Loake/ローク Buckingham/バッキンガム クラシックでモダンなウイングチップはこれ

2017年11月20日(月)、今日は全国的にも寒さが強い一日。

いきなり10度を下回るような気温になると、いよいよ冬だということに気が付かされますね。

それはそうですよね。今年はあと40日もすれば終わりなのですから…。

冬の服装は、当然のことながら、夏に比べて厚手の物が増え、見た目も重厚感が出やすくなります。そんな時は、足元も少し華やかで重厚感のあるものを選んでみてはいかがでしょうか。

休日でも冬の服装にあっさりした、スニーカーではなく、革靴を選ぶだけで、グッと大人の雰囲気が出ます。

例えば、全面に飾りが施されたウイングチップなんかはそれだけで雰囲気が出て、おススメです。

もともとスコットランドなどの寒い地方において、狩猟の際に履かれていたのがウイングチップの起源。

とても紳士的ですね。

ちなみに、なんでこんな野原でもスーツなの?とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、この紳士たちが来ているツイードのスーツやジャケットは「THRON PROOF」とも呼ばれる、とても重たく、野草の棘も物ともしない強撚糸から作られているのです。

そんなジャケットを羽織っているので、心配には及ばないのです。

この手のツイードはモノによっては990g/mあります。現代において、一般的にスーツは冬物でも350g/mあると重いと言われるくらいなので、その重量感は現代的な薄いスーツの重量に慣れている人には、想像ができないものでしょう。

と、話がちょっと逸れましたが、ツイードのジャケットなど、秋冬の格好とウイングチップの靴は特に好相性。

それこそ、前回持論を好き勝手に述べたスワールトウの靴を選ぶよりも、断然このウイングチップを履いた方が様になること間違いなし!

スワールトウにありがちな、軽薄さもなく、重みが全然違います。履くだけで男らしさがグッと増すなんて使い勝手良すぎではないでしょうか?

今回紹介するのは、そんな冬の服装にも負けない、重厚感あふれるウイングチップの靴をロークから紹介していきます。

モデルネームはBuckingham(バッキンガム)です。

Buckingham(バッキンガム)の概要

バッキンガムは以前紹介したストレートチップのAldwych(オルドウィッチ)と同じ、キャピタルラストを使用した、ロークの最高級ラインであるLOAKE 1880コレクションに属するモデルです。

デザインは内羽根のウイングチップです。ウィズはFとなっていますが、これは他のブランドの靴でいうEからEEくらいのサイズ感。いたって平均的です。

チャーチと同じようなウィズ表記だとお考えください。

ソールはオルドウィッチ同様、オープンステッチのレザーソール。そして半カラス仕上げになっています。

このバッキンガムに使われているキャピタルラストは、全体的にゆったりした設計になっていますが、捨て寸が短くなっています。場合によっては通常のイギリス靴からハーフサイズあげてもいいかもしれません。

セミスクエアのウイングチップの靴は、クラシックで昔ながらのイギリス靴…と思いきや。ほんの少しのさじ加減で今っぽい雰囲気も出しているのです。

クラシックなイギリス靴は、愛好家も多い一方で、現代にそのまま馴染むかというと、難しいのも事実としてあります。捨て寸が短いことによって、全体的に野暮ったくなってしまうという欠点があります。

ロークがそういった雰囲気を和らげるために、工夫したポイントはメダリオンにあります。

メダリオンは縦長で剣のようにみえるメダリオン。このメダリオンがロークっぽいですね。

このメダリオンによって、寸が詰まったクラシックすぎるイギリス靴の印象が和らぎます。今時のスーツには、昔の捨て寸の短い靴は不似合いになることがありますからね。

今、どのイギリス靴ブランドも伝統を守りながら、現代的価値観に合うように工夫を試みています。そんなロークのひたむきな姿勢を感じられるポイントも個人的に好きなところです。

カラーはダークブラウンがオンオフで使いやすいでしょう。

スーツにも休日のジーンズスタイルにも合わせられます。

ブラックはビジネス向け。こういった穴飾りのある靴を履いたことがない方は意外に思われるかもしれませんが、足元に持ってくると思いのほか「悪目立ち」せず、スーツスタイルにそっと華を添えてくれます。

重みも出るので、重要な会議でもない限り、先方との商談などでしっかりとした雰囲気も出せますよ。

タンカラーはジャケパンスタイル以下のよりカジュアルな装いに適します。

ウイングチップの靴から本格靴にデビューしたいと思っている方にも、靴愛好家の方にも、おススメの一足です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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