Tricker′sトリッカーズ Malton(モールトン) Stow(ストウ) カントリーブーツのアイコン!この2モデルの違いは?

秋冬といえばブーツ、ブーツといえばカントリーブーツ、カントリーブーツといえばTricker′s。

ちょっと無理矢理すぎたでしょうか?(笑)

Tricker′sのブーツは男のファッションコーディネートを語る上では欠かせないアイテムの1つかも知れません。

カントリーブーツのアイコンとも呼ぶべきブランドですね。

世の中には安い大量生産の靴ブランドから手作りしている高級靴ブランドまで、様々な靴ブランドが星の数ほどありますが、カントリーブーツに関しては、トリッカーズほど完成された世界観のあるカントリーブーツを作るメーカーはないと言っても過言ではないでしょう。

私も多くの靴を見てきましたが、トリッカーズのカントリーブーツに勝るとも劣らないカントリーブーツはクロケット&ジョーンズのISLAY(アイラ)かSKYE(スカイ)くらいで、なかなかトリッカーズの世界観を凌ぐカントリーブーツに出会うのは稀なことだと思います。

→クロケット&ジョーンズ ISLAYについてはこちらから

トリッカーズのカントリーブーツは丈夫

トリッカーズのカントリーブーツの最大の特徴として、作りが非常に堅牢という点が挙げられます。

カントリーブーツはもともと湿地帯などを歩くことを想定して作られた靴なので、ちょっとやそっとのことでは革は傷みません。逆に履き倒すくらい履いて、ようやくその分厚い革の真に馴染んだ感覚が得られるのです。

また、新品よりも履き込んだ後のトリッカーズのほうが格好いい、という点もあります。 

少しくらい傷が付いているくらいのほうがトリッカーズの靴は格好いいんです。

トリッカーズは新品だとかっこ悪いんです。作りも特別意匠に凝っているわけではありません。

意外と靴の中にボンドの跡が残っていたり、粗い印象もあります。

嗜好性もある靴ですが、本来は実用性に特化した靴なので、使いこんだ感じがないと、なんとも無表情な顔つきになってしまいます。

オーナーの生活の匂いがしみ込んでからが、トリッカーズの良さが発揮されるのです。

目次

トリッカーズの代表モデル MALTONとSTOW。その違いは?

トリッカーズのカントリーブーツの代表作といえば、MALTON(モールトン。マルトンともいう)とSTOW(ストウ)です。

どちらも同じ、ラスト4497Sを使用したウイングチップのブーツです。ソールもレザーソール、ダイナイトソール、リッジウェイソールなど色々な種類が用意されていますので、お好みのスタイルに合わせることが可能です。

比べてみましょう。


これがモールトン。

これがストウ。

このように色以外に違いがわかりませんね。

それもそのはず。この2つのモデルに違いはありません。

全く同じです。

それでは何故モデルネームが分かれているのでしょうか?

本来これらのモデルには明確な違いがあったのです。

その違いは革にあります。

シーシェイドレザーで作られたカントリーブーツを「MALTON M2508」といい、 シーシェイドレザーではない別のレザーで作られたカントリーブーツが「STOW M5634」とされていたのです。

モールトンに使用されていた、シーシェイドレザーとは防水に優れ、耐年数も考慮された分厚く硬いレザーです。

逆にストウに使用されていたレザーはエイコンやマロンなど、カラーバリエーションも豊かでシーシェイドレザーとは違い、柔らかいカーフで比較的早く馴染むのが特徴のレザーでした。


しかし、現在は世界中の様々な百貨店やセレクトショップなどから別注が増え、そのバリエーションも管理できないほどとなったため、現在では、どちらもラスト4497Sを使用した、同仕様のカントリーブーツという扱いになっています。

実際にトリッカーズのカントリーブーツを扱っている楽天市場に出店しているサクセスビジネスさんは、このように両モデルに違いはないと断りを入れています。

いずれにせよ、シーシェイドレザーだろうとなかろうと、トリッカーズのカントリーブーツに使われているレザーはちょっとやそっとでは馴染みません。

長い時間をかけて馴染ませ、一生もののブーツとして愛情を注ぐのが、このトリッカーズとの付き合い方なのです。

ファッションはやはりカジュアルに合わせます

トリッカーズのブーツはイギリス上流貴族たちに愛されたカントリーブーツのため、上品さがあるのですが、やはり合わせるのはスーツスタイルではなく、カジュアルスタイルです。

ジャケパンスタイルできれいに合わせることができますが、ツイードなどのカントリー感や素材感の感じられるものと合わせるのが着こなすコツです。

バラクータG9のイギリスらしいスイングトップジャケットに合わせるとブリティッシュカジュアルスタイルの完成です。

バラクータの場合、中の赤いタータンチェックがトリッカーズのカントリーブーツによくあるブラウンカラーと暖色系でまとまり、使いやすいですよ。

アメリカのワークブーツもいいですが、ブーツスタイルの中にちょっとした上品さを加えたいときは、このトリッカーズのカントリーブーツを取り入れてみてはいかがでしょう。

流行に左右されることなく、価値観も揺るがない名品です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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