チャーチ RAMSDEN(ラムスデン) ラスト81とフルブローグシューズ

Church’s(チャーチ)が韓国にも出店したようですね。

一時インスタグラムが韓国出店の模様を写真にあげていましたが、正直ダサい…。

なんていうか、それこそここ最近の記事であげていた、日本の1980年代末期の極端なバブリースーツでダサすぎるんですね。

うん、平野ノラがいたら一緒にネタが出来るんじゃないかというくらいな…。

さて、そんな勢いにのるチャーチ。最近ではよりラグジュアリーな路線を突っ走っているので、「Ch873」という創業年にちなんだスニーカーまで出しています。

お願いですから、イギリス製のグッドイヤーウェルト製法にもきちんと力を入れてくださいね。

まあ、そんな流れの中でも、私の憂いを杞憂で終わらせてくれるような雰囲気もあるんです。

チャーチの公式ホームページをみるとコレクションの中に「Back To Business」というものがあって、そのコレクションを開くと、コンサルが真っ先に紹介されていて、それと一緒にダレスバックやベルトが紹介されているのです。

それに、それだけでなく見慣れない珍しいスタイルの靴なんかも作っているんですね。

それが今回紹介するRAMSDEN(ラムスデン)です。

Church’s(チャーチ) RAMSDEN(ラムスデン)

チャーチが出しているRAMSDEN(ラムスデン)は、コロコロとした丸いトウと捨て寸の短いボリューム感のあるフォルムが特徴の4アイレットフルブローグダービーシューズです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Church’s (チャーチ) RAMSDEN POLISHED FUME – BLACK ラムスデン ウイングチップシューズ
価格:69120円(税込、送料無料) (2019/2/17時点)

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このコロコロしたボリューム感あるラストの形状は…

ラスト81ですね。

ライダー3バーウッドフェアフィールドといった名作に使われる名ラストです。

旧旧チャーチ時代には、バーウッドなどが散見されるようになるのですが、実際にはもっと古い旧旧旧チャーチ時代からチラホラこのラスト81を使用したモデルが見受けられます。

1950年代頃には誕生していたのではないかと言われている歴史あるラストです。

このラストを使うと、たちまちカントリーシューズになるから面白いですよね。

特徴としては何度も紹介してきているのですが、改めてもう一度。

古いラストのため、捨て寸が今日の靴と比べると明らかに短く設定されています。基本的にはラスト173のような現代人向けのラストのハーフサイズ上を選ぶのが良いと思います。そうしないと寸が詰まってしまうことが考えられるのです。

さて、この靴を詳しく見ていきましょう。

4アイレットで外ハトメの意匠がカジュアルな印象をより深めています。

パーフォレーションはチャーチの代表的な外羽根フルブローグのグラフトンとは異なり、ぐるりと円を描くような形にはなっておらず、土踏まず方向へと流れていくカントリーシューズの伝統的なスタイルになっています。

カカトの方は、チャーチのブローグシューズによくある男爵の髭のようにカーブを描くパーフォレーションでフィニッシュ。

この髭のようなパーフォレーションをみると妙に安心するのは私だけでしょうか。

メダリオンはバーウッドなどと同じく、短いトウの面積に目一杯メダリオンがあしらわれています。トリッカーズなんかのカントリーブーツにもよくある短さですね。

レザーはポリッシュドバインダーカーフが使われています。雨や雪にめっぽう強いいわゆるガラスレザーの一種で、お手入れも簡単という特徴があります。

また、きちんとクリームも入るため、保湿をしてあげれば、安価なガラス靴とは比較にならないほど長持ちするという傾向もあります。

ガラス革はシワの固着に弱いので、当たり前の話になりますが、必ず使用した後はシューキーパーをいれて、シワを伸ばしてげましょう。

ソールもダイナイトソールになっているため、足元が濡れているようなコンディションの悪い路面でも安心して履けます。

これはチャーチのダイナイトソールの靴を購入したことがある方は共感いただけるかと思うのですが、チャーチのオリジナルダイナイトソールは、オリジナルのダイナイトソールと成分が違うのか、もう少し硬くて長持ちするという特徴があります。

コバ周りをぐるりと一周まわる360°グッドイヤーウェルト製法、いわゆるダブルグッドイヤーウェルト製法になっているため、ごつさも程よくありますね。

グラフトンとは違って、ストームウェルトが付いていないため、ゴツゴツとしすぎていないのも使い勝手がいいですね。

履くのであればやはりカジュアルスタイルでしょう。

ジーンズ・チノ・カーゴパンツといったラフなスタイルに一番合いやすいですね。

ビジネススーツに履けないこともないですが、やはりカジュアルすぎて、コーディネートはきちんと考えないと靴が妙に浮いてしまうでしょう。スーツの時は素材でカジュアルな雰囲気を出すように考慮しましょう。

こんな珍しいラスト81の靴をまだまだ日本国内でも見つけ、購入することができるんです。

やっぱりチャーチはワクワクを靴好きにいまだに与え続けてくれる希少なイギリス靴ブランドです。

これからも永く残ってほしいブランドです…。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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コメント

  1. やっこん より:

    はじめまして。
    いつもブログを拝見しています。

    チャーチは、渡辺産業さんの扱いは、定番中心で、なかなか新作は扱われず、
    直営店(プラダ系)で、新作がポチポチと
    レディースは渡辺産業さんは、新作も力を入れていらっしゃるようですが。

    昨年、海外通販で、Church’sのSEAFORTH というモデルを2足購入しました。
    紹介されている、RAMSDENと同じ81ラストの、フルブローグのダブルモンクストラップシューズです。

    Church’s KELBYと違いモンク部分にまでパーフォレーションが及ぶモデルで
    レディースのLANAのモデルのメンズ版の感じです。
    でもChurch’sの公式サイトには掲載されてない。

    あと、リンクを貼られていらっしゃる RAMSDEN のお店で、先日 同じ81ラストの
    RAVENFIELD サイドゴアブーツ をモアセールで54000円と格安で購入しました。
    サイズは8ですが、バーウッドの7.5とフィット感は同じ感じでした。
    レングスもなぜかバーウッドの7.5と同じ30cmでした。

    それにしても所有している Church’sは、シャンガイ以外の4足全てが、81ラストでしかも全てフルブローグで、完全に取り憑かれてしまいました。

    フェアフィールドも、クレープソールでない、ダイナイトソールモデルが発売されたら、買ってしまいそうです。

    • バーリーコーン より:

      やっこんさん
      コメントありがとうございます。ラスト81のフォルムは他のイギリスメーカーにありそうでない独特の雰囲気がありますね。
      病みつきになる理由はすごくよくわかります。
      サイズが違って感じるのは個体差もあるのでしょうか?たまに同じラストでも微妙に形が違うことはイギリスの靴ではたまにあることなので、よく理由はわかりませんが…。