2017年の夏は記録的な雨が降り注ぎ、各地に大きな災害の爪痕を残しました。
東京では8月1日から21日まで、連続21日間雨が降りました。連続22日間雨が降った1977年以来、観測史上2位の出来事でした。
その雨の中、恐らく多くの人に起こったであろうことが…
革靴の雨染み(ボコ染み)と塩吹き!
私もこの夏に続いた雨によって、雨染みと塩が出てしまいました!涙
まずは塩吹きというのがどういった状態のことを指すのか…共有しましょう。
↓これが塩吹きの写真です。
名前のとおり、革靴に溜まっていた汗の塩分が、雨水に打たれることによって、浸透圧の問題で表面に浮き上がってくることを指します。
この写真程度の、一部にしか出ていない軽い塩吹きであれば、ブートブラック ツーフェイスプラスローション(いわゆるリムーバー)で簡単に落とすことが可能です。
→ブートブラック ツーフェイスプラスローションのレビューはこちらから
しかし、雨染みはリムーバーだけでは取り払うことは不可能です。
雨染みとはどのような状態を指すのでしょう。私の靴の雨染みを見てみましょう。
↓これが雨染みの写真です
ほぼ塩吹きと同時に現れることが多く、一部だけボコボコと革の表面が浮いているのが特徴です。
そのため「ボコ染み」と言われることも多い、水染みです。
これが発生する原因は、革から水分が蒸発するときに、その通気口として最も水分が集中的に排出されている部分に、クリームなどの油分が塞いでいて、水分が完全に排出できずに革が浮き上がるために、このような状態になるのです。
もちろん靴も満遍なく均一に濡れるわけではないですから、そのムラがこのような形で現れるというわけです。
先ほども述べましたが、この雨染み(ボコ染み)をリムーバーだけできれいに直すことは、不可能です。
目次
雨染み(ボコ染み)、塩吹きを除去するにはどうする?
リムーバーだけでは取れない…。専門店にクリーニングに出す?
いえいえ、よほどひどい状態でない限り(革の表面にカビまで生えたりしなければ)はご自宅で簡単にこれらの汚れを除去することが可能です。
それじゃあ、どうやって除去するの?
答えは簡単です。濡れることで出てくるものであれば、それを逆手にとって全体を均一に湿らせるのです。
残っている汗の塩分を革から除去しつつ、雨染みの部分とそうでない部分が均一になるようにしてあげればいい。これでシミもきれいさっぱり取り除くことができます。
具体的な方法としては…
①水で丸洗いする
もしくは
②濡れタオルでくるんであげる
ということです。
革靴の丸洗いは簡単です。色々なサイトでその方法が述べられています。
サドルソープを使って、泡を立てながら汚れを落とすのです。
しかし、雨染みになるたびに丸洗いしていると、革のタンパク質まで流れてしまって、モチモチとした革の質感や光沢感がなくなります。
平たく言うと、革がガサガサして、いくらドレスアップ用のクリームを入れても綺麗に光りにくくなってしまうのです。
こうなると元に戻すことは不可能。
ちょっとした雨染み程度であれば、丸洗いする必要はありません。なるべく革に優しい方法を選ぶのが私としてはベストだと思います。
なので、今回は濡れタオルでくるむ方法を説明します。
※丸洗いに関してはまた別の機会に紹介します。
実際に濡れタオルを使って雨染みと塩吹きを除去してみました。
それでは実際に濡れタオルを使って、雨染みと塩吹きを除去してみましょう!
①まずはブートブラック ツーフェイスプラスローション(リムーバー)を使って、全体を拭きます。これで表面に残っている汚れを根こそぎ取ります!
②革の表面から光沢感がなくなり、白っぽくなったら準備完了です。濡れタオルを仕込みます。
濡れタオルを作るときは、40度くらいのお湯でタオルを濡らし、びしょびしょにならない程度に、軽く絞ります。
触れた時に、手にしずくがうっすらつく程度。
こんな感じです。
③濡れタオルの準備ができたら、このタオルに革靴をすっぽりとくるんでいきます。
こんな感じですね。これを日陰に置き、半日ほど置きます。
そうすると…
軽く湿っていますが、このように
ボコボコとしていたシミが平らになり表面が均一になります。
④このようになると全体がより白っぽくなっているはずです。これは塩分なので、再度リムーバーで拭いていきます。
なお、この段階でまだボコボコとしているようであれば、再度濡れタオルでくるんで、半日ほど置きます。ボコボコが平らになるまで焦らず綺麗にしましょう。
⑤残りの塩吹きも取り除き、ボコボコとしていたところも均一になったら、デリケートクリームでたっぷり革に潤いを与えていきます。
個人的にはブートブラックのリッチモイスチャークリームがおすすめです。革が本来の質感を取り戻します。最強のデリケートクリームです。
→ブートブラック リッチモイスチャークリームのレビューはこちらから
⑥最後にドレスアップ用のクリームで磨いてあげれば…
はい!元通り!完璧に綺麗になりました。
私の会社の先輩で、塩が吹いたら、寿命だと思って捨てていると言っていた人がいました。
それでは勿体ないですし、靴があまりにもかわいそうです。
無知は罪なり。
雨染み・塩吹きは革靴につきものです。
出てしまっても焦らないでください。私がやったように元通り綺麗にできます。
雨染み・塩吹き対処方法を、この記事でしっかり抑え、革靴に愛情を注いでください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
↓今回使ったアイテムはこちら