スエードの靴に対して、どんなイメージをお持ちですか?
スエードはその独特の起毛感と革の柔らかさが相まって、柔和な雰囲気とリラックス感を与えることが出来ます。
今、仕事着の軽装化が進む中で、注目されていくのはスエードの靴でしょう。
服装の上だけ、ノージャケット、ノータイなのに足元だけ固い印象のスムースレザーの靴を履いているのも妙な話です。
しかし、まわりの友人に話を聞くと…
「スエードに挑戦したいけど、毛もぼさぼさするし、色がすぐにあせるから好きじゃないんだよね」
という答えが返ってきました。
僕から言わせれば、スエードの色あせは、その人の責任だと思います。
(※なかには品質の酷いものもありますが)
スエードの色あせは、お手入れできちんと直すことができます。
また、毛先がぼさぼさしているのは、スムースレザーと同じく、革に十分な潤いと油が行き渡っていないために起こるものです。
スエードはその起毛した毛先で、雨の水滴などを弾くため、雨の日には重宝します。
ですが、いくら雨に強いからといっても、雨に降られたままに放っておいたら、劣化は急速にすすみます。
そのために余計に白茶けていき、色は褪せ、汚い印象になってしまいます。
おそらくこのような状態から、どうすれば綺麗な状態に戻せるのかわからないために、スエード=色褪せしやすいという印象がつくのではないでしょうか。
だからこそ補色スプレーや補色液で、革に潤いと油分、そして補色をしなければならないのです。
スエードの場合やり方さえわかれば、お手入れは非常に簡単です。
おススメは、サフィールノワール スペシャルスエード&ヌバックスプレーです。
色も染まりやすく、栄養も入っていき、かつ防水効果も得られるという万能スプレーです。
このスプレーと共にスエード用のクレープブラシを用意すれば準備は完了です。
それでは使い方を紹介していきます!
目次
まずは汚れを落とす
泥汚れなどが付いた靴の上から、スプレーをかけても、汚れはますますこびりつくばかりです。
毛に付着している汚れを、スエード用のブラシで取り払っていきます。
私はクレープブラシを使ってのケアをおすすめしています。
スプレーをふきかける
汚れが十分にとれたら、スプレーをかけていきます。近くから吹きかけると、液が1点に強く残り、シミや色むらなどの原因になるので、30㎝以上離して吹きかけます。
非常に色がつきやすいスプレーなので、靴の中にスプレーが吹きかからないように、新聞紙でインソールを守ります。
また、使用は屋外で行いましょう。玄関などでスプレーを使うと、シンナー系の臭いがこもり健康を害します。また、玄関の床などにスプレーの色が沈着してしまいます(しかもこれが落ちない)。
新聞紙などを敷いて周りに色移りしないように注意しましょう。
このスプレーによって、補色効果が得られ、かつ栄養と防水効果を与えられます。防水の効果は、汚れの付着も防止してくれる優れものです。
再度ブラッシングをして毛並みを整えて完了
吹きかけてから、10分ほど置いたら、再度ブラッシングをして毛並みを整えます。また、この際色むらがないかを確かめます。
色むらがあれば、またスプレーをかけたり、濃すぎる部分はクレープブラシのクレープに写し取っていきます。
これでお手入れは完了です。
この3ステップでスエードの色あせは簡単に防げます。
革靴を長持ちさせる秘訣は、履く人ひとりひとりのお手入れです。
スエード靴もきちんとお手入れをして、少しでも綺麗な状態を保ちましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。