2018年が終わろうとしています。
皆様、暮れをいかがお過ごしでしょうか。
父も母も古い人なので、年々明らかに魅力を損なっていく紅白歌合戦をダラダラと見ていた記憶があります。
20~10年くらい前はテレビ局にもお金があったのでしょう、お正月も5日くらいまでは特番の嵐で、実に華々しい正月を迎えることが出来ました。
ところが、来年2019年は1月1日はこの頃恒例となった「相棒」のスペシャル、1月2日は「下町ロケット」の実質的な最終回、1月3日は「科捜研の女」スペシャル、1月4日はなんと「もののけ姫」というラインナップが目に止まります。
どれも良い番組なんですが、皆華やかさには欠けます。
ましてや「もののけ姫」なんて、焼き直しも良いところでガッカリしてしまいます。
昼の番組のラインナップをみると、「相棒」やら「義母と娘のブルース」の再放送ばかりで、テレビの力が失われている様をハッキリと映し出していると思います。
私もいつからこんな風になったのか、ハッキリと覚えてはいません。
徐々に、時間をかけてゆっくりとこのように変化したのでしょう。
国立国会図書館では、新聞紙もずっと保管されているはずでしょうから、番組欄のところを調べると世相の移り変わりがわかって面白いかもしれません。
2000年から2010年の移り変わりはゆっくりとしていた気がしますが、2010年代に入ってからは、情報のスピード・それに伴うライフスタイルの変化があまりに速くなっているとは確かに感じるのです。
さて、ライフスタイルの変化に伴い、靴も大きく変わってきました。
まず、スニーカー通勤を政府が奨励するという珍妙な時代がやってきました。
このサイトが後世に残ると信じて、ここに書き記しておきましょう。2018年、スポーツ庁の鈴木長官がスニーカー通勤を奨励し、さらにはスニーカー姿での勤務を奨励しているととれる発言をしていました。
鈴木長官はディアドラのスニーカーなどをスーツに合わせていますが、その姿はおかしい、変、といわざるを得ないと思います。
スーツにコンバースを合わせているBEAMSの店員がいましたが、ショップ店員ということを加味しても、どう見ても考えてもおかしい格好でした。
それを省庁のトップがやっているのですから、どう考えてもおかしいと思います。
日本人は変化を嫌うのでしょうか?
あれだけ夏はクールビズという名目で、礼節を逸脱しただらしのない格好をしているのにも関わらず、仕事の時のスニーカースタイルのは流行りません。
その理由は、深く知らずとも、スーツというものがどういう歴史で発展し、いつ頃今日にも通じるスタイルが完成したのかを体で感じているからだと思います。
私の勤め先の取引先様の中には、仕事で私服通勤を奨励するところもありますが、多くはスーツ、最低限ジャケパンというスタイルにとどまっています。
やはり男にとってスーツは良いもので、それに合わせる革靴も良いものです。
革靴を振り返ってみると、2004~5年にイタリア靴の人気が高まり、2006~2010年代にかけ国産靴ブランドが注目され、2018年の今はイギリス靴が注目されています。
この流れだと、イタリア靴がまた人気を取り戻していくのかもしれません。
そして徐々にまた艶やかな靴が人気を取り戻しつつあるのを百貨店の売り場などを見ていると感じます。
それでも一時期のとんがり靴はもう流行らないと思いますが(笑)
今人気のイギリス靴を見てみましょう。
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などなど人気のラストはどれも2000年以降に作られているのです。
意外と平成に入ってから、生み出された名作も多いんですね。
旧弊的かと思っても、やはり今生き残っているイギリス靴ブランドは全てしのぎを削って、勝ち残ってきたといえるのです。
昔なら安靴と鼻で笑っていたロークも、ローク1880コレクションという最高級ラインを作り、イメージの刷新をしています。
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この最高級ライン、チャーチやクロケットよりも2万~3万安いのですが、革のクオリティはそれらと比べて極端に劣っている感じもなく、値段からするとかなり良いもので仕上がっていて、もはや馬鹿に出来ないブランドになっています。見た目の部分で、ラストだけもうちょっと工夫が必要かもしれませんが、へそれを克服する日も近いかもしれません。
むしろ下手にクロケットやチャーチを買うよりも、ロークを数足持っていた方がいいかもしれない…。
常に時代は変化し続けています。
僕は止まりたくない。今この瞬間もきっと良い明日に繋げるための大切な時間のはずだから。
そんな素朴なことを考えながら、平成最後を締めくくりたいと思います。
皆様良いお年をお迎えください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。