ここのところチーニーを雑誌でよく見かけますね。
MEN’S EXのようなハイグレードなものを扱う雑誌でも、チーニーの靴が掲載されていない月などないんじゃないでしょうか。
やはり今のチーニーがかつてのチャーチのように、様々なセレクトショップの別注に柔軟に応じて、時代に合った商品を作り出すからセレクトショップも扱いやすいのかもしれません。
高くなったとはいえ、イギリス靴の中でも値段が手にしやすいというところもあるかもしれません。
一時期ポンドが高かったときは、引くほど値段が高かったのですが(苦笑)、今はだいぶ落ち着いてきて、シティコレクションは税込みアンダー5万円で買えるようになっています。
さて、値段も相まって、「イギリス靴初心者向けの靴」、「イギリス靴の良心」などというイメージが先行するチーニーですが(それでも十分高いんですけどね)、その中には、他のモデルとは一線を画す「インペリアルコレクション」というハイグレードラインがあるのをご存知でしょうか?
目次
チーニー インペリアルコレクションとは?
チーニーのインペリアルコレクションは、チーニーの最高級ラインの靴になります。
まずアッパーの革ですが、チーニーはこのインペリアルコレクションに使われている革を「ハイグレードレザー」という名称をつけ、他のラインでは使っていない革として、素材の部分から他モデルとの差別化を行っています。
光沢感もあり、何よりとても柔らかいんです!(この前ブリティッシュメイドさんで触らせてもらいました)
ソールは出し縫いがむき出しになっているオープンステッチではなく、伏せ縫い仕様になっており、フィドルバックで盛り上がった土踏まずの部分には、特殊なシャンクが入っており、歩行を安定させます。
フィドルバックが本当に山のように盛り上がっていて高級感があります。そして土踏まずの部分を突き上げるような安定した履き心地なんです。
なお、このソールに使われているレザーはオークバーク素材で、擦り減りにとても強い丈夫なレザーソールです。
おそらく同じイギリスのベイカー社製のものなのではないかと思います(個人的な体感としてはレンデンバッハの方がもっと固い履き心地になるので)。
コバも張り出しが抑えられており、明らかに手がかかっているのがわかります。
ラストは208を使用しています。
このラストもインペリアルコレクション専用ラスト。 ほっそりとシャープで、ノーズをほどよく長く見せることによってスマートさを強調しています。
トウの形状はエッグトウになっており、イギリス靴らしいフォルムにするのを忘れていません。
伝統と現代の完成が高次元でまとまっているコレクションです。
チーニー BUCKINGHAM (バッキンガム)
今回紹介するインペリアルコレクションの靴は、王道のストレートチップのバッキンガム
明らかに高級な感じが漂う色気のある靴…。