されるまで続きました。

ところが、1964年になると風向きが変わります。Meltonian(メルトニアン)と合併し、Meltonian Wren’sへと変わりました。

メルトニアンといえば、こちらも英国王室御用達のブランドで有名でした(作っていたのはイタリアですが)。

現在M.モゥブレイやイングリッシュギルドクリームを扱っているシューケア用品販売会社のR&Dさんがメルトニアンを扱っていましたね。

懐かしいですね~。

たしかイギリス王室を警護する近衛兵がマークになっているメルトニアンのシュークリーム容器の蓋もあったような気が…

そんなメルトニアンも2002年に一時ブランドが消滅しました。
現在は米国ウィスコンシン州に拠点を置く、SCジョンソン社がブランドを引き継いでいます。

あの「カビキラー」や「パイプユニッシュ」を製造販売しているSCジョンソンです。SCジョンソンは化粧品を扱っているので、引き継いだようです。クリームもイタリア製からアメリカ製になったところで、私はメルトニアンから離れてしまいました。アメリカ製になってもしばらく売っているな~、なんて思っていたらいつの間にかネットショップでも販売しなくなっています。(2018年6月現在)

つまりはメルトニアンも、往年の姿はいずこといった感じになっているのです。

豆知識になりますが、メルトニアンの靴クリームを作っていたイタリアの工場でもう一度作っているのが、M.モゥブレイなのです。

なお、モゥブレイはクリームならイタリアの工場、ワックスはフランスのファマコに作ってもらっていたりと、その用品を作るのを得意としているメーカーさんにお願いして色々作ってもらっているという仕組みなのです。

さて、当のウレンズというと、その後も買収劇が続き、いつの間にかウレンズというブランドは埋もれて消えていきました。

そんなウレンズでしたが、2014年に復活し、
2018年3月1日、かつてDASCOブランドの輸入代理店であった荒川産業さんが手引きし、日本にやってきたのです。

…と、このようにウレンズのシューケア用品は靴好きとすれば、このウンチクにあふれているシューケア用品を試さずにはいられない(笑)ので、そのシューポリッシュ(ワックス)を使ってみたというわけです。

Wren’s(ウレンズ) シューポリッシュ Classicを使ってみました

それでは、ウレンズのシューポリッシュ Classicの使用感を早速お伝えしていきます!

まず、缶が大きいです!

小鳥がウレンズのアイコン。可愛らしいですね。

容量も100mlと大きさに違わない内容量となっています。

私が日頃愛用しているサフィールノワールのビーズワックスポリッシュは容量が50mlなので、倍違うということになります。

蓋を開けてみると…。

抽象的な表現になりますが、昔ながらのシューケア用品の匂いがします。

少し甘い匂いですね。チューブ式の靴墨がこんな匂いだったような…。嫌な臭いではなく、化粧品に通じるような匂いですね。靴好きゆえにこの匂いに慣れてしまっているのかもしれません(笑)

ワックスはしっとりとしていて、湿り気があるような感じです。

容器裏の説明文によると、ビーズワックス、カルバナワックス、ラノリンが配合されているようです。革の風合いを保ったまま光沢を出すとありますね。

早速磨いてみます!

磨きあがった靴がこんな感じです。反射して自分の顔が入るのが嫌だったので、角度をあれこれ工夫していたら…あまり光っているように見えない写真になってしまいましたが、きちんと光っています(笑)

光り方はKIWIのような、鏡面磨きの文字通り、鏡のようにビカビカとした光り方ではなく、落ち着いていてしっとりとした光り方です。

しっとりした控えめな光り方なので、説明文にある「革の風合いを保ったまま光沢を与える」という文句は、そのとおりかなと感じます。

ただし、かなりしっとりとした雰囲気になるので、水の量がちょっとでも多いと曇ってしまう気がします。水の量はホント少量で十分です。

さて、肝心の光りやすさですが、このシューポリッシュ Classicは初心者の方でも光らせやすいワックスだと思います。

顔が映り込むくらいビカビカにしたいという方だと、少々方向性が合わないかもしれませんが、普通に光らせるくらいなら十分すぎるほどのクオリティだと思います。

個人的な意見ですが、あまりに光らせすぎた靴というのも、品がなく見えるものです。

さりげなく、つま先に光沢感があるという感じの光らせ方が好きな方にはおススメのワックスです。

ぜひ、お試しになってみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

スポンサードリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする