せっかくの4月
クロケット&ジョーンズのキャベンディッシュ…
オールデンのタッセルローファー…
ここ2、3年紳士靴のトレンドを引っ張ってきた大ヒット商品です。
オフィスカジュアルが広く浸透した今、会社にも履いていけるカジュアルシューズが注目されているのでしょう。
2019年現在、カジュアルに振りすぎた反動でシングルモンクシューズなどのもうちょっと引き締まった靴が注目されてきましたが…
個人的には紐靴の中でも着脱が容易で、当たりが柔らかく履きやすくて、フォーマル感もありながら穏やかな雰囲気もあるVフロントの3アイレットダービーシューズはもっと良いと思ってるんです。
と、個人的な見解はいったん置いておいて、まだまだタッセルローファーの人気は衰えきってないです。一時期はキャベンディッシュ効果で猫も杓子もタッセルローファーでしたが、それが落ち着いた今も、やはり春夏らしいスリッポンシューズとして人気があるようです。
しかし、クロケット&ジョーンズやオールデンのタッセルローファーでは、カジュアルシューズにしては値段が張りすぎるという意見も。
そこで登場するのが先日紹介したスペインのコスパ最強ブランドのBerwick 1707(バーウィック)です。
バーウィックの靴は、2万円台が主なプライスレンジとなる中で、製法およびそのデザインもイギリス的なトラッドなスタイルを貫いているため、安っぽく見えないという強みがあります。
今回紹介するバーウィックのタッセルローファーはその意味で値段はグッとお求めやすくいながら、佇まいがトラッド寄りな靴となります。
目次
Berwick(バーウィック) 8491-K3
バーウィックのタッセルローファーの中でも、最もトラッドな雰囲気を出している靴がこの品番8491-K3のタッセルローファーです。
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オールデンやクロケット&ジョーンズのキャベンディッシュのように丸みがあり、甲が浅く出来たタッセルローファーは「トラッド!」の一言です。
この8491-K3に使用されているラストは「8」というもので、このラストがこのタッセルローファーの雰囲気を作り出していると言っても過言ではありません。
サイズ感はUK7.5の方であれば、同じサイズ感で良いかなぁという感じ。こういうトラッド系ローファーは、ローファーだからとサイズを下げすぎると捨て寸に指が入ってしまい、とてもでは無いけれど履けないという事態に陥ることもあるのです。
使っているレザーはフランスの著名タンナー、デュプイ社のROISレザーです。
エルメス傘下のタンナーなので、たとえ安い靴のレザーと言っても、品質はぴかいちなのです。
バーウィックに使われているレベルのものは、やや顔料が強くかかっていて、光沢感がありますが、ややのっぺりした仕上がりになっている印象があります。
それでもこの価格でデュプイの革を使っている革靴ブランドは他にありませんから、コスパ最強と言って差し支えありません。
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2018年~2019年にかけてはスムースレザーのタッセルローファーが注目されていますが、それまではスエードのタッセルローファーも大注目を浴びていました。
個人的にはスムースレザーのタッセルローファーはおじさん臭いので、適度にこなれた雰囲気を出せるスエードの方が使いやすいような気がします。
バーウィックがこのタッセルローファーに使っているスエードは、イギリスのC.F.ステッドのスーパーバックなので、退色しにくく水にも強い優れものです。
ダイナイトソールのものであれば、雨天でもお洒落を楽しんでいただけます!
決して“妥協”の靴ではありません
こうやって書いていると、クロケット&ジョーンズやオールデンの靴の安価版と感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく、バーウィックのタッセルローファーもそのお洒落な雰囲気を楽しむことが出来る内容となっています。
それはやはりラストの美しさ、低価格の中で驚愕するレベルの革を使っているからこそ、その洒落感を演出できるのです。
コーディネート例
タッセルローファーなので、幅広いスタイルに馴染むことは、改めて私が示さなくてもお分かり頂けると思います。
王道のネイビージャケット&グレースラックスといったスタイルにあわせて頂くと、トラッドなオフィススタイルの完成です。
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ネイビージャケットを金ボタンのブレザーにすると、アメリカンな雰囲気が強くなり、シルバーのフラットボタンにすると渋い大人の雰囲気が増します。
さらに大人っぽいのは黒蝶貝のボタンのジャケット。これは大人の色気抜群です!・
もっとラフなスタイルを求めるのであれば、コードレーンやシアサッカーのジャケットを使います。
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春夏の装いはパッと見の清涼感が肝 !それを簡単に実現できるのが、シアサッカー×ローファースタイル。
このように万能アイテムとして依然人気を誇るタッセルローファーを気軽に取り入れたい方に、このバーウィックは最適でしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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