コロンブス　ビーチウッドシュートリー　レビュー　幅広甲高におすすめ！

連日紹介しているシューキーパーについて。

今回は先日紹介したクラシックシュ―トリーを販売している、同じコロンブス社のシューキーパーを紹介します！

その名はビーチウッドシュートリーです。

コロンブスとは

1919年に創業した日本でも最も古いシューケア用品販売メーカー会社です。

社名の由来は以下のとおりとなっています。

当社は1948年に社名を【株式会社コロンブス 】と改めました。 今日では片仮名の社名が数多くありますが、敗戦の瓦礫の中から立ち上がって3年、創業時代から靴クリームの商標として使用していたコロンブスを社名としてクローズアップさせ、片仮名社名の先端を切りました。従って、商標としてのコロンブスは社名より遥かに長い歴史を持っています。

コロンブスと社名を改めた頃使用したキャッチフレーズの一つに”今のコロンブスは靴クリームの名前です”というものがありますが、勿論アメリカ大陸遭遇者のクリストファ・コロンブスを意識し、ダブル効果をねらったものです。

歴史上のクリストファ・コロンブスをイタリー語で分析しますと、コロンは鳩であり”平和を象徴する鳩 “という意、これは上智大学元学長ヨゼフ・ピタウ神父の説です。

1492年、スペインのイザべラ女王の助力によって、新大陸発見の航海に出たコロンブスは、その第１回の航海で、今のバハマ諸島を発見、スペイン領土を宣言したわけですが、彼は若い頃からマルコ・ポーロの”東方見聞録”によって刺激され、金色に輝くジパングにたどり着くことを生涯の夢としていました。

彼自身は、第４回、最後の航海に出てパナマ運河地点に上陸した時も、この地続きにジパングがあると信じていました。 当社の社名【コロンブス】は最後まで日本にたどり着くことを夢見たクリストファ・コロンブス、その彼をシンボライズしたものです。

出典：コロンブス社　会社案内

http://www.columbus.co.jp/company/index.html

1919年から創業とは驚きですね！この年はワイマール憲法が制定された年です。歴史を感じられますね。コロンブスの製品は本当に良いものが多いので、安心していつも使っています。

コロンブス　ビーチウッドシュートリーの概要

　名前になっている「ビーチウッドシュートリー」の「ビーチウッド」とは素材にはブナ材を使用しています。ブナ材は古くから、靴の木型の素材として用いられてきた木です。

　ブナの木は、湿気に強く、水分などによって膨張も起きにくいため、靴製造の木型はもちろん、シューキーパーへの使用にも最適な木材のひとつです。

長年靴作りの現場で使われてきただけあって、割れにくく欠けにくいです。表面に塗装を施さなくても十分に丈夫です。　

一般にシュートリーは、汚れや傷の防止、堅牢性の向上のため、表面にニスを塗って仕上げをすることが多く、特にブナ材はその木目が綺麗に出るために、ニスを塗ることが大半です。

しかし、コロンブス ビーチウッドシュートリーは素材本来が持つ吸湿性を最大限に活かせるよう、表面への加工はあえてせず、白木の状態で仕上げられています。

　構造は、甲部分とカカト部分の2つに分かれたツインチューブタイプです。靴の内側から皮革を支え、靴の本来の形を保つサポートをします。また、木型の間を繋ぐスプリングが適度なストレッチ効果を与え、革を伸ばしてシワを防ぎます。

　スプリングなどの金具は、白木の色にマッチする銀色です。白木のナチュラルな風合いの中にも、高級感が漂うデザインになっています。サイズは7サイズと幅広くご用意しましたので、お手持ちの靴にぴったりの木型をお選びいただけます。サイズはクラシックシュートリ―と同じく、7サイズ展開です。38～44(24㎝～28㎝)まで用意されており、様々なサイズの靴に対応しているところが嬉しい点です。

コロンブス　ビーチウッドシュートリーの特徴

幅が広く、甲のトップが非常に高いのが特徴のシューキーパーになっています。

甲は一番薄いところから急激に立ち上がっており、甲が高い靴に使って頂きたいシューキーパーです。逆に甲があまり高くない靴に無理に入れると、タンの部分を痛めたり、型崩れの原因になりますので、

幅広・甲高と典型的な日本人の足に向けて作られた靴とは合いやすいため、日本製の靴とは親和性が高くなっています。

ブナ材のため、ずっしりとした重みもあり、何十年とお使いいただけるシューキーパーに仕上がっています。

実際のサイズ感

使用してみると、サイズ表記とほぼ同じ感覚か、甲の高さがあるキーパーになるため、サイズ表記より若干大きい感じがします。たとえば私が持っている、チャーチの73ラスト 7.0 Fウィズの靴に、40サイズのビーチウッドシュートリーでジャストです。

一応サイズ表も張りますので、参考にして下さい。

クラシックシュートリ―と同じく、稀少なシューキーパーなんです

クラシックシュートリー同様、ビーチウッドシュートリーは数に限りがあるキーパーです。イタリアにおいて手作業を加えて作っているため、もともとの製造数が少ないうえに、いったん売り切れると再入荷まで半年近くかかることもあります。

ビーチウッドシュートリーがピッタリ合うという靴があれば、そのチャンスを逃さずに購入することをおすすめします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。