クロケット&ジョーンズ Camberley/キャンベリー 007着用モデルを徹底解説

今日も今日とて、靴の情報を探しては公開していくためにネタ集め。

そこでひとつ面白い情報を見つけました。

クロケット&ジョーンズが2017年12月8日公開予定のオリエント急行殺人事件において、靴を提供することを発表しました。

インスタグラムなどでも、画像をアップして猛烈にアピールしています。

ここのところ、クロケット&ジョーンズは様々な映画に靴を提供していますね。クロケット&ジョーンズが靴の提供をしていることで有名な映画シリーズといえば、007シリーズ。

スカイフォールからジェームズ・ボンドは、クロケット&ジョーンズの靴を履くようになりました。
スーツ、タキシードを着たドレスシーンは、ラスト348を使ったドレッシーでシャープな靴。

そう、このラスト348もパリ発のコンチネンタル的なフォルムなのです。
これは前にも当サイトでお話しましたが…

映画の007シリーズでは、ジェームズ・ボンドは必ず何かしらの「ハズシ」をしています。例えば、タキシードにホールカットの靴を合わせたり、シャツも前立て付きのシャツを選んだりと、服装のすべてがルールにのっとっているわけではないということがまず第一の特徴です。
そして、身に着けているものは英国的なものが多いのですが、そのスタイルは伝統的なイギリスのスタイルというよりかは、コンチネンタル的で、イタリアなどから影響を明らかに受けているのが見受けられます。

初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーが身に纏っていたスーツはコンジットカットのスーツです。

細いラペルと足先に向けてテーパードされたスーツパンツは、当時としてはモダンな印象だったことでしょう。(今も見る人が見れば、そのモダンな感じがわかるはず)

また、スーツのみならず、劇中で履いている靴も、よ~く見ると(かぶりつくように、一時停止ボタンと巻き戻しボタンを押しまくってようやく確認取れるレベル笑)かなり内振りのスクエアトウで、ノーズも長めのダービーシューズ。シャープな印象があります。
明らかに伝統的なセミスクエアで捨て寸が短いといった、旧来のイギリス靴、また1960年代のイギリス靴とはかけ離れた靴を履いているのです。

→ショーンコネリー版ジェームズ・ボンドに関してはこの記事も併せてご覧ください

そこまで細かくダニエル・クレイグ版のジェームズ・ボンドがショーン・コネリー版のジェームズ・ボンドのように意識して捻っているのか?またショーン・コネリー版ボンドへのオマージュなのかは果たして謎ですが、、、

少なくとも両者に共通しているのは、「イギリスものであって、イギリスっぽくないものをチョイスしている」ということです。

そんなジェームズ・ボンドのファッションを踏まえながら、今回紹介するのは、クロケット&ジョーンズ、ジェームズ・ボンド着用モデルのCamberleyです。

目次

Camberley(キャンベリー)の概要

一見するとアビエーターシューズのような、ダブルモンクのブーツです。

ダブルモンクブーツというのが珍しいですね。いや~ジェームズ・ボンド捻ってますよ。

そしてポイントとなっているのが、こちらのキャンベリーは、やはりラスト348を使ったイタリアン風のシャープなフォルムになっているということです。ロングノーズでチゼルトウ。キャップの長さも際立ちます。

ダブルモンクのストラップを形成する革のパーツが大きいので、ラウンドトウなどのボリューミーなラストにしてしまうと、よりそのボリューム感が強調され、旧来のイギリス靴のような、野暮ったくてしょうがないオールドな靴になってしまいますが、ここにラスト348を使うことによって、モダンな印象に仕上げています。

モダンで、捻っているところ…。これこそジェームズ・ボンドにふさわしいに靴といった感じですね。

着用シーンはやはりジェームズ・ボンドにならってスーツスタイルにしたいところ。
パンツの裾に隠れるので、ブーツでも、スーツスタイルになんなく合わせることができるでしょう。
ビジネスシーンでも臆することなく履けます。

今までジェームズ・ボンドが履いている他のクロケット&ジョーンズの靴と同じく、ソールはダイナイトソールを搭載しているので、天候を気にすることなく歩くことができます。

Camberley(キャンベリー)を履いているのはどのシーン?

ジェームズ・ボンドが実際にこのキャンベリーを履いているのは、最新作のスペクターです。その中の、犯罪組織の幹部の葬儀に参列するローマでのシーンにおいて履いてます。

着ている服はスーツの上にコートというスタイル。
このコート、ダブルのチェスターコートのように見えますが、これはブリッジコートというPコートと同じく軍事的なところが出自のコートです。
黒のブリッジコートは強烈な印象を与えます。正直ちょっといかつい雰囲気ですね。これは犯罪組織のトップの葬儀に参列するには適したコートなのかもしれません。

まあ、ここまでギャングっぽい格好にすると、普通の人では浮いてしまうので、このブーツを履くのであれば、ネイビーのスーツなどにごく自然に合わせるとよいでしょう(笑)

このCamberley(キャンベリー)品薄なんです。

さて、このキャンベリーですが、以前ジェームズ・ボンド着用モデルとして紹介したIslay(アイラ)同様、あまり流通しないモデルなのです。特に日本においてはなかなか店頭では見かけることがありません。

Amazonなどで追加補充があったらチャンス!
もし少しでもほしいと思ったら、その時に決断しないと、ぼやぼやしているとあっという間に品切れになるという人気モデルです。
やはりジェームズ・ボンドが履いたというのは、影響が強いようです。そりゃあそうだ(笑)

個人的にラスト348は日本人の足にはヒールカップが大きいと感じますが、こちらはブーツなので、ヒールの収まりはあまり気にしなくても大丈夫です。

また、クロケット&ジョーンズの靴も、返りがついてくるとヒールの収まりが良くなるという、イギリス靴の計算されたフィットの変化もありますので、ジェームズ・ボンドモデルの中でも、一番とっつきやすいモデルなのかもしれません。

007も選んだこの靴。ぜひワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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